(前編からの続き)
途中、田んぼの中の小道(狭い道)を通ることになったが、やはりバイクだと何も問題ない。
言い換えると大きな車だと通りにくい道をYahooカーナビは指示してくる。
この道中もビデオに収めてあるので、よかったら見てください。
「平地にある穴太寺」
さて西国三十三カ所の巡礼を始めて思ったことは、健脚が必要だという事。
第4番・施福寺(槇尾山)を訪れた時、自身の知識不足・準備不足・体力不足を痛感したことが記憶に新しい。正直かなり辛かった。
以降、西国の札所に対しては警戒心を抱いた。調べてみると、その殆どが山上にある。山門までは道路が整備されていても、山門から坂道を上ることも稀ではない。
第11番・上醍醐 准胝堂も本来は山上にあり難所の一つして知られるが、数年前に落雷で焼失してしまったらしく、現在は麓の金堂で納経できるが、正直ラッキーと思った。
その他の札所も行ってみて初めて「車やバイクで来ることができて良かった」あるいは「ロープウェイがあって良かった」と思う事の方が多い。
しかし、この穴太寺は田んぼの真ん中にポツンと建っている。
▼山門前にて
バイクなら山門前の道路脇に停めることも可能であり、山門を入ればフラットな参道が数十メートルあるだけで、美しい庭園があるものの西国のほかの札所と比較して境内は全体的にコンパクトである。(今回、庭園の拝観はしなかったが)
▼本堂
▼多宝塔
西国の札所と言えば、番外のお寺を除き壮大な境内地にいくつものお堂があるお寺(例:粉河寺や上醍醐寺)であったり、観光名所として有名すぎるお寺(例:京都清水寺や長谷寺)であったりすることが多いのだが、この穴太寺はその対極かもしれない。
西国札所の巡礼はこの後、京都市内に入る予定であり、もしかするともっとコンパクトな寺院を訪れるのかもしれないが、今までの経験則からは意外に感じる場所であり、しかし、それ故に身近な感じがしたお寺であった。
西国札所の巡礼はこの後、京都市内に入る予定であり、もしかするともっとコンパクトな寺院を訪れるのかもしれないが、今までの経験則からは意外に感じる場所であり、しかし、それ故に身近な感じがしたお寺であった。
この後、西国第20番・善峯寺へ向かった。
京都縦貫道を通ると早いのだが、せっかくなので国道9号線(旧山陰道の内、丹波街道)を通っていくことにした。
亀岡と京都市内とを結ぶ峠を越えると洛西(らくさい)と呼ばれる住宅地に入る。このまままっすぐ行けば「桂」のエリアに入るが、この洛西で右折し、しばらく南下した上でさらに右折し善峯を目指すことになる。
この最後の坂がまたきつい。
「京都市内を一望できる西山の善峯寺」
この寺院にも沢山の伽藍お堂があり、ゆっくり拝観させて頂く事としたのだが、拝観の経路が番号付きでしっかり示してある。ラストの番号は20番台でしかも山上の方までお堂が見える。ちょっと腰が引けたがせっかくなので行けるところまで行くことにした。
その最初に目に飛び込んできたのは、お堂でも庭園でもない。それは目の前に広がる京都市内だった。
遠くには見えているのは比叡山、右手前の小高い丘は清水寺がある東山。
先日参詣した花山院菩提寺から見た有馬富士もそうだったが、秋には想像を絶する眺望が開けるのだと思う。
遠くには見えているのは比叡山、右手前の小高い丘は清水寺がある東山。
先日参詣した花山院菩提寺から見た有馬富士もそうだったが、秋には想像を絶する眺望が開けるのだと思う。
秋にはぜひ来てみたいとは思うが、ものすごい観光客なのだと思う。
「さあ帰ろう」
善峯寺を辞したのは、午後4時半ごろ。
ここから山を下りれば、自動的に長岡京の市街に出てくる。
ならば、①長岡京で高速(京都縦貫道)に乗って、大山崎から名神高速・近畿道経由か、②同じく長岡京・大山崎から京滋バイパス・第二京阪道経由か、あるいは③国道1号線を使うか、概ね3つのルートに限られる。
往路は②のルートを選択したので、ならば違う道を使ってみようと考えながら走っていたら、体が自然に長岡京から大山崎への道を選択していた。
そして、また自然に未体験の名神高速を走ってしまっていた。
結果、ものすごく怖かったが、良い経験にもなった。追い抜いていく車のスピードは速いが横風に悩まされることは無かったので。
それに名神は車で走りなれた道だし路肩も広い。結構、安心しながら帰路を急いだ。
ちなみにこの帰り道もビデオにまとめてあります。これもよかったら見てください。
次の週末は出張の合間になるので、移動日に充てなくてはならずツーリングどころではない。その次も同様になるので、この次は9月の中旬になってしまう。
せっかくバイク乗りに慣れてきたので、巡礼ツーリングを毎週続けたかったが、これは仕方ない。
次の週末は出張の合間になるので、移動日に充てなくてはならずツーリングどころではない。その次も同様になるので、この次は9月の中旬になってしまう。
せっかくバイク乗りに慣れてきたので、巡礼ツーリングを毎週続けたかったが、これは仕方ない。
ならば、このブログは出張先(信州&北海道)からバイクネタなしで書くことにしよう。
それはそれで楽しみでもある。
それはそれで楽しみでもある。
(終わり)