聖地巡礼のバイク旅

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寺社巡りツーリング ~滋賀・大津から京都・山科へ~(中編)

(前編から続く)

 

三井寺では広い境内を約1時間かけて境内の多くのお堂を参拝させて頂いた後、琵琶湖の湖岸道路を石山方面に20分ほど走り次の目的地「建部大社」へ向かいました。

建部大社は琵琶湖の南端、瀬田の地にありますが、三井寺から瀬田へは通常は国道1号線を走るのが最短ルートなのですが、前編で書いた通り水平線が見える天気のいい日はやはり琵琶湖沿いの道が快適で、風景もやはり美しい。

 

この道を選択して正解でした。

 

 

近江の国の一之宮

日本六十余州、つまり旧律令国にはそれぞれの国において最も格式が高いとされる神社があります。

それが「一之宮」なのですが、原則として一国一社とされています。

 

今回は、近江国(現在の滋賀県)の一之宮である「建部神社」の参拝です。

主祭神は本殿に「日本武尊」、権殿に「大己貴命」で、創建は675年ということです。

 

平安時代末期、平治の戦に負けて伊豆へ流される途中の源頼朝がこの神社に立ち寄ったという言い伝えがあり、この時に願った源氏の再興が後にかなった際、上洛の途中にこの神社に再度立ち寄り多くの寄進を行ったという事から出世開運などのご利益を願って広く崇敬されているということです

 

風鈴の音が涼しく美しい

琵琶湖の南端、瀬田の地は滋賀県の中でも雪が少ない場所として有名です。厳冬の季節、周辺のゴルフ場が雪で悉くクローズになった時でもこの近くにある瀬田ゴルフコースだけはプレーができることが多いのです。

この瀬田ゴルフには過去に何度も来ていますが、こんな近くにこの建部大社があるとは全く知りませんでした。

 

さて、この建部神社へは、大津方面から来ると瀬田川を東に渡ると「神領」という名の交差点があり、この交差点を超えるとすぐに参道があります。
到着は午後2時半ごろ。

 

一の鳥居をくぐると数十メートルで二の鳥居が見えます。

建部大社5

 

その横には無料の駐車場があり、ここにバイクを停めさせて頂き、少し歩くと神門に辿り着きます。

 

この神門には願い事を書いたお札を吊るした多くの風鈴が飾り付けられており、酷暑の中を走ってきた私をたくさんの涼しい音色が出迎えてくれました。

神様が「ようお参り」と言って下さっているような気がして、ホントに有り難かったです。

建部大社2

 

 

神社境内へ

神門をくぐり、境内に入るとまず目に飛び込んでくるのは、三本の杉の木。

建部大社6


この木は、大己貴命を奈良の大神神社(大和国一之宮)から勧請した際に一夜にして成長したと伝わるご神木です。

 

 

拝殿と神殿の両方で参拝

拝殿からと神殿の前との両方で柏手を打たせて頂きました。
拝殿と神殿とは建物が繋がっていないので、神殿の前でも柏手を打てたことは幸せでした。
建部大社4

 

この建部神社の例大祭は4月に行われるのですが、8月17日には夏祭りとして納涼船幸祭が開催されます。

このお祭りは大津三大祭の一つに数えられるお祭りで、日本武尊の偉大な功績をこの瀬田川にて再現し、その業績を称える盛大なお祭りだそうです。

 

 

逢坂の関を越えて

建部大社の参拝を終えたのが午後3時頃。
神社の参拝は午後2時くらいまでに済ませるのがいいと聞いたことがあるのですが、遠くから来たことでお許しください。

神職の方も、嫌な顔せず御朱印を下さり、「気を付けてお帰り下さい」と有り難い一言を下さいました。



そして、ここから今日の最後の巡礼地、京都・山科にある元慶寺へ向かいます。

 

建部大社のある瀬田から山科までは、大津を経由して国道1号線を走るルートが最短です。

三井寺から瀬田までは琵琶湖沿いの道を走ったりしましたが、復路もこれをやると時間がかかりすぎるので、ここはナビの指定通り走ることにします。



大津から山科へは、百人一首にも歌われた「逢坂の関」を越えていきます。
ここは古くからの交通の要衝で、名神高速道路とほぼ平行に国道が走っています。

 ▼逢坂の関

逢坂の関2


ちなみに、公共交通機関は、東海道新幹線もJR京都線(東海道本線)もこの付近はトンネルになっています。

信号は少ないこのルートですが、急な坂道だけあって渋滞の名所でもありますが、難なく峠越えができたのはラッキーでした。

 

ここでマジェスティのアシスト機能を初めて使用。

上り坂でパワーが欲しいとき、下り坂でエンジンブレーキをかけたいとき、いずれもこの機能は使えますね。

 

ここでもマジェスティで正解だったと確信することが出来ました。


(後編に続きます)

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