- 2日目の出発
- 快走:肝属グリーンロード
- 雄川の滝
- ちょっと休憩タイム
- 絶景の国道448号を走る
- ウミガメの産卵地
- 2日目ランチタイム
- はやぶさの故郷へ
- 想いを乗せて
- 志布志港へのラストラン
- さあ大阪へ帰ろう
- ありがとう、さよなら
2日目の出発
いつもの自由気ままなツーリングと異なり、テレビ番組のロケ旅に参加させてもらったことでそれなりに緊張もあったし、激暑の中バイクを走らせてきたことで疲れもあった初日でした。
しかし、昨夜の楽しい交流会のお陰でその緊張も疲れも解けて、さわやかな目覚めの朝を迎えた2日目となりました。
まずは、高山やぶさめ館の温泉施設内の食堂で朝食を頂きました。
そして、出発準備をして外へ出たら、すでに現地の方々が集合しておられたので、昨夜のお礼などを言いながら談笑の時間を過ごしました。
みなさん気さくですし、凄いバイクに乗っている方もいて、「肝付のライダーってスゲーな」と関西ライダー達は羨ましがった朝でした。
この旅では、Like a wind、肝付町と並ぶ主催者である「株式会社フェリーさんふらわあ」からもご担当者が参加されており、ずっとこの車で同行されていました。
とても爽やかな方で、実はこの担当者様とは以降も交流を続けさせて頂くこととなりました。
では、出発の前に宿泊館の前で全員で記念撮影を行い、2日目の出発です。
2日目の予定ルートはこんな感じ。
初日は内陸部ばかりでしたが、2日目は海岸線を走ります。
とにかく初めての場所ばかりなので楽しみですね。
快走:肝属グリーンロード
この日の最初の行先は「雄川(おがわ)の滝」
大隅半島を代表する名所のひとつで、滝そのものは南大隅町と錦江町との境界にあるようです。
雄川の滝には、滝壺と上流にそれぞれ展望所があります。
当初は、遊歩道を歩いて滝壺の展望所に行く予定だったと聞いたのですが、この酷暑の中、アップダウンのある道を20分かけて徒歩で行くのは危険と判断したらしく、上流展望所に行先を変更したということでした。
雄川の滝までは、肝属グリーンロードという広域農道を走っていきます。
高山やぶさめの里からは27km/40分くらいの距離です。
この肝属グリーンロードが爽快道でして、渓流に沿って走ったり、爽やかな木陰の中の良いツーリングルートでありました。
この日も朝から暑かったですが、この道を走っている時は、その暑さを忘れました。
この道を見たら走りたくなりませんか?
雄川の滝
雄川の滝は、雄川上流にある落差46m、幅60mの大きな滝です。
展望所は滝壺を上から眺められる「上流展望所」と、滝壺を眼前に眺められる遊歩道沿いの「雄川の滝展望所」の2カ所があります。
今回、遊歩道を行けなかったのは残念ですが、上流展望台からもなかなかの眺めで、これだけの間近でこれだけの規模の滝を見れる場所って、そうそう多くないのではないかと思います。
駐車場から階段を少し下りて展望台に向かいます。
そして展望所からはこんな景色が眺望できます。
最近は雨が少なかったからなのか、この日は水量が少なかったようなので水が大量に落ちていく迫力ある姿を見ることは叶わなかったのですが、このスケールの大きさ(写真では伝わりにくいですが)には圧倒されました。
また必ずここにきて、次回は遊歩道から滝を眺めてみたいですね。
なお、滝つぼに行けばこんな景色が楽しめるそうです。(おおすみ観光情報サイトさまから引用させて頂きました)
雄川の滝 | 南大隅町 | オスミツキ大隅国 | 鹿児島県大隅半島の観光サイト|おおすみ観光未来会議
ちょっと休憩タイム
雄川の滝見物の後は、早速の休憩です(笑)
この次の訪問地は、肝付町の岸良海岸なのですが、あまりの暑さでそこまでが持たないかもしれないということでのリスクヘッジです。
その休憩の場所は雄川の滝から数分の距離にある「花の木農場」でした。
この農場は、養豚場や野菜畑を抱える広大な敷地の農場で、ここでは様々なアクティビティの施設もあるそうなのですが、我々は暑さしのぎという事で、農場内にあるカフェのみに立ち寄りました。
軽食も味わえるこのカフェですが、名物はジェラードだそうです。
オーダーしたのは黒糖焼酎味(もちろんアルコールなし)と安納芋味のジェラード。
適度な甘さで口の中に甘ったるさが残らずさっぱりした感じ。当然のごとく美味。絶対おすすめの一品ですよ。
絶景の国道448号を走る
30分ほど、花の木農場のカフェで休憩させて頂き、パワーも充填。
すでに11時を過ぎていて、そろそろこの旅も終盤へと差し掛かっていきます。
