今回のテーマは「佐多岬」
大隅半島で最も人気のある観光地と言えば、やはり佐多岬だと思います。
さんふらわあが発着する志布志港からも2時間程度で到着できる距離なので、現地1日のプランでも十分に往復が可能です。
南国情緒があふれる本土最南端の岬へのツーリングに出かけてみませんか?
志布志港から佐多岬へのルート
まずは佐多岬の位置関係を確認しておきます。
佐多岬は大隅半島の最南端で、日本本土最南端の地でもあります。
その佐多岬までは、さんふらわあが発着する志布志港から距離にして約88㎞。
志布志港から国道448号などを経て、肝付町市街地からは広域農道の肝属グリーンロードを通って南大隅町の根占地区まで行き、そこからは国道269号を南下して佐多岬へ行くルートです。
志布志からは、このルートが最も合理的なルートだと思います。
所要時間は休憩なしで概ね2時間くらいです。
これくらいだと志布志市を基点とした「日帰り」が可能です。
例えば、さんふらわあの弾丸フェリープランを使った「(現地ゼロ泊)現地1日」で、志布志~佐多岬の往復は可能だと思います。
なお、志布志市から肝属グリーンロードを通って南大隅町の根占地区まで来た後、佐多岬へ向かうルートは、
①錦江湾沿いのルート(国道269号など)
②山間部を走るルート(県道や広域農道など)
との2つがあります。
ただ、個人的には錦江湾の対岸に見える開聞岳を観ながら国道269号を南下し佐多岬を目指すルートがおススメなので、ここではこのルート(錦江湾沿いルート)に特化して説明します。
根占地区について
この国道269号ルートの場合、南大隅町の役場がある根占(ねじめ)地区が佐多岬への入口となるわけですが、大隅半島南部のツーリングの場合、この根占地区は重要なポイントとなります。
志布志港から根占市街地までは、国道448号や肝属グリーンロード経由で約55km/70~80分の距離となります。
根占は大隅南部の交通の要衝
根占から北へ向かうと桜島方面へ行けるし、その途中の鹿屋市から東に向かえば志布志港まで繋がります。
西へはフェリーで薩摩半島(山川港)に渡ることができ、東へ向かうと大隅半島の東海岸(内之浦方面)へと繋がります。
つまり根占は、大隅半島南部の交通の要衝であるということになります。
というわけで、このページでは「根占から佐多岬まで」のルート情報と、佐多岬の観光情報をご紹介します。
大隅半島最南端のコンビニ
まずは根占港や南大隅町の役場がある付近のご紹介からです。
雄川(雄川の滝の雄川です)の河口の付近が根占市街地となるわけですが、役場の周辺なので、飲食店や商店なども多くあります。
また、根占大橋の北西側にローソン、そこから少し東側にファミリーマートがありますが、この2店が大隅半島において最も南にあるコンビニです。
この先、佐多岬までの間にも地元のローカル食料品店がありますが、これらはおそらく深夜や早朝は営業していないので注意が必要です。
道の駅 根占
道の駅根占は本土最南端の道の駅です。
「端」という言葉に弱いライダーさんはワクワクするでしょ?(笑)
施設は階段を少し上った高台にあるのですが、駐車場から徒歩で登らなくてもスロープを使えばバイクで施設入り口まで行けます。
店舗の入り口前には、ちょっとした景観スポットがあります。
開聞岳と幸せの黄色いポストとのツーショットがいいでしょ?
