では後編です。
第二の目的地「檜原神社」へ
箸墓古墳の東側、つまり三輪山の北側斜面の山道を上り、さらに未舗道の道を進むとこの神社があります。
この檜原神社もご神体を三輪山(山中の磐座)としており、現在は大神神社の摂社として位置付けられている神社ですが、別名を「元伊勢」といいます。
伊勢神宮の発祥地という意味合いだそうです。
今は伊勢に鎮座される天照大御神は、かつてはこの地に祀られていました。
その後、第11代垂仁天皇の御代に天照大御神のご神意により伊勢の地に移られました。
これは約2000年の昔の事です。
この遷宮の後、この檜原神社は「元伊勢」と呼ばれるようになったそうです。
大神神社から少し離れた静かな場所にある厳かな神社です。
さて、檜原神社の境内前には茶店があり飲食ができます。
ちょうどお腹が空いたので、三輪はそうめんの本場であることを思い出し、素麺セットを注文してみました。
地元で生産された素麺と、地元産の野菜の炊き合わせ、そして炊き込みご飯。
セミの鳴き声とバッタたちに囲まれ、大変美味しくいただきました。
そして最終目的地の石上神宮へ
檜原神社からさらに北へ向かい、天理教で有名な天理市内を抜けるとこの石上神宮があります。
主祭神は「布都御魂大神」
ご神体は「布都御魂剣」という剣なのですが、この剣に宿る神様です。この神社の神様は起死回生の神様として有名です。
その訳は、かつて初代・神武天皇が摂津および河内国を通り、この大和に入ろうとした際、つまり神武東征の時、現在の東大阪市(私の居住地です)で大きな抵抗に遭われました。
その時、窮地を救ったのがこの「布都御魂剣」のご神威であったそうです。
以来、「起死回生の神様」としてこの地に祀られたそうです。
この石上神宮もパワースポットとして多くの信仰を集めています。
さあ、帰ろう
石上神宮の参拝を終えたのが、午後3時ころ。
理想を言えば、神社の参拝は陽が西に傾き始める2時までには終わるべきなのですが、今回はごめんなさい。
さて往路は下道で2時間かけて来たことを思い出し、帰りは天理から西名阪道路を走ってみようと考えました。
まずは天理東からちょっとだけ名阪国道を走り、そのまま西名阪自動車道に合流するというプランです。
しかし、天理東から天理インターまでのほんの1kmほど走ってみたけど、ここで大きな問題が発生。
時速80㎞を超えると前からの風圧と横風がすごく強く感じ、その速度をキープすることで精いっぱい。
後ろから猛スピードの車にバンバン追い抜かれるのが怖い。
このまま松原までの約30㎞はとても無理を感じ、諦めて天理からは国道で帰ることにしました。
選択したルートは国道25号線。そして柏原市から外環状線(国道170号)に入り、東大阪に帰るルートです。
大きな渋滞もなく、順調に走ることが出来ましたが帰りもやはり2時間。
マジェスティのシートは大きく、座り心地は悪くないものの、買ってから2回目の運転でのこの時間の長さはさすがに疲れました。
やはり、高速道路の運転に慣れないといけないとつくづく思いました。
ロングスクリーンへの交換など、対策を考えないと今後のロングツーリングは難しいと感じています。
しかし、今回のショートツーリングで、色んなことが分かりました。
それは大きな収穫でした。
(追伸)
ところで、そもそもバイクを買ったら最初に行くツーリング先は伊勢だと考えてきました。
巡礼が目的のバイク購入なので、真っ先に伊勢に行くことは当然だと考えていたのです。
しかし、先に述べた通り20年ぶりのバイクの運転そのものに不安がありました。
なので伊勢までの距離そしてほぼ100%自動車専用道路を走ることは、現段階では難しいと判断したわけです。
大神神社も早々に行きたい場所でありましたし、高速走行の問題も分かったし、結果として良い選択だったと思っています。
(終わり)