都城市・三股町(以上、宮城県)そして曽於市・志布志市(以上、鹿児島県)が、県という枠組みを超えての取り組む「都城広域定住自立圏構想」
2023年2月、このエリアを巡るモニターツーリングに参加させて頂きました。
未踏の地だった宮崎県の絶景(都城市~三股町)、曽於市の絶品グルメ、そして念願だった志布志のラーメンなど、新しい発見がたくさんあった旅でした。
このブログは、ツーリングから帰ってきた直後に書いたレポートを前編と後編の2回に分けてリライトしなおしたものの前編です。
第1話 プロローグ
バイク情報番組・Like a windが企画したイベントツアーで、抽選で選ばれた9名のライダーさん達と一緒にさんふらわあに乗って志布志港へ行き、宮崎県都城市&三股町、鹿児島県曽於市&志布志市を走ってきました。
(現地では別行動。その詳細は後述します)
今回、この2日間で計22ヶ所のスポットを訪問したことに加え、今回はいつもよりも詳細にレポートしようと思いますので、かなりの長編ブログになるのではないかと思っています。
なお、今回のタイトルでは、「定住自立圏」という言葉を使っています。これだけだと一体どこなのかが分からない方もいらっしゃるでしょうし、その意味も不明だと思いますが、その説明は後ほどさせて頂こうと思います。
今回の旅のコンセプト
今回の旅は、2023年2月17日(金)の夕刻に大阪南港を出発して、18日(土)~19日(日)の2日間で現地を走り、20日(月)の朝に大阪南港に帰ってくるという、船内2泊、現地1泊のスケジュールでした。
2022年の秋より「フェリーさんふらわあ」「地域の行政・またはそれに準じる団体」そして「Like a wind」がタッグを組んだ「モニターライダー企画」が展開されていますが、今回はその第5弾と言えるものです。
そして、この企画に参加した我々モニターライダーの役割は、予め指定された地域を巡り、そのツーリングルートの道路状況(走りやすさ、整備状況等)や、訪問したスポットの魅力についてレポートするというものです。
ここまでは、基本的には大隅半島エリア(志布志市、曽於市、垂水市、鹿屋市、肝付町、錦江町、南大隅町、東串良町、大崎町)を対象としたものでしたが、今回の企画はエリアが少しだけ異なります。
参加させて頂いた背景
前述の通り、2022年秋から(今回を含めて)計5回のモニターツーリングツアーが実施されてきましたが、僕は今回の参加により、計5回のうち、3回に参加させて頂いたことになります。
さすがに5回中3回も参加するとなると、「なんであいつばっかり!」とか「またお前かい!」と思われることもあると思いますが、過去2回とは背景が異なります。
2023年1月の「女子旅」の時は・・・
まず、女子旅の時は団体ツーリングということもあって、大隅地域のツーリングに詳しいサポートライダーが必要になったことで僕に声をかけてもらいました。
つまり、この時はモニターライダーではなく、あくまでサポートスタッフとして参加させて頂きました。したがって、この時はアンケート回答はしておりません。
ただ、個人の勝手で、このブログの中で詳しくレポートをさせてもらいました。
そして今回は・・・
Like a windスタッフの重岡さん(しげっち)から連絡があり、僕のブログでのツーリングレポートを見て下さったフェリーさんふらわあのご担当責任者様から「今回の定住自立圏モニターツーリングの模様を巡礼さんのブログで発信して欲しい」と指名があったということでした。
僕にとってはこの上なくありがたいお話なのですが、ツーリングから帰ってきたらブログを書くのは僕の趣味そのもので、つまりブログは個人で勝手に好きなことを書いているだけです。
しかし、そのブログをフェリーさんふらわあのご担当者様が読んで下さっていることだけでも嬉しいのに、その記事が少しでも何等かのお役に立てていること、さらには、それがきっかけで今回もお声がけ頂いたと分かり、もう感激で言葉がありませんでした。
もちろん、このお話をありがたくお受けすることとしました。
「都城広域定住自立圏」
では、今回のブログタイトルの説明です。
その今回のエリアは、都城市と三股町(以上、宮崎県)、そして曽於市と志布志市(以上、鹿児島県)という3市・1町がその対象となっています。
さんふらわあの発着港である志布志港から見ると、北側に広がるエリアですね。
そして、これらの3市・1町において「都城広域定住自立圏構想」という政策が実行されています。
この「都城広域定住自立圏構想」においては、既に医療・産業振興・教育・防災・観光・道路整備・観光開発などに共同で取り組み、この地域の定住や移住を促進する様々な取り組みが始まっています。
その都城広域定住自立圏構想協議会が発表している「第3次共生ビジョン(令和2~6年度)」においては次のような取り組みが紹介されています。
上記の「項目3」に今回のモニターライダー企画に繋がる政策が記載されていますね。
出典:https://www.city.miyakonojo.miyazaki.jp/uploaded/attachment/21277.pdf
最初、募集案内に「定住自立圏を巡る・・・」という文言があったので、その定住自立圏っていったい何なのかと思って自分で調べてみたところ、上記のことが分かったわけです。
そして、これによって、なぜ都城市・三股町・曽於市・志布志市がセットになったモニターライダー企画なのかも理解できました。
素晴らしき人たちとの縁(えにし)
冒頭にも書いた通り、今回は2日間計で22ヶ所(初日に14ヶ所、2日目に8ヶ所)のスポットを訪問してきました。
いずれも「行って良かった」と思える場所ばかりで、その詳細は、このブログの中でゆっくりと紹介させて頂きます。
もちろん、手放しで褒め称えるつもりはなく、正直な感想も織り交ぜて紹介しますが、それでも総合的に見て「行って良かった」と思える場所ばかりでした。
そして、もう一つ、「今回の旅に参加させて頂いて本当に良かった」と強く思えたのは、「素晴らしき人たちとの縁(えにし)」があったからでした。
今回の旅でお目にかかった方々、そしてもちろん、以前から知り合いで今回の旅をご一緒出来た人も含めていずれも素晴らしき方ばかりで、そのことがこの旅をより一層、素晴らしいものにしてくれたことは間違いありません。