この店舗内のトイレはとても綺麗で、ウオッシュレットだったと記憶しています。
なお、屋外(店舗施設のさらに上の階)にもトイレがありますので、店舗営業時間外に行っても安心です。
ここから佐多岬へ向かう途中にも公衆トイレはいくつかありますが、ここ道の駅根占の店内のトイレがダントツで綺麗です。
佐多岬まであと少し
根占から下ってきた錦江湾沿いの国道269号は南大隅町佐多伊座敷まで。そこからは県道68号(鹿屋吾平佐多線)となり、さらに南東へと走っていきます。
ここで海岸線とは一旦おさらばし、少し山側の道を走っていくことになります。
佐多岬ゲート
そして佐多馬籠の「佐多岬ゲート」あるT字路を佐多岬の方へと右折(南進)していきます。
ここから佐多岬(展望台)までのルートは南大隅町のHPに掲載されている地図が分かりやすいのでリンクさせて頂きました。
https://www.town.minamiosumi.lg.jp/kikaku/kanko/leisure/kouen/images/misaki04.jpg
なお、このゲートを通った後、道路が二手に分かれており、ナビによって示す方向が異なるようです。
最初に佐多岬に来た時、左ルート(海沿いルート・大泊方面)をナビが示したので、その通り走ってみましたが、道路整備状況は良くなく、道も狭かったです。
右ルート(佐多岬公園線)でも1~2分の遠だけなので、個人的には右ルートをおススメします。
この先の道が県道566号(佐多岬公園線)で、ここまで来ると佐多岬まではあと10分程度です。
田尻海岸とさたでい号
佐多岬ゲート以降は、少し山側のワインディングが続きますが、少し走ると海が見えてきます。田尻海岸というエリアです。
このすぐそばから佐多岬周辺の遊覧が出来る「水中展望船(さたでい号) 」が運航されていますが、僕は乗ったことが無いのでサイトのご紹介にとどめます。
佐多岬周辺
田尻海岸から佐多岬の駐車場まではもう1~2分の距離です。
かなり南国っぽいトロピカルな雰囲気の中を走ると、すぐに佐多岬での最初の目的地「北緯31度線モニュメント」が見えてきます。
北緯31度線モニュメント
北緯31度線モニュメントは高さ4.7m、幅5m、奥行き3mの碑。
正面には「31°LINE SATA」「本土最南端 佐多岬」の文字と北緯31度線が引かれている世界地図が刻まれています。
ここは絶好の写真スポットで、モニュメントをバックに愛車の写真が撮れるので、絶対に逃さないでください。
佐多岬 観光案内所
北緯31度線モニュメントからさらに進むと大きな駐車場があり、その中に観光案内所があります。
ここが佐多岬展望所への入口となります。
観光案内の営業時間は9:00~17:00で、基本的には年中無休のようですが、たまに台風などの被害により臨時で休業することもあるようなのでお気を付けください。
ここで、本土最南端訪問証明書がもらえますので、ゲットをお忘れなく。
この駐車場にはガジュマルの木があり、そのトロピカルな雰囲気の前で必ず写真を撮っておきましょう。
僕は最初にここに来た時、この前で写真を撮らなかったことを揶揄され、かなり悔やしい思いをしたことがあります。
佐多岬展望台へ
佐多岬の展望所までは、駐車場から徒歩で15~20分くらいと情報サイトには書かれていますが、普通に歩けばそんなにかからないと思います。
さきほどの、ガジュマルの木の前で写真を撮った時間が10時51分。そして、その直後に展望台に向かって歩き始めて、この写真を撮ったのが11時02分でした。
なお、途中にある御崎神社にお参りした時間も含めて11分なので、実際には10分程度なんじゃないかと思います。
仮に僕は速足で歩いたとして、それでも普通に歩いても15分はかからないような気がします。感覚的にはあっという間に着いたって感じです。
最初は下り坂で、途中から登り坂に転じますが、さほどしんどさも感じませんでした。(普段、歩くことを嫌う僕でさえ、そう思ったくらいです)
楽しい遊歩道
その短く感じた理由は、景色だろうと思います。