その次の行先は、岸良海岸(きしらかいがん)。
砂浜がきれいな肝付町の景勝地であり、ウミガメの産卵地としても有名なところです。
雄川の滝上流展望所からは、国道448号を走って約25km/30分ほどの距離です。
この国道448号は、大隅半島を代表する絶景ロードの一つで、この日の早朝「朝練」と称して、地元の方々が何名かの関西ライダーを連れてきてくれた道でした。
特に第十船間橋付近から見る景色は凄かったらしく、この写真を見せられた時には、朝練に参加しなかったことを後悔したのでした(笑)
さて、この国道448号ですが、最初は緑の中を走り、適度なワインディングロードが続きます。
そして、後半には眼前に太平洋が広がるというツーリングにはもってこいの道でした。
この途中、BMWのツーリングライダーとすれ違いましたが、数十台のバイクからヤエーを送られて、返すのがタイヘンそうでした(笑)
この時の走行シーンは、後日オンエアされたLike a windの中で紹介されています。
(後日追記)
こんな感じの道です。
ウミガメの産卵地
そして、雄川の滝から約26km/30分で岸良海岸に到着しました。
いきなりのバイク軍団の登場に、先にここで遊んでおられた家族連れさんが驚いていました。ごめんなさいね。
さて、この岸良海岸に着てみて驚いたことは、まずは砂の白さ、そして景色のすばらしさ。
天気が良ければ、種子島や屋久島が見えるそうです。
とにかく、ウミガメが産卵をするということは綺麗な砂地でないとダメらしいので、ウミガメが産卵に来る=綺麗な浜地ということが言えます。
しかし、きれいに保たれているのは、やはり地元の方たちの努力があってこそだと思います。
これからもウミガメちゃんたちのためによろしくお願いいたします。
2日目ランチタイム
さてお待ちかねのお昼ご飯の時間です。
岸良海岸の駐車場近くにある「カフェKAGURA」でお昼ご飯(お弁当)を頂きます。
もちろん、ここでも収録があるわけですが、カフェKAGURAの席数が我々の人数に対応しきれないということで、中で食事ができるのは以下に限定されました。
- サザキさん&アヤセン
- 女性ライダー
- 夫婦またはカップルのライダー
簡単に言うと女性が優先ですね。
つまり僕は屋外組となってしまいました(苦笑)
ただ、男ばっかりで屋外で食べたお弁当は美味しかったですよ。
屋外組の妙な仲間意識が生まれましたし(笑)
ライクのスタッフは休まない
このツーリングの間、Like a windのスタッフさんは大忙しでした。
ツーリング全体のコーディネート、素人ツーリングライダーの世話、そしてもちろん収録もしないといけません。
僕らがご飯を食べている間も、こうやってスタッフさん達は仕事をされていました。
食事後は追い込み記念撮影
食事後は、たっぷりの休憩時間を貰えました。
そして、迫りつつあるツーリングの終わりの時間を察してか、メンバーはここまであまり撮ることの無かった集合写真をバンバン撮りまくりました。
この時には「肝付町ライダーズ」としての連帯感がかなり高まっていたような気がします。
さて、砂の白さが際立っていた岸良海岸。必ず再訪したい場所です。
はやぶさの故郷へ
いよいよ肝付町ツーリングはクライマックス。
最後の収録地である「内之浦ロケットセンター」へと向かいます。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケット打ち上げ施設と言えば、種子島と内之浦の2ヶ所。その敷地面積は比較にならないほど種子島が大きいのですが、先にできたのが内之浦です。
1970(昭和45)年に日本は世界で四番目となる人工衛星(名称はおおすみ)の打ち上げに成功しますが、これを打ち上げたのは内之浦宇宙空間観測所(以下、内之浦ロケットセンターといいます)でした。
さらに、内之浦の名を世界にとどろかせたのは「小惑星探査機 はやぶさ」でしょう。
ここ内之浦から打ち上げられた「はやぶさ」は、小惑星「イトカワ」から表面の物質を地球に持ち帰る技術(サンプルリターン)を実証しました。
7年に亘るミッションを成功させた「小惑星探査機 はやぶさ」は多くの人に感動を与え、その後映画化もされましたが、その「はやぶさ」を打ち上げたのが、ここ内之浦ロケットセンターでした。
内之浦ロケットセンターは、地元地域、つまり肝付町の皆さんとの交流が深く、いつしか「世界で一番、地域から愛されるロケット発射場」と称されるようになったそうです。
その内之浦ロケットセンターが、今回の肝付町ツーリングの最終訪問地であり、収録地となります。