そして、この方々との縁があって今回の旅への参加に繋がったことは確かだし、またその縁は実は色んなところで繋がっていることもわかりました。
第2話 さんふらわあでの旅
では、第2話から本格的にツーリングの模様を詳細にレポートしていきます。
なお、僕がさんふらわあに乗って九州へ行った時は、毎回必ず「第1話は総括」「第2話は船旅の模様」をレポートしています。
というわけで、この第2話は「大阪南港での集合から、さんふらわあでの快適な船旅の模様」をレポートします。
誰もいないターミナル
今回のツアー参加者の集合時間は午後4時~5時。この間に受付を済ませて、午後5時頃に始まる乗船に備えます。
僕は、2月の女子旅の時と同じく早めに到着して、受付設営のお手伝いをするつもりで午後1時半に自宅を出発しました。
まあ、設営のお手伝いというのは表向きのことで、実際は、太陽が描かれた美しき白い船体を観ながらこれから始まる旅の高揚感を楽しもうという魂胆ですけどね(笑)
というわけで、自宅近くのガソリンスタンドで給油を済ませ、阪神高速道路を経て大阪南港・さんふらわあターミナルに着いたのが午後2時過ぎ。
まだ誰もいないターミナルでの、さんふらわあ きりしまとのツーショットは至福の瞬間です。
引退間近の”こばると”
今回、僕らを志布志に連れて行ってくれるのは「さんふらわあ きりしま」。
南港発・志布志行きのさんふらわあには、過去に何度も乗っていますが、僕の記憶では、南港発のきりしまに乗るのはこれが初めて。
あくまで偶然でしょうが、大阪から志布志へ向かう場合、これまではさつま一辺倒だったと思います。
そして、きりしまがここにいるということは、その向かいに停泊している別府航路の船は「さんふらわあ こばると」
運航スケジュールが、"さつま"と"くれない"とがセット(同じ日に到着し停泊し出航していく)で、同様に"きりしま"と"こばると"とがセットなのです。
別府航路では、今年の1月にそれまでの「さんふらわあ あいぼり」に代わり、新造船「さんふらわあ くれない」が就航しましたが、今年の4月には、今度は「こばると」が引退し「さんふらわあ むらさき」が就航を始めます。
もうすぐ、あの2連煙突の美しい船体を見ることが出来なくなるので、このタイミングで見ることが出来て良かったです。
再会と出会いと
そして実は、さんふらわあ こばるとには、バイクを通じて知り合った僕の知り合いの方が乗務しておられるのです。
もしかすると、こばるとの船内か、その近くにいらっしゃるかな?と思いメールを入れたら、やはりそうですぐに返信が届きました。
こばるとの船橋から、第2ターミナル付近でうろついている僕が見えたそうで、すぐに会いに来て下さいました。ちょうど休憩時間だったようで、お会いできて良かったです。
そこに、Like a windスタッフの重岡さん(しげっち)と田原かすみさん(かすみん)が到着。しげっちとかすみんにその方を紹介することが出来ました。
そうこうするうちに、今回の参加者が続々と到着。
皆さんがこぞって受付時間前に到着するのは、やはり僕と同様に待ち切れないのでしょうね(笑)
ダイさん
ここで、今回の旅をご一緒した「ダイさん」に登場してもらいます。
ダイさんは、CB400Fourに乗るインスタグラマー・ライダー。
https://www.instagram.com/d_cb400four/
実はこの時が初対面なのですが、3年前から既にインスタグラムで相互フォローの関係だったし、しげっちやバイク仲間のAちゃんから、ダイさんが今回の旅に参加することを聞かされていたので会えるのを楽しみにしていました。
彼も、しげっちから僕のことを聞いていたようで、また僕のブログを読んでくれていたそうなので「実際には初対面同士」ながら、そんな感じもしない爽やかな出会いでした(笑)
この後、彼とは船内で食事をご一緒したり、その流れで夜遅くまで談笑したり、宿泊地の都城では一緒に地鶏を食べに行ったり、現地では自由行動ながらも偶然に何度も会ったりで、不思議な縁を感じざるを得ませんでした。
ということで、今回のブログでは頻繁にダイさんの名前が出てくるので覚えておいてくださいね(笑)
ダイさんの他にも、昨年11月のモニターツアーでご一緒したNさんが今回も参加しているのに驚いたり、ご夫婦で参加されていたA&Sさんと仲良くなれたり、僕のブログ読者のYさんとも出会えたりしたのですが、これらの皆さんには追々ご登場して頂くことにします。
全員集合・そして乗船
今回の参加者は僕を含めて10名だったのですが、その10人目の参加者さんは出発直前の突然のトラブルで急きょ参加できなくなってしまいました。
さぞ無念だったと思います。心中お察しします。
ということで、スタッフ2名と参加者9人での旅が始まるのですが、お見送りってことでバイク仲間のアン姐、まう姐、そしてなっちんが来てくれました。(なっちんは我々の乗船後に来てくれたので会えずじまいでしたが)
ちなみに受付のシーンを写真に撮ろうってことで、僕とダイさんがモデルになったのですが、この時に撮影を任されたのがアン姐。
それがこの写真です(この写真はしげっちから借りました)
これ(指が邪魔!)って、どう考えても嫌がらせですよね(爆笑)
まあ、こんな写真が撮られたことはことになっているとはつゆ知らず、高揚感に包まれた我々は、午後5時に太陽の船に乗船しました。
夕陽に守られて出航
この後になっちんが来てくれたみたいで、我々の乗船後には帰る気マンマンだったA&まうの二人も残ってくれて、3人でさんふらわあ きりしまの出航を見送ってくれました。
待ってくれているのを尻目にお風呂に入っていてごめんな。(風呂から手を振っているのは僕です)
そして、僕がお風呂から上がって10分ほどで、午後5時55分の出航の時間を迎えました。
この下の写真は、きりしまが離岸するところですが、なんか「夕陽に守られて出航していく」って感じがしますよね。
この時、船の8階デッキからは、こんな風にターミナルが見えていました。
スタッフさんやお見送りの方々が手を振ってくれて、こちらも同じように手を振り返すこの時間って、何度経験しても感動するんですよね。
なっちん、M姐、Aちゃん、お見送りありがとうね!!
