聖地巡礼のバイク旅

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「寺社巡りツーリング」 京都府 出雲大神宮・穴太寺・善峯寺(前編)

今回は京都・亀岡方面を中心に京都市西部の3カ所の神社・寺院をツーリングで巡礼する計画を立ててみた。

① 出雲大神宮(丹波国一之宮)
② 穴太寺(西国三十三カ所・第21番札所)
③ 善峯寺(西国三十三カ所・第20番札所)

巡礼ツーリングという性格上、どうしても山の方面ばかりになるので、たまには海のそばを走ることも考えてみたが、そっちの方面はどうも天気が良くないみたいで、それも縁だと思い今回は亀岡方面を選択した。
 

「まずは亀岡の出雲大神宮へ」

東大阪市から亀岡へ向かうルートは大きく3つある。

1つ目は、阪神高速の北の終点・池田木部から箕面・豊能を越えていくルート。
次に中央環状線(または近畿道)を北上し、茨木の山越えで亀岡に入るルート。
3つめは、近畿道・名神高速、あるいは第二京阪・京滋バイパスから大山崎ジャンクションに入り、京都縦貫道を通って亀岡に入るルート。

この中で選んだのは、3つ目のBプラン。
つまり、第二京阪・京滋バイパスから大山崎経由のルート。理由は単純にこのルートが最も早いだろうから。
ルート



「元出雲と言われる丹波国一之宮」

まず最初の目的地である出雲大神宮だが、この神社の名前を改めて確認すると「出雲大神宮」である。
島根県の出雲大社と何等か関係がありそうな名前だけど、出雲大社の分社でもなんでもなく、独立した立派な神社なのだ。

しかし丹波国一之宮でありながら、出雲と名前が付くので出雲国との関係が無いということは考えにくい。そこで調べてみると次のことが分かった。
以下は出雲大神宮のホームページからの引用。

『古事記や日本書紀に見られるように、大国主命は因幡の素兎で知られる慈愛に満ちた神様で、当宮末社に祀られる少那毘古名命と共に国土経営に尽力なされました。その後、皇孫に国譲りの後、幽世を統治すべく、現在の島根県にある出雲大社に鎮座される事となります。
 『丹波国風土記』によれば、「奈良朝のはじめ元明天皇和銅年中、大国主命御一柱のみを島根の杵築の地に遷す。すなわち今の出雲大社これなり。」と記します。よって当宮に古来より元出雲の信仰があります。』

この説明をどう読み取るかは人それぞれだと思うが、このような信仰があることは事実の様。
確かに山陰地方(出雲王朝)と近畿地方(大和王朝)との境にあるのがこの丹波の国なので、この様な伝承があることも否めないと感じる。


なお、さすがにこの二つの「出雲」の神社は互いにお付き合いがあるようで、例えば参道横にある「国幣中社 出雲神社」の社名標は出雲大社の元宮司・千家尊福氏の筆によるものである(引用:Wikipedia)
出雲大神宮11


「本殿とご神体山」

参道(現在工事中)からすぐの場所に本殿がある。
ここには、主祭神として大国主命と后神である三穂津姫命が祀られている。
大変美しい本殿で、正面からは勿論、側面からの姿もまた美しい。
出雲大神宮1

出雲大神宮5

 

この本殿の背後には、ご神体山と呼ばれる御蔭山(みかげやま)がそびえる。

由緒によれば、このご神体山には国土形成の根源神である「国常立尊(くにのとこたちのみこと)」が鎮座しているという。

つまり、国土形成の神が見守る地に、国造りの神が祀られた神社だということになる。

 

 

「ご神体山にある摂社・末社など」

 ▼この神社を再興した崇神天皇のお社
出雲大神宮9

 ▼稲荷神社

出雲大神宮10

 

 ▼パワースポットと言われる磐座
出雲大神宮4
 
 ▼御蔭の瀧(地域の生命の源)
出雲大神宮3

 

 ▼大黒さんと恵比須さん(親子神)

出雲大神宮6

 

 ▼夫婦岩
出雲大神宮7

等など、たくさんのご利益を頂けそうな神社である。



「ちょっとだけ残念な思い」

本殿は勿論、上記の摂社や末社を参拝させて頂いたあと、社務所で御朱印をお願いしたのだが、その際に巫女さんより「もう参拝はお済ませですか?」と聞かれた。
参拝した後にその証として御朱印を頂くのは当たり前の話なのだが、よっぽどそうは見えなかったのか、或いは、そんな作法も知らずにスタンプラリーのように御朱印だけ頂戴する訪問者が多いから皆にそう言っているのかは分からないが、すごく残念に思えた。
あの巫女さんには勿論分からないことだが、私は今のような御朱印ブームのずっと前から神社や寺院を訪問しては御朱印を頂戴しているのですが…

いずれにしても「本殿に参拝せずに朱印をもらいに来ているのではないか」と見られているという事は、まだまだ修行と精進が足りないという事だと自分に言い聞かせた今回の出雲大神宮参詣だった。

(続く)


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