都城市・三股町(以上、宮城県)そして曽於市・志布志市(以上、鹿児島県)が、県という枠組みを超えての取り組む「都城広域定住自立圏構想」。
このエリアを走るモニターライダーとしてツーリングさせて頂きました。
そのレポートブログ・リライト編の後編は2日目の模様をお伝えします。
第6話 三股町での素敵な出会い
話は2日目に入ります。
起床は午前6時半。前日は早く就寝したので目覚めはバッチリです。
先にバイクの準備をしてから、ホテル1階のレストランで朝食を頂きます。
嬉しかったのは、朝食にご当地グルメの「冷や汁」が用意されていたこと。さすが宮崎県ですね。
焼き魚をとき解して、汁の中へ入れ、さらにそこに熱々のご飯を入れて食べる冷や汁が大好きなのです。とても美味くてパワー全開の朝です。
一方、起床時の空はどんより感たっぷり。
出発前(午前8時の段階)では晴れ間が差し掛けたのですが、ホテルを出発した数分後にパラパラと雨が降り始めました。
衝撃の事故
この日の最初の訪問地は「東(つま)霧島神社」。
ホテルから約15km/25分くらいで、AM8時半の到着を見込んでいます。
そして、大淀川を渡り、全方位に田んぼが広がる中を北上していくのですが、その途中の見通しの良い交差点(信号無し)に差し掛かった時、乗用車同士の事故が発生しました。
僕がその交差点の一時停止ラインでバイクを止めたその直後、車同士の出会いがしらの衝突事故が起きたのです。
僕はその一部始終を目の前で見ていました。
僕の前方から来た車がほぼノーブレーキで交差点に進入し、その車の右方向(僕から見ると左方向)から来たワゴン車と衝突しました。
まずは、僕が当事者の怪我の状況を確認して消防に連絡し、もう一人の目撃者が警察に電話をしてくれました。
いずれのドライバーも軽症のようでしたが、この交差点はその数日前には死亡事故があった事故多発地点だそうです。
状況説明のため、救急車とパトカーがするまで到着までこの場にいましたが、自分が巻き込まれずに済んで良かったという思いと、交通ルール遵守はもちろんのこと、「かもしれない運転」もやはり重要だなと痛感しこの場を離れました。
怪我をなさった方の一日も早いご快癒をお祈りします。
鬼さんが出迎えてくれる神社
改めてですが、2日目最初の目的地は
「東霧島神社」
この”東”は「つま」と読みます。つまり「つまきりしまじんじゃ」です。
宿泊していたホテル(JR都城駅前)からは、ほぼ真北にあります。
先ほどの事故のシーンが未だ瞼に残っていて、バイクを走らせるのが少し怖かったですが、とにかくこのツーリングが安全無事に終わりますようにと神様にお祈りしたい一心でここへ来ました。
そして先ほどの事故目撃・対応のこともあり、ここに到着したのは予定より45分遅れでした。
さて、東霧島神社のご神徳や由緒などは神社のホームページでご覧いただくにして、やはり一番の特徴は本殿境内に続く、鬼磐階段だと思います。
その入り口(階段下)では赤鬼が出迎えてくれ、そしてその鬼が一夜にして積んだと言われる大きな岩の階段があります。
岩の階段の並びが整列ではなく、しかも上に行くにしたがって角度が急になり、さらに岩(=階段)が大きくなるのでかなりしんどいです。
なお、この石階段は『振り向かずの坂』と呼ばれ、振り向かずにこの階段を心を込め願い事をとなえながら登ると願いが叶うらしいのですが、煩悩だらけの僕は途中で振り向いてしまいました。
とにかくしんどくて「今どれくらい来たんやろ?」と思わず振り向いてしまったのです(涙)
ただ、階段上の本殿境内は空気が澄んでいて、ご利益を頂戴できそうな荘厳な雰囲気です。
とにかく今回は、ツーリングの安全を一心にお祈りさせて頂きました。
次回、来ることがあったなら『振り向かずの坂』を前だけを向いて一心に駆け上がりたいと思います(笑)
コンパクトな三股町
東霧島神社でいったん都城市を離れ、次に向かうのは
「三股町」