快適プライベートベッド
今回の利用させてもらうのは「プライベートベッド」というクラス。
見た感じはカプセルホテルみたいですが、
- 室内に荷物も置ける十分なスペース
- 室内では座れる高さが確保されている
- ハンガーが二つ備え付けてる
- テレビ(衛星放送)が見れる
- タオルと歯磨きセットももらえる
- コンセント設置なので携帯の充電もOK
- カーテンでプライバシーもしっかり確保
と、こんな感じの特長があり、とにかくリーズナブルなので、料金と快適性のバランスを求めるライダーには人気のグレードです。
僕は、いつも途中にトイレで目を覚ますくらいで、いつも朝までぐっすり寝ることが出来ています。
それくらい快適性に問題はなく、中には、熟睡し過ぎて下船時間になっても寝ている人もいるくらいですよ(笑)
さんふらわあプチ情報
今回は船内での模様のレポートは割愛させて頂き、「経験者は語る」的にちょっとした情報を提供させて頂きます。
(1)アップグレード可能
さんふらわあ(さつま/きりしま)には、最上級のスイートから、大部屋のツーリストまで、部屋のグレードが7つのクラスに分かれて設定されています。
そして、その日の部屋の空き状況は、こんな風にチェックインカウンター付近に掲示されています。
なので、財布に余裕がある方はチェックインの時に追加料金を払えばアップグレードが可能になりますよ。
(2)レストランスイーツを逃すな!
さんふらわあと言えば、レストランの豪華なバイキング料理が名物。
さつま/きりしまでは、今は少しメニュー数を絞っているようですが、それでも内容は豊富で料金は1500円(通常は2000円)とリーズナブルです。
しかも料理はいつもすべてが同じではありません。しげっちやかすみんの様に頻繁に乗る人も飽きないメニュー構成が工夫されています。
今回の往路・きりしまでは、こんな豪華なスイーツとフルーツが用意されていました。
個人的には、お総菜コーナーに入ったら、まずはスイーツを確認して、それが自分の好みなら先に取っておくことをおススメします。
食後のデザートに!なんて考えてたら、もうなくなってしまっているということになりかねません。(と経験者は語る!)
(3)カレーは食べておくべし
さんふらわあの料理の中でも、僕が絶対に外さないのはカレー。
夜はスパイシーなカレーで、朝はマイルドなカレーが用意されています。
これを食べずしてさんふらわあに乗ったと言うなかれ!
(売店でレトルトカレーも売っているので、コチラもぜひ)
(4)百均でカードストラップを買っておけ
さつま/きりしまでは、部屋にはカードキーを使って入室します。
そして、カードキーには部屋番号は記載されていないので、乗船チケットを持っておく必要があります。(部屋番号を忘れてしまうこともあると思うので)
また、カードキーを部屋に置いたまま外に出てしまうリスクもあります(その時はスタッフさんに来てもらう必要が生じます。これも経験者は語るです笑)
なので、僕は100円ショップでカードストラップを買って、そこに乗船券とカードキーを入れて使ってます。
そのストラップは室内のハンガーにかけておけば部屋を出る時も忘れることはありませんよ。
ところで、このカードストラップをフェリーさんふらわあ様で商品化してもらえないでしょうか?
新造船のくれない(おそらくむらさきも)では、カードキーではなく、チケットに印字されたバーコードをドアに設置されたリーダーに読み込ませるタイプのようなので、カードストラップのようなものがあればさらに便利だと思いますが・・・
透明タイプのホルダーとストラップのセットで、ホルダーの片隅にさんふらわあの太陽のマークが印字されていて300円(税抜き)くらいなら絶対に欲しいです(笑)
まだまだプチ情報はあるのですが、ここでネタを使いすぎると次が困るので今回はこの辺にさせて頂きます(笑)
爽やかな目覚め
前夜は、しげっち、かすみん、ダイさん、Nさん、Sさんらと楽しい談笑の時間を過ごして、午後11時に就寝。
そして、朝までぐっすりと寝て、女性スタッフさんの「ご乗船の皆さま、おはようございます。さんふらわあでのお目覚めはいかがでしょうか」の船内アナウンスのおかげで爽やかに目覚めることができました。
その後は、レストランが開くのを待って楽しい朝食バイキングの時間です。
いつも思うことですが、朝食価格・620円は破格だと思います。
同じような朝食バイキングをやっているビジネスホテルは多いですが、620円はなかなかありません。
さんふらわあの場合、ここにカレー(マイルドな味付けのモーニングカレー)が加わるので、コスパは超絶クラスだと思います。
僕は、さんふらわあでの朝食は、もう何年も前からカレーとお粥と決めてます。
多くても年に3回程度しか乗れませんから、その機会ではやはりこの二つを食べておきたいという思いが強いのです。
一方、メニューは豊富だとは言え、頻繁に乗っている人は、やはり飽きてくることもあるようです。
そこで、こんな感じで自作の「さんふらわあサンド」を作っている人もいます。
「さんふらわあのアレンジ飯」楽しそうだし、とっても美味しそうですよね!
(写真出典:バイク情報番組・Like a wind)
第3話 定住自立圏ツーリングに出発!
志布志港に到着
太陽の船「さんふらわあ きりしま」は、定刻の8時55分に志布志港に到着し、その20分後には下船案内のアナウンスが流れました。
このアナウンスが流れると、乗客がエレベーターに集中するので、場合によってはかなり待たないといけないことがあります。
そんな時は、エスカレーターで3階まで下りるのがおススメです。
今回、バイクを止めた甲板は2階なので、3階から2階へは階段利用となりますが、荷物さえ多く無ければこの方が早いですよ。
毎回思うことだけど、さんふらわあのバイクのラッシング固縛は丁寧で完璧ですね。
だから、安心してバイクを預けることが出来ます。
そして、バイクを動かせる準備が出来たら、係員さんの合図を待って下船開始です。
ターミナル前では、先に下船していたかすみんが旗を振って誘導してくれていました。
タレントとしての出演に加え、スタッフとしての仕事をいつも笑顔できっちりこなす彼女の姿は美しいです。
さんふらわあターミナルでは、株式会社フェリーさんふらわあのご担当責任者様、そして都城市役所の観光PR部門のご担当者様にお目にかかりご挨拶する機会を頂きました。
また志布志港に来れたのも、このような方々のお声がけがあってのこと。
本当にありがとうございます。
さあツーリングに出発!