もっとも天気次第ではあるのですが、天気が良ければ太平洋の雄大な姿を見ながら、緑の遊歩道を進んで行くのでホントにあっと言う間に到着した感じでした。
では佐多岬展望所までの景色を順にご覧いただきます。
①トンネル
観光案内所の隣にトンネルの入口があります。
②案内標識
トンネルを抜けるとその先には佐多岬の展望台が見えます。
案内標識には600mとあるので、やはりそう遠くはないですね。
③御崎神社
案内標識から下っていくと右手に神社があります。
縁結びの神さまとしても人気が高いそうです。
④遊歩道から見える太平洋
御崎神社からは長い上りのスロープがありますが、その途中でこんな景色が見えます。
⑤展望台が見えた
そして長いスロープを歩いて行くと、その先に白亜の展望台が見えます。
ここまで、景色を楽しみながら歩くので、ホントにあっと言う間です。
佐多岬展望台
概ね徒歩で10分から15分。ついに佐多岬の展望台に到着です。
白亜の建物がとても綺麗です。
まずは、本土最南端に来たことを証明する碑の前で写真を撮りましょう。
灯台は、南端の断崖から50m沖の大輪島に建っています。
佐多岬灯台は、日本最古の灯台の1つだそうです。
そして、天気が良ければ開聞岳もくっきりと見えます。
屋上からはこんな感じ(この時は3度目で雨でした)
こんな感じで、佐多岬展望台まで行って、普通に景色を楽しんで、写真も撮って、途中で御崎神社にもお参りして、所要時間は1時間もあれば余るくらいだと思います。
そして・・・
佐多岬の展望台まで行って、喉が渇いたら、ぜひこの「辺塚だいだいソーダ」をどうぞ。(観光案内所で売ってます)
佐多岬より少し北にある辺塚(肝付町・南大隅町)産のだいだいを使った炭酸ジュースで、とてもさわやかな味がしますよ。
佐多岬から根占への帰り道
佐多岬からの帰り道は、佐多岬ゲートまでは同じ道を帰ります。
佐多岬ゲートからは、右折(東進)して大隅半島の中央部を北上するルートもあるのですが、やはり錦江湾沿いを走る(来た道を帰る)のが効率的かつ景色もいいので、こちらをおススメします。
さつま富士見花園
登尾郵便局のすこし北側に小さな花園があり、その先の錦江湾の向こうある開聞岳が美しいです。
台場公園
幕末の薩英戦争の時、薩摩藩はここに砲台を置いてイギリスの船を攻撃したそうです。
今は公園となって、ここからも開聞岳がきれいに見えます。
国道269号沿いのグルメ
佐多岬特集ページの最後は、グルメ情報です。
根占から佐多岬までの約35kmの間には、食事ができるお店は多数ありますが残念ながら持ち合わせている情報が少ないのでお許しください。
ここでは南から(佐多岬に近い方から)順番に3軒のご紹介をします。
時海(ときみ)
国道269号と県道68号が繋がる佐多伊座敷にある超人気の海鮮料理のお店。
予約必須ですし、日曜日がお休みなので注意が必要です。
(鹿児島県肝属郡南大隅町佐多伊座敷3931−2)
Hello, Brand New Days
全席が錦江湾に面して設けられた、とってもおしゃれなカフェです。(ゲストハウス併設)
料理をガッツリと食べるお店ではありませんが、料理・デザート・ドリンクはとても手が込んでいて、もちろんとても美味です。
佐多岬の帰りにちょっと立ち寄ってみて、美しい開聞岳を観ながらパイナップル・ジンジャーのドリンクでも飲んでみませんか?
個人的には、南大隅町エリアで激推しのお店です。
(鹿児島県肝属郡南大隅町根占辺田908−1)
ネッピー館(レストラン雄川)
南大隅町役場がある根占エリアにある日帰り温泉施設の中にあるレストラン。
これは、バイクタレント・たはらかすみさん(かすみん)のレポートをご覧いただきましょう。
【バイク女子が南大隅町で黄金カンパチを食らう】天ぷらとねじめ黄金カンパチ刺身定食 - YouTube 3:42あたりからです。
(鹿児島県肝属郡南大隅町根占川南732)
というわけで、「根占から佐多岬まで」のルート情報と、佐多岬の観光情報をご紹介しました。
皆さんの大隅半島ツーリングのプランニングの参考にして頂ければ幸いです。
(おわり)