想いを乗せて
内之浦ロケットセンターでの収録は、サザキさん&アヤセンによるこの旅をテーマにした曲の披露。
いよいよこのロケ旅も終わりが近づいてきました。
とにかく、昨日の昼の段階ではまだ出来上がっていなかった(内緒?)そうなので、どうなるかは本人たち&スタッフも少し不安だったようです。
ということで、我々が敷地内を見学させて頂いている間、サザキさん&アヤセンの二人はリハーサルに没頭していました。
その曲は「想いを乗せて」
主にアヤセンが歌詞を書いて、サザキさんがメロディを作ったそうです。
そして本番のキューが入りました。
サザキさんが「聞いてもらうというより一緒に歌いたい」と言ってくれて、最後の「ラ~ラ~」の部分はみんなで一緒に歌うこととなりました。
この歌詞を聞いて、「これってこのツーリングに参加したメンバーの気持をそのまま表してるやん」と思えて、感動に心の震えが止まりませんでした。
ありがとう、サザキさん、そしてアヤセン。
素晴らしい時間をともに過ごさせてもらいました。
(後日談)
この年の秋に行われたライクアウインドのキャンプミーティングで、サザキさんとアヤセンが披露してくれたのですが、その時に撮った音声に肝付町ツーリングの時の映像を合わせて動画を作ってみました。
志布志港へのラストラン
無事にすべての収録が終了し、いよいよこの旅も終わりの時が近づいてきました。
この後、志布志港に戻り、さんふらわあで大阪に戻ることになります。
この志布志港へのルートは、近道である肝付町の市街地は通らず、国道448号の海岸線をひたすら進むことになりました。
これは、地元の肝付町ライダーの皆さんの計らいで、最後にいい景色をお土産に持って帰ってもらいたいとのことで選択されたルートだったようです。
全ての収録が終わったので、ここまでずっと先頭を走っていたサザキさんも隊列の間に入って走ってくれました。
この二日間、僕は比較的後方を走っていたので、サザキさんの真後ろを走るのはこれが最初で最後。"やり遂げた"感じがしたサザキさんの背中でした。
途中、内之浦の市街地で休憩&土産物購入の時間をとって、志布志港到着は15時45分ころ。
内之浦ロケットセンターからは距離は約40km、1時間の道のりでした。
さあ大阪へ帰ろう
この数か月前の九州縦断ツーリングの時もそうだったけど、今回も停泊するさんふらわあが見えてきた時の喪失感はハンパないものがありました。
今回も「これで終わりか~」って気分だったのですが、前回と少し違うのはこの後も一緒に走った仲間たちと楽しかった思い出を語りながら帰れるということ。
出航後、船内でミーティングが行われみんなでお疲れ様の言葉を交わし合いました。
往路と違って縦揺れがひどく、船酔いで多くの参加者&スタッフがダウンしている中、船酔いが全く平気だったサザキさん含め、数人の方々と深夜まで語ることができたことで、この時間が、4日間の素晴らしい思い出の締め括りとなりました。
ありがとう、さよなら
さんふらわあは、定刻通り8時に大阪南港に着岸。
下船を待つ間、仲間たちと色々話をするのだけど、やはり寂しさは拭えません。むしろ、寂しさが増していく感じでした。
僕らバイクは最後に下船するのですが、タラップを降りてくるとスタッフの皆さんが手を振ってくれていて、そこで自由解散。
夢のようだった4日間の本当の終わりです。
ただ、この4日間を一緒に過ごしたメンバーとはLINEのグループでつながったままだし、当分は写真の交換とかもあるだろうし、近いうちに一緒にツーリングに行こうという話も出ているので、肝付町ツーリングには何かしらの続編がありそうです。
では最後にお世話になった皆様にお礼を申し上げて
「Like a wind 肝付町ツーリング」のレポートを終わろうと思います。
このツアーを企画・運営してくださった
・Like a windの皆さま
・フェリーさんふらわあ様
・肝付町様
ナビゲーターを務めて下さった、
シンガーソングライダー・サザキヒロシさん
そしてアヤセンさん
出迎えてくれて、一緒に走ってくれた肝付町ライダーの皆さん
食事・宿泊・見学・ロケなどでお世話になった、前村果樹園さん、新村畜産さん、海上自衛隊 鹿屋航空基地の皆さん、やぶさめの里の皆さん、花の木農場の皆さん、カフェKAGURAの皆さん、内之浦ロケットセンターの皆さん
そして、4日間を一緒に過ごし、一緒に走った25名の仲間たち
本当にありがとうございました。
一生忘れることの無い素晴らしい思い出が出来ました。
またいつか、どこかでお目にかかれる日を心待ちにしています。
(おわり)