全員で記念撮影を行い、簡単な歓迎セレモニーを行った後は、いよいよツーリングに出発です。
あらためて、今回のツーリングエリアは「都城広域定住自立圏」
つまり、宮崎県の都城市と三股町、鹿児島県の曽於市と志布志市という3市1町です。
今回のツーリングに際しては、事前にこの3市・1町においての「おススメスポット」が我々モニターライダーに提示されています。
そして、少なくとも各市町において2ヶ所(うち1か所は必ずおススメスポットから選択)を訪問して、その感想をアンケートに回答することが我々のミッションとなっています。(その後、僕は別にレポートを書いて提出させて頂きました)
僕は、そのおススメスポットに加え、自分で探したいくつかのスポットを含め、全部で21か所の訪問計画を立てていました。
まずは定番ツーショット
最初に向かったのは、さんふらわあターミナルの対岸にある
「志布志港公園」。
バイクならさんふらわあのターミナルから1分程度で行けます。
地元の方の釣りのメッカで、バイクの乗り入れも可能ですよ。
ここでは、こんな感じで今まさしく乗ってきた「さんふらわあとのツーショット」を撮ることが出来ます。僕は、ここでのツーショットを毎回の恒例にしています。
志布志へ来れば、ここで記念の撮影をすることをおススメしたいと思います。
朝ラーは叶わず
さて、ここからが本格的なツーリングの開始です。
最初に向かうのは、志布志市民のソウルフードとも言うべき
「マルチョンラーメン」
美味しさが評判で、朝7:00から営業をしているので「朝ラーの聖地」という異名もあるとか?
実のところ、志布志市はさんふらわあの発着港がある街でありながら、市街地には立ち寄らず素通りしてしまっていたことが多かったので(これはホントに反省しています)、お店の名前は知っていたものの訪問したことはありませんでした。
一方、「マルチョンラーメンを食べずして志布志を語ることなかれ」という、しげっちの声もあって、昨年11月に来た時はお店へ行ったものの満席で入れませんでした。
そこで、今回のツーリングの最初の訪問地を「マルチョンラーメン」と決め、ここで朝ラーを食べて勢いをつけて各所巡りを始めていこうと考えていましたが、僕を待っていたのはこんな洗礼でした・・・
これまでのLike a wind聖地巡礼(バイク情報番組・Like a windで紹介されたスポット巡り)において、臨時休業であったり、既に閉店していたなんてことはしょっちゅうあること。
しかし、この時の衝撃は過去最大だったかもしれません。
(おススメ度・・・この段階では評価できず)
客を大切にする店
僕はこの時、マルチョンラーメンさんの公式アカウントのメンションを付けて、インスタのストーリーでこの悔しさを投稿したのです。
すると、この後に公式アカウントさんからメッセージが届き、そこには「せっかく来ていただいたのに申し訳ありません」と書かれていました。
僕はこの時、浅はかにストーリーを投稿してしまったことを恥じるとともに、このメッセージにこのお店がいかにお客さんを大切にしているかをしっかり感じとることができました。
このメッセージを見て、「今回も諦めよう」との思いを改め、明日(2日目)は早めに志布志に帰ってきて、マルチョンラーメンさんに来ることを決めました。
そう、朝ラーはダメだったけど、このツーリングの〆ラーにチャレンジしてみます。
この結果は、また後に述べたいと思います。
代替プランは「鰻」
この日の朝ごはんは既に船内で食べていたので、下船した時は特段に空腹でもなかったのですが、ラーメンがダメになった瞬間に急に空腹感が増してきました。
そこで思いついたのが
「うなぎの駅」
マルチョンラーメンからは至近距離です。
もともとは、このツーリングのラストにここへきて、オーガニックうな重を〆ご飯として食べるつもりだったのですが予定を変更します。
その「オーガニックうな重」は、お値段も手ごろ(確か2,500円)ですし、とっても美味なのですが、さすがにこの時間(AM10時)だとレストランは空いてません。(レストランは11時から)
ただ、ショップにうなぎ弁当(900円)が売ってました。
そこで、ここでの〆ご飯案は取りやめにして、このうなぎ弁当をオープニング飯にすることにしました。
店頭のベンチで食べるのはOKとのことですし、お箸ももらえたし、食べた後の容器も売店レジに持って行けば捨ててもらえました。
こんな感じの「手軽な感じのうなぎ弁当」ですが、味は申し分ありません。
さすがは、うなぎ養殖日本一の鹿児島です。
そして、うなぎの養殖や蒲焼の製造・販売を行う「山田水産株式会社」さんがこのうなぎの駅を運営しているので、やはりコスパは高いと思います。
マルチョンラーメンの臨時休業で凹んでいた僕を癒すには十分すぎるほどでした。
(追伸)
ちなみに、僕がこの店を出る時「マルチョンラーメンへ行ったけど臨時休業だったので、仕方なくここへ来た」という、僕と同じ轍を踏んだライダーさんがやってきました。
それはダイさんでした。二人とも爆笑でした。
志布志市のパワースポット
次の目的地は
「安楽山宮神社」。
ここは志布志市から提示されたおススメスポットのひとつです。
うなぎの駅からは、1kmほどでほんの数分で到着です。
和銅 2年( 709年 )に創建されたと伝わる歴史の古い神社で、境内には高さ23.6m、幹周17.1m、推定樹齢1000年という楠の巨木「志布志の大クス」があり、国の天然記念物に指定されています。
神社の目の前に大きな駐車場があるので、鳥居をくぐるまでは徒歩ゼロ分です。
神社境内もさほど大きくはないので、参拝時間(滞在時間)は20分もあれば十分かと思います。
僕が境内に入って気が付いたのは、参道脇にあった二つの石像。
一般には、この参道脇に置かれている像といえば、狛犬(獅子に似た想像上の獣)であることが多いと思いますが、ここでは人の像でした。
このような人形の像が参道脇に設置されているのはこの辺りの神社にいくつかみられるということを神職の方にお聞きしました。
この形相があらゆる不浄を取り除いてくれそうですね。
そしてこれが国指定の天然記念物・志布志の大クス。
もう見るからにパワーを頂けそうな大迫力の大木です。
ここで今回のツーリングの安全をお祈りさせて頂きました。
開聞岳が見える絶景スポット
次に向かったのが、絶景スポットとして有名な
「岳野山展望台」
山宮神社からは、県道などを通って6km弱・15分ほどの距離です。
ここも事前におススメスポットとして教えてもらっていた場所です。
県道の途中から展望台に向けてプチ酷道を上っていくと、その先にこんな建物が見えてきました。これが岳野山展望台です。
ここからは志布志の町と志布志湾が見下ろせます。
曇り空だったけど、それでも靄がかかっているように見えて、それはそれで幻想的は感じです。
さらに驚いたのは、南西の方角には「開聞岳」が見えたこと。
当初、ここから開聞岳が見えるのか?と疑心暗鬼でしたが、この方角にあれだけの美しい三角錐の山形は開聞岳以外にあり得ません。
地図でもう一度確認して、改めて開聞岳だと確信しました。
志布志港(さんふらわあターミナル)からも10km・20分ほどの距離なので、天気が良い日に絶対にリベンジしてみたいと思っています。
一方、残念だったことがあります。
それはここへ上ってくる道路の整備状況が良く無いこと。
道路に落ち葉が落ちていたり、舗装が良くないことは仕方ないとして、何か所かに木が折れて道路にぶら下がっていたことは残念でした。
これらの木々に気が付かないということはあり得ないとは思うのですが、バイクの場合、怪我に繋がる可能性がありますし、乗用車だと車体に傷がつく可能性もあります。これは早々の改善を求めたいです。
そして、もう1つ。
あえてリクエストさせて頂けるのならば、展望台付近にトイレを設置して頂きたいです。
「おススメスポット」として自信をもって推奨するためにもトイレの設置はぜひともお願いしたいです。
やらかした!
実は、僕はここで一つの失敗をしてしまいました。
岳野山展望台まで行って、ここで素晴らしい景色を見たことで満足してしまい次のスポットに向かったのですが、実はこの先に
「笠祇神社」
という有名スポットがありました。
ここは展望台のさらに上にあって360度のパノラマが楽しめるそうです。
志布志湾、開聞岳、そして霧島連山までは見えるのだとか。
それは、以前にかすみんがTwitterで紹介してくれていたのですが、迂闊にもノーチェックでした・・・
志布志。
— たはらかすみ★ZX10R★ZX25R★NSF100 (@kasumithr) January 9, 2023
暖かすぎやしませんか?☀️
週末も太陽出てくれ〜😭#まだ知らない志布志 pic.twitter.com/7MWPzWnqBq
この翌日にかすみんと話す機会があって、その際に彼女に「岳野山の展望台は良かったわ~」なんて話をしたら、「干支の石像がある神社(笠祇神社)にも行ったんですよね?」と聞かれて、そこで僕の大失態が判明したということです。
加えて、彼女からは「巡礼さん、またやらかしましたね~」と満面の笑みで言われる始末(笑)
まあ自分の失態なので仕方が無いのですが、これはムネン極まりないですね。
次回、志布志に来た時には必ずリベンジさせて頂こうと心に決めてます!
さて、岳野山展望台での景色に大満足して、初日の志布志市のスポット訪問は終わりです。(この段階では、笠祇神社のことは知らずにいたので、ノー天気でした笑)
しかし、ホントに「まだ知らない志布志」がたくさんあることに気づかされました。
今後は志布志を素通りすることなく、逆にもっともっと志布志を深堀りしていきたいと思っています。
第4話 充実の曽於(そお)
お礼参りへ
さて、次は曽於市へと入っていきます。
その曽於市での最初の訪問地は、
「檍(あおき)神社」
ここも事前のおススメスポットのリストに入っていたのですが、僕は今年1月の大隅半島・女子旅の際に訪問済み。
ただ、あの温かいおもてなしのことが忘れられず、そのお礼の意味を込めて参拝させて頂くことにしました。
岳野山展望台からは、自動車専用道の「都城志布志道路」を走って、約18km・20分少々の距離です。
途中、徐々に晴れ間が出てきて気温も急上昇。ライジャケ・パーカー・Tシャツの構成だと暑さを感じるくらいでした。
この赤い鳥居をくぐって行くと左側に駐車場があります。
砂と砂利の駐車場ですが、バイクのサイドスタンド用の板を置いてくれているところが嬉しいです。
そして、ここに先客がいることに気づきました。
またしてもダイさんでした(笑)
そして、もう一人、アフリカツイン・ライダーのYamashinさんも一緒でした。
彼は、愛知県出身で現在は神奈川県在住。今回の参加のために、自走で神奈川から大阪まで来たそうです。
実は、彼とはさんふらわあ船内でこんな話をしていました。
僕「いつからLike a windを知ったのですか?」
彼「昨年の秋くらいですね」
僕「関東の方がどういうきっかけで?」
彼「Twitterでフォローしている方が、Like a windの聖地巡礼ライダーで・・・」
僕「それってまさかオレのこと違う?」
彼「巡礼ライダーという方です」
どうです? この出会いは素敵すぎません?
ブログ読者様から「ツーリングレポートを読んで私も九州へ行きたくなりました」などのメッセージを頂けることはあるのですが、このパターンは初めて。
もう大感激でした。
志布志港に到着以降はみんなバラバラに行動するのですが、ダイさんとも、Yamashinさんともここで会えたことで、縁が繋がっていることを感じずにいられませんでした。
Yamashinさん、これからもよろしくね~
覚えていて下さった!
改めて檍神社の話に戻ります。
1月に伺った時、「南之郷もりあげ隊」の皆さんが素晴らしいおもてなしを下さったことは記憶に新しいです。(だって1ヶ月前のことですからね)
今回の再訪問は、神社にお礼参りをするということだったのですが、お社に近づくと見覚えのある女性がいらっしゃいました。その時にお世話して下さった方でした。
そして、1月の女子旅のサポートで来たこと、あの時にいただいたお芋やぜんざいが美味しかったことを話してお礼を申し上げたところ、彼女も僕のことを覚えていて下さいました。
今回のモニターライダーが檍神社を訪問するもしれないということは予め伝わっていたそうですが、当然そこに僕がいることは知る由もないこと。
なのに、しっかり覚えて下さったことに感激です。
人情が素晴らしすぎる
そして「あの時、雨だったから皆さんが風邪ひかないかと心配してたの」と言われて、またしても感激。気にかけてくれてたんですね。
こんな人たちが出迎えてくれる檍神社(曽於市末吉町南之郷地区)は素晴らしすぎます。
そして、今回も美味しいお茶をご馳走になったので、冗談のつもりで「お芋が食べたかったです」と言ったら、「明日なら用意しとくよ~」とのこと。
さすがに僕は来れないのですが、そのことを今回のモニターライダーツアーにご夫婦で参加されているA&Sさんにお話ししたところ、このご夫婦がこの翌日にここへきてお芋をご馳走になったそうです。
やっぱり、素晴らしい!
この檍神社は、全国15番目のオートバイ神社であり、つまりライダーの守護神です。
そして、以前から地域の子授け・安産の守り神として信仰されてきました。
僕はそこに縁結びにもご利益があるのだと確信をしています。
次にまた曽於市に来ることがあれば必ずここに寄りたいと思っています。
絶品!鹿児島黒毛和牛のランチ
次はランチタイム。
まだ12時前なのに3回目の食事です(笑)
その行先は
「レストラン肉の蔵」
曽於市末吉に本社がある株式会社ナンチクさんが直営するレストランで、ここは2021年11月にLike a windで紹介されたスポットです。
つまり、ここへ来るってことは、モニターライダーとしてのグルメレポートでもあるし、僕のライフワーク「Like a wind聖地巡礼」でもあるってことになります。
この時のナビゲーターは、サザキヒロシさん、かすみん、さおりんの3人で、平日に行われたロケだったので、こんなのをこの3人が食べていました。
【バイク女子旅】ライダー3人で行く鹿児島グルっとツーリング!【1日目】真っ暗な洞窟でついに本性をあらわにする。 - YouTube
(このシーンは3分57秒あたりから)
僕は、昨年の11月にこの地域を走った時に寄ってみたいと思っていましたが、その時はスケジュールの都合で叶わずじまいでした。
そして、今回の訪問先を決めるにあたっては、初日のランチをここにしようと最初から決めていました。
ただ、この日は土曜日。つまり、Like a windのロケで3人が食べた平日限定の定食はありません。
という訳で、2,000円の和牛ステーキランチを注文することとしました。
多少値は張りますが、和牛はこれしかなかったのです。
このジューシー感を見て頂きたいので、ツイートも貼り付けますね。
良ければ、動画で見てみてください。
まだ12時やけど、今日3度目の食事😅
— 巡礼ライダー (@JunreiR) February 18, 2023
念願だったナンチクの
『レストラン肉の蔵』で
鹿児島産黒毛和牛のランチ。
さすが日本一の畜産の本場。
美味い✖️美味い😋😋😋#Likeawind聖地巡礼 #さんふらわあモニターライダー pic.twitter.com/nWlPK2lrib
残念ながら、曽於牛ではないらしいのですが、鹿児島の黒毛和牛をしっかり堪能させて頂きました。
やわらかく、ジューシーで、大阪ではこのクオリティだと3,500円くらいはすると思います。大満足でした。
柚子の香りの休憩タイム
続いては、お昼ご飯を食べたばかりですがデザートを食べに行きます(笑)
その行先が
「道の駅すえよし」
国道10号(東西)と曽於街道(南北)が交差する場所にあり、このエリアの交通の要衝と言うべき道の駅のようです。
レストラン肉の蔵からは、曽於街道を通って10分ほどで到着です。
曽於市の特産と言えば、やはり黒毛和牛や豚などの食肉と柚子が有名だそうです。
道の駅すえよしのシンボルでもあるこの黒毛和牛(曽於牛)のモニュメントと、駐車場にある看板を見ると、否が応でもそうと分かりますよね(笑)
ここ、道の駅すえよしは、事前のリサーチでは全くノーチェックだったのですが、おススメスポットにリストアップされていたこともあり、調べてみたら柚子テイストのソフトクリームが美味しいらしいので寄ってみることにしました。
道の駅すえよしの店内は撮影禁止だったので写真を撮れていないのですが、柚子そのものに加え、柚子を使ったお菓子、ジュース、ドレッシングなどがずらりと並んでいました。
また、店外には加工肉の自販機もあるので、やはりお肉と柚子への力の入れようがわかりますね。
そして、満を持して注文したのがコレ「柚子はちみつソフトクリーム」です。
柚子の果肉が入っていて、柚子の酸味とはちみつの甘みのマリアージュが見事な美味しいソフトクリームでした。
このエリアのツーリングライダーの皆さん、これは必須アイテムですよ(笑)
なお、ここでもダイさんと会いました。この日、3度目です(笑)
こうなったらもう一緒に走るか?と思いながらも、それぞれに立てたスケジュールもあるのでそうもいきません。
ただ以心伝心と言うかなんというか、この後も彼との奇妙な縁はまだまだ続くのでした。
さらに、今回の旅でいいご縁が出来たA&Sさんご夫妻とも会えました。(旦那さんのCB1300がめっちゃカッコいいバイク!)
春はそこまで
ここへ来る途中、まだまだ木々は葉が落ちた状態ですが、気温は20℃近くあり、所々で梅?が咲いているのが見れました。
春は確実にそこまで来ているようです。
この後は、さらに爽快道・曽於街道(かけてます!わかります?)を北上して、一旦は都城市に入って1ヶ所を訪問した後は、再度曽於市に戻ってツーリングを続けます。
第5話 神秘のカルテット
道の駅すえよしでの休憩の後は、初日の後半戦へと入っていきます。
上鶴橋はパス
この午後の部の最初に訪れたのは、自然が創ったアーチ橋「上鶴橋」(曽於市財部町)でした。
実際、Googleナビを頼りに現地まで行きましたが、観光スポットしては整備されていない様子で案内看板などは見当たりません。駐車場もありません。
曽於市のホームページの中に「財部観光マップ」が掲載されていて、その中にこの上鶴橋の紹介もありますが、ネットで紹介されているようなあの幻想的な姿を見るためには、この橋の位置とは異なる別の場所から河原に降りて、橋の袂まで歩いてこないといけない感じでした。
この段階で「観光地として整備していない以上、無理して河原に降りるべきではない。」と自己判断し、道路から一段降りた草むらから、橋の雰囲気だけがわかる写真を一枚だけ撮って退散することにしました。
(橋の強度の問題もあるので敢えて観光化していないのでは?と勝手に想像しています)
庄内川水系沿いの秘境
この後は、都城市から曽於市に跨る「庄内川~溝ノ口川」に沿って、いくつかの秘境スポットを巡っていきます。
まずは下の地図で位置関係を確認してください。「関之尾滝」と「溝ノ口洞穴」の付近が次の訪問先です。
続いては、そのエリアの詳細地図です。
都城市の「関之尾滝」から、「溝ノ口洞穴」「三連轟の滝」「桐原の滝」(以上、曽於市)の順番に、つまり東から西へと巡っていきます。
なお、溝ノ口川は千足川と合流して庄内川となります。
2つの市に跨っているとはいえ、この4つのスポットの間の距離は5kmほど(走行距離で約10km)しかありません。移動時間にして30分程度です。
また、いずれのスポットもすぐ近くに駐車場があるので、見物にそんなに多くの時間を要するものでもありません。
したがって、この4つをセットとして考えて巡るのが良いと思います。
特に3つの滝については、同じ庄内川水系にある滝なのに、規模も雰囲気も全く異なるので、比較しながら見ると面白いのではないかと思います。
では、一つ一つ紹介していきます。
関之尾の滝
「日本の滝百選」にも選ばれた名瀑で、幅40m、落差18mの大きな滝です。
本来は、庄内川にかかる吊り橋からこの滝を見てみたかったですが、現在は工事中で吊り橋を渡ることが出来ません。
したがって、展望台からの見物となりますが、それでも十分な迫力がありますよ。
写真と動画入りのツイートを載せておきます。
本日8番目の訪問地は都城市の
— 巡礼ライダー (@JunreiR) February 18, 2023
『関之尾の滝』
ここは中々の迫力のある滝でした。
事前のおススメスポットに入ってなかったのは、滝の目の前の吊り橋が工事で渡れないからかな?
機会あれば再訪して吊り橋を渡ってみたいですね😁#さんふらわあモニターライダー pic.twitter.com/o0UUYzZdea
ここは整備された広い駐車場もあるし、トイレも完備されています。
駐車場から展望台までも数十メートルです。
なお、ここでもまたダイさんと会いました(今日4回目、爆)
溝ノ口洞穴
続いては、曽於市で最も有名な観光スポットと言っても過言ではない「溝ノ口洞穴」へと向かいます。僕は昨年11月以来の再訪となります。
ところで、県が異なるので、都城市の観光情報に溝ノ口洞穴は紹介されていないし、曽於市の観光情報に関之尾の滝は紹介されていません。
しかし、関之尾の滝から溝ノ口洞穴までは至近距離(4.5km/10分)なのです。なんか勿体ない感じがしますね。
あの時は偶然にも、ここに僕一人だったので写真も独占できたのですが、今回は観光客がひっきりなしにやって来たので無人の写真は撮れませんでした。ちょっと残念。
ダイさんは「ここは誰が撮っても同じ構図にしかならない」と言ってましたが、まさしくその通りですね。
ただ、やはり神秘の秘境なので、一度は訪ねてみる価値はあると思います。
洞穴から外を向いたいい感じの写真を狙うなら、観光客が途切れるのをひたすら待つか、お願いして協力してもらうか以外にないですね。
なお、少し奥に入るともう真っ暗で何も見えません。携帯電話のライトくらいじゃ役に立たないので、奥まで行くなら照度の高い懐中電灯を持参することをおススメします。
三連轟の滝
「さん・れん・とどろ」と読むそうです。
溝ノ口洞穴から山道を降りてきて、溝ノ口川まで出てきたら、その突き当たりを右(西)へ行くと約2kmでここに着きます。
広い駐車場もあり、そこにはトイレもあります。
ただし、滝への入口は駐車場からから東へ少し下ったところ(数十メートル東側)にあります。
この遊泳禁止の看板が滝への入口なので、気を付けてください。
1分ほど歩いて下れば、溝ノ口川に架かった橋が見えます。
そして、橋から見える風景がこんな感じです。
三つに連なった轟きというくらいだから、三つの滝があるのだろうと思うのですが、それがどれなのか分からないので、その解説看板が欲しいところです。
そして、もう一つ改善してほしいポイントがあります。
橋には河原に降りる階段があるのですが、それがこんな感じで流木が溜まったままです。
これは昨年11月に来た時も同じでした。
河原に降りることを禁止するなら閉鎖すればいいだけなので、これは整備に手を抜いているとしか思えません。
ここはそこそこの秘境感もあるだけに残念なのです。
桐原の滝
ここも昨年11月以来の訪問です。
三連轟の滝から2km程度、溝ノ口川に沿って西に行ったところにあります。
広い駐車場があり、車でも止めやすいです。
ただ、ここも同じで滝の展望台に降りる階段がわかりにくいのです。
上の写真に「桐原の滝」の看板があり、下向きの矢印が書かれていますが、あそこには階段はありません。階段があるのは、バイクの前輪タイヤの先です(笑)
この桐原の滝は曽於八景の一つに数えられた高さ12m、滝幅40mの比較的大きな滝で、近くで見ると迫力があります。
展望所には東屋があったり、その隣に桜の木があったりで、流れ落ちる水のしぶきが光の加減で滝に虹をかけることもあるのだそうです。
しかし・・・
せっかくの説明看板がこの状態です。もう長い間、整備が入っていないことが丸分かりですよね…
階段を示す看板を設けたり、説明看板(上の写真)の差し替えくらいはやって頂きたいですね。
定住自立圏の観光サイトを望む
こんなことってよくありませんか?
「そこまで行ったのなら、なんでこっちに行かなかったの?」というパターンですね。
今回は「都城広域定住自立圏」を巡るツーリングということで、宮崎県都城市のスポットを探していたところ「関之尾の滝(都城市)」を知り、そして、偶然にもそれが溝ノ口洞穴や桐原の滝(ともに曽於市)の近くであることが分かりました。(溝ノ口洞穴などは行ったことがあったので気づいたってことですね)
しかし、鹿児島県・大隅半島・曽於市の観光サイトには関之尾の滝のことは紹介されていません。
逆に宮崎県や都城市の観光サイトに溝ノ口洞穴は紹介されていません。
一方、「都城広域定住自立圏構想協議会」が発表している資料では、曽於市の溝ノ口洞穴など有名観光地を中心に当該圏内の観光需要を掘り起こしていく旨の記載があります。
ならば、都城広域定住自立圏での観光サイトを作ってみてはどうでしょうか?
そこに、都城~曽於広域観光情報として「庄内川水系の秘境を巡る」ということで、関之尾の滝、溝ノ口洞穴、三連轟の滝、桐原の滝、悠久の森など、庄内川水系の秘境スポットをセットで紹介してくれたら、我々のようなこの圏内の情報に疎いライダーにとってはすごくありがたいと思います。
初日ラストランへ
この後は、初日のラストラン。ホテルに行く前に温泉(スーパー銭湯)に立ち寄るのですが、観光地訪問は次が最後です。
その訪問先は「御池」
御池は、高千穂峰の西の麓にある直径約1kmの火山湖で、ここから高千穂峰を見ることが出来ます。
そして、そこに向かっては霧島連山の南麓の「霧島バードライン」を走っていきます。
今回のツーリングは、事前のルート確認ではスポットとスポットとの間が短く、またワインディングロードがあまり無かったので、この霧島バードラインを走ることを楽しみにしていました。
なので、あえて少し遠回りして西から東へと走っていきます。
僕が走った時は交通量がホントに少なくて快適に走ることが出来ました。
霧島バードラインのRは全体的に緩やかなので、ゆったり優雅に走ることが好きなライダー向きかと思います。(つまり「攻めたいライダー」には不向きかと思います)
そして、桐原の滝から御池までは約30分(約24km)で到着です。
御池の手前、道路右側に表示があり、その先に左に下る道があります。
そこをUターンの如く左に下って行けば、池の畔に出てきます。
この時の天気はかなりどんより感があったのですが、幸いにも標高は1,574 mの高千穂峰が山頂まできれいに見えました。
なお、高千穂峰は霧島連山の第二峰であり日本二百名山の一つに数えられる山です。
ちなみに、御池の水深は93.5mあり、火口湖としては日本で最も深いのだそうです。
遊覧用のボートもありましたが、見た感じでは乗っている人はいませんでした。やっぱりこの天気が影響してるのかな?
バードラインへ戻る途中の左側に展望台があって、そこからはこんな景色を見ることが出来ます。
この子どもたちのことは…わかりません(笑)
ここは天気のいい時に再訪したいと思っています。
その時は霧島連山全体を巡ってみたいですね。
温泉で疲れをいやす
御池訪問を以て、初日のモニターツーリングは終了。
この後は、今回の企画主催者さまがとって下さった都城市内のホテルへと向かいます。
ただ、僕は事前のネット検索で見つけた温泉(スーパー銭湯)に立ち寄ることとしました。
ホームページを見ると露天風呂から霧島連山が見えるようなのでそれを楽しみにしていましたが、この日は曇り空で叶わぬこととなりました。
浴場も着替え場も広く、シャンプーや洗剤も完備。それでいて料金は420円なので大満足でした。
ツーリングの途中に温泉に立ち寄るのはよくやるのですが、九州で入る温泉は格別のものがありますね。
初日の振り返り
さて、この日訪問したのは、
『志布志市』 ①志布志港公園 マルチョンラーメン ②うなぎの駅 ③山宮神社 ④岳野山展望台
『曽於市』 ⑤檍神社 ⑥レストラン肉の蔵 ⑦道の駅すえよし ⑧上鶴橋 ⑩溝ノ口洞穴 ⑪三連轟の滝 ⑫桐原の滝
『都城市』 ⑨関之尾の滝 ⑬御池 ⑭かかしの里・ゆぽっぽ
以上、合計14ヶ所で走行距離は約150kmでした。
とにかく、この旅はモニターツーリング。
アンケートに答えるだけではなく、僕にはブログで情報発信するというミッションがあるのでできるだけ多くの場所を取材したいという思いがありました。
したがって、訪問して、状況を確認して、写真を撮ったらすぐに次へ向かうという連続でした(笑)
都城の夜を満喫
話はようやく初日の夜にまでたどり着きました(笑)
主催者様にご予約いただいたのは「ホテルアルファワン都城」
JR都城から徒歩2分の利便性の高いホテルです。部屋も広くて、快適でした。
駐車場も広く止めやすいのですが、欲を言えばバイク用に屋根付き駐輪場が欲しかったな(笑)
そして、夜は、ダイさん、Yamashinさんと3人で地鶏を食べに行ってきました。Nさんも参加する予定でしたが、急な体調不良で残念ながら欠席となりました。
ただ、問題は店探し。
当初、ダイさんが探してくれたお店に行ったのだけど満席でアウト。その後、近くのガソスタのお兄ちゃんの推奨のお店に行ったのだけどここも満席。
しかたなくサードプランとしてその向かいにある店で聞いてみたら空席ありとのこと。
事前リサーチも何もしていなかったけど、このまま夕食難民になる可能性もあるのでこのお店に入ることとしました。
ただ、食べたかった地鶏のお刺身も、チキン南蛮も、黒焼きも、白霧島も存分に楽しむことができたので、満足度は星4つ。(ちょっと値段が張ったので星マイナス1としました)
最後に汁物が欲しいってことで
「お味噌汁は無い? このお店が美味いって聞いたから大阪から来たんやけど」
と満面の笑みで言ってみたら、「わざわざ大阪から来た」という言葉は全く信用してもらえなかったけど、メニューにはない「なめこ汁」を作って出してくれました。
もちろん、有料でしたが、こんなサービスも嬉しい都城の夜でした(笑)
というわけで、初日はこれにて終了。
翌2日目の午前中は雨予報のようですが、何とか天気が持ってくれることを期待して早めに床につきました。
(後編につづく)