都城市の南東側に隣接した自治体で、この三股町も「都城広域定住自立圏」であることから今回のツーリング対象エリアとなっています。
三股町は、南北15km、東西17mのコンパクトな自治体で、上の地図で見て頂くと、隣接する都城市・宮崎市・日南市と比較してその面積の程が分かりますよね。
三股町のパンフレットにも自ら「コンパクトさ」をアピールしていますね(笑)
ただ、この三股町の人口は約25,900人で、これは宮崎県下の自治体では7番目の多さです。「町」だけで見ると県下で最も多いようです。
三股町での最初の訪問地は、長田峡という観光スポットで、ここへは国道221号で都城市のほぼ中央部を南下し、その後、県道や広域農道を通って行きます。
正直なところ、今回のツアーに参加させて頂く以前は、三股町という自治体があることを知らず、事前のリサーチでも長田峡周辺以外に有名な観光地があるわけでもなさそうなので、大きな期待を抱いていませんでした。(本当にスミマセン)
しかしこの後、僕はいい意味でその予想を裏切られることになります。
むしろ、今回の旅での僕も最も大きな収穫は、三股町を知ったことかもしれません。
素敵すぎた遭遇
さて、目的地・長田狭に着く直前、矢ヶ淵公園あたりから県道33号(都城北郷線)に出て交差点を左折(東進)するとき、素敵すぎる遭遇がありました。
下図、★をつけたあたりでのことです。
僕がこの交差点に差しかかった時、グリーンのバイクが前方から来ているのが分かりました。
そして、僕が先に左折し東進を始めたのですが、そのバイクも右折して僕の後ろを走ってきたのがわかりました。
しかし、今回一緒に来ているライダーさんに同色のバイクはいなかった(と思いこんでいた)ので、そのまま無視して長田峡まで走って行ってしまいました。
そして、長田峡の駐車場に到着した時、僕の後に続いてきたそのライダーが
「巡礼さん!」
と声をかけてくれました。
「ええっ!?」と思って振り向いてみれば、フルフェイスの奥には見覚えのある瞳が…
そう、あのグリーンのバイクは
かすみんのZX-25Rだったのです。
素敵すぎた偶然の遭遇でした。
この時、INSTA360 ONE X2の録画を回してなかったことをどれだけ悔やんだか分かりません。またもやの大失態でした(涙)
そして、かすみんとのこの素敵すぎる遭遇は、この日のこのツーリングを素晴らしきものにするきっかけでありました。
とらや商店さん
かすみんの目的地は、「長田峡」とその向かいにあるお豆腐屋さん
「とらや商店さん」
いずれも事前におススメスポットとして三股町から提示されていたところです。
まだ開店前のようでしたが、我々のバイクの音に気付いたお店のご主人が急きょお店を開けてくださいました。
彼女は、とらや商店さんの「ばくだん」(丸く大きな厚揚げ)を買って食べようと思っていたそうなので、僕もその案に乗らせてもらうことにしました。
そして、ばくだんを注文したいと言ったら「揚げるのに20分くらい時間がかかるので、その間に長田峡を見てきてはどうか」と提案して下さいました。
さらに、店先で食べたいのでお箸を頂けないかと聞いてみたら、今度は「中で座ってゆっくり食べてください」とのまさかの神のお言葉。
加えて、ヘルメットも預かって下さるわ、まだ雨がパラついていたので倉庫にバイクを止めさせて下さるわで、神の対応が続きます。
長田峡のかっぱ伝説
というわけで、バイクが濡れる心配も、雨の中で厚揚げを食べるというサバイバル訓練のような心配もなくなった僕とかすみんは
「長田峡」
へと散策に行くことにしました。
下の写真、左側がとらや商店さんで、道路を挟んで右側が長田峡です。
この沖水川添いの峡谷は河童伝説がある地域で、ここ長田峡にも至るところに河童のオブジェが置いてあり、それがまた可愛いのです。
この写真は二人で河童の口を真似てみたものです。
さすがにかすみんは「キュートな河童」ですね。
さて長田峡ですが、実はその峡谷の範囲は広く、長田峡公園があるこの場所だけではありません。
ここからさらに上流の大八重地区が東の端で、下流の矢ヶ淵公園まで10kmにも及ぶ峡谷なのだそうです。
秋の紅葉シーズンはすごい景色になるようですよ。
僕の写真だけではこの美しさが伝わらないのが残念です。
(このあとの章で、ダイさんの美しい写真をご覧いただきます)
長田峡公園には大きな駐車場もありトイレも完備されています。
そして、沖水川沿いにプロムナードが整備されていて、先ほどの写真のように至る所に河童のオブジェも置いてあります。
美しい景色を見ながらの「河童のオブジェ探し散歩」は楽しいと思いますよ。
ばくだんが揚げ上がるまでの約20分、僕はかすみんと長田峡デートを楽しませてもらいました(笑)
まさかの神対応
長田峡から帰ってきたかすみんと僕を待っていたのはまさかのお部屋食。
軒先で十分だったのですが、雨が降りかかるからと、こんな風にして下さいました。
ここで僕が下手に書くより、その時のかすみんのツイートの方がはるかに雰囲気が伝わると思いますので、コチラをどうぞ。
とらや商店さん🐯
— たはらかすみ★ZX10R★ZX25R★NSF100 (@kasumithr) February 19, 2023
雨の中の訪問になりましたが
店主さんのご好意で
お部屋で食べさせていただきました😭
揚げるのに20分ほどかかるので
先に注文して、長田峡へ行くのがオスス✨#さんふらわあモニターライダー pic.twitter.com/juAh6lJewI
座敷に上げてもらった上に、地元・都城のお茶まで出して頂いてホントに感激。
揚げたての熱々のばくだん、
サイコーに美味かったです!
とらやイートインを流行らせたい
ちなみに「縁側のベンチでなら食べて頂いて構わない」そうなので、この付近を通るライダーさんには
- とらや商店さんに寄って、先にばくだんを注文
- バイクはお店の前に止めさせてもらう
- その後、長田峡を散策(この間に、ばくだんを揚げてもらう)
- 戻ってきてばくだんを食する
- 帰りにお土産を買う
というスタイル「とらや・イートイン」(と勝手に名付けました笑)を強く推します。
なお、とらや商店さんには「とうふプリン」というデザート(これも美味)もあります。
秋冬はアツアツの「ばくだん」、春夏は爽やかに「とうふプリン」ってのはどうでしょうか。
僕は、とらや商店さんでのイートインをこの付近を走るライダーのトレンドにしたいのです。
ツーリング途中に小腹が空くのは、ライダーの性(サガ)のようなもの。
”ばくだん”は、そのサガにちょうど応えうるし、揚げ上がりを待っている間に長田峡の見物もできます。
なにより人情まで味わえますよ。
ダイさんが来た!
僕とかすみんがとらや商店さんに到着したのは午前10時。
そもそも長田峡で設定していた見物時間は30分でしたが、ばくだんを食べてお茶まで出して頂き、お店のご主人と話をしていたら午前11時になっていました。
この時、Like a windのこと、かすみんが出演していること、今回のモニターライダー企画のこと、そしてフェリーさんふらわあのこと等を話していたら、そのご主人から「自分の同級生がさんふらわあで働いている」と衝撃の告白。
詳しいことは割愛しますが、かすみんもよく知っている方らしく、またその話で盛り上がりが続くのでした。
そんな時、お店に一台の赤いCB400Fourが入ってきました。
そう、ダイさんでした。
昨日からを含めると訪問先で会うのはこれで6回目です(笑)
そして当然、彼も「とらや・イートイン・コネクション」の仲間入りです。
ダイさんも僕らと同様に、ばくだんを揚げてもらっている間に長田峡へ行っていました。
その時、彼が「長田峡」で撮った写真がInstagramで公開されています。
さすがフォトグラファーと思わせる美しい風景がここにあるので紹介したいと思います。
出典:https://www.instagram.com/d_cb400four/
さらに仲間が来た!
ダイさんともお座敷で一緒にばくだんを食べていたら、今度は、2台のバイク(CB1300SBとCB650R)が長田峡公園の駐車場に入っていくのが見えました。
A&Sご夫妻でした。
当然、このお二人も呼び込んで「とらや・イートイン・コネクション」の仲間になって頂きましたが、別に待ち合わせしたわけじゃないのにみんながここに集まるのは、やはり引き寄せられる何かがあるのでしょうね。
というわけで、とらや商店さんの軒先には5台のバイクが並ぶという、なかなかの風景の出来上がりです。
この段階ですでに12時になっていて、僕とかすみんは約2時間も滞在させて頂いたことになります。
長い時間お邪魔して申し訳ないと思ってますが、この後のお店のご主人のInstagramを見ているとご主人も楽しんでいて下さっていたようで良かったです。
出典:https://www.instagram.com/torayasun/
僕はこの時、家族へのお土産としてお豆腐を買ってクール宅急便で送ってもらったのですが、やはりとても美味しくて妻も娘もとても喜んでくれました。
おまけを入れて下さっていたり、”ご縁”も入っていて大感激。
またこのエリアに行くことがあれば、必ず再訪したいと思っています。
本当にありがとうございました!
当初の予定では、この後は僕は長田峡の下流にある眼鏡橋(矢ヶ淵公園)へ行こうと思っていたのですが、この段階で予定時間をかなりオーバーしてしまっているのでこれはパス。
というわけで、ここはまたダイさんに登場して頂きます。
彼が撮った矢ヶ淵公園・眼鏡橋の美しい光景を見てください。
出典:https://www.instagram.com/d_cb400four/
第7話 ラストランへ
とらや商店さんで過ごした時間は本当に楽しく、このあとのスケジュールが大幅に狂ってしまったわけですが、それほどとらやさんでの時間は楽しいものでありました。
さて、このツーリングも2日目の午後に入ってきました。
そろそろ志布志港へ向けて走っていかないといけません。
ソウル調味料・マキシマム
次に向かったのは「肉のなかむら」さん
”戸村の焼き肉のタレ”に並ぶ宮崎県人のソウルフード(調味料)とも言うべき「マキシマム」の製造元です。
仕事で宮崎県庁の職員さんとの交流があるのですが、彼らが自信をもって紹介してくれたのが戸村のタレとこのマキシマムで、それ以来の大ファンです。(以来、マキシマムは家に常備しています)
もちろん、いずれも大阪でも買えるのですが、三股町に来たのならやはり本家である「肉のなかむら」さんで買っておきたいと思ったのは「聖地巡礼ライダー」の本能なのかもしれません(笑)
お店の方に「大阪から来た」と言ったらすごく喜んでもらえて、顔出し看板で写真まで撮って頂きました(笑)
ここでは、予定通りに「マキシマム」、そして帰りの船内で食べる用に「ポテトスティック」、さらに「牛肉コロッケ(店内で揚げてもらえます)」を購入。
この「牛肉コロッケ」(180円)は、ミンチ肉などではなく、すき焼き用の肉で擦りつぶしたジャガイモを巻いて揚げてあるのです。
これはホントに美味でした。店内にテーブルがあり、そこで飲食させて頂けますよ。
焼酎の里
今回のモニターツーリングで最も楽しみにしていたのは、次に向かった
「霧島ファクトリーガーデン」
霧島ファクトリーガーデンを運営しているのは「霧島酒造株式会社」
日本で最も有名な焼酎と言っても過言ではない「黒霧島」「赤霧島」などを製造している蔵元です。
ここでは、焼酎を作る工場の見学ができたり、地域の食材を使ったレストランがあって、もちろん焼酎も楽しめます(無論、運転しない人限定ですね)。
また敷地内には公園があったり、散策できる施設もあったりで、焼酎を飲まない人でも様々な楽しみ方が出来る施設、それが霧島ファクトリーガーデンです。
ここは、かすみんが以前に訪れています。
かすみんはお酒を飲まない人ですが、それでも楽しそうに過ごせることを彼女自身が体感してYouTubeで紹介してくれています。
昨年の11月の大隅半島モニターツーリングの時、スタッフとして我々に同行してくれた彼女はここにロケに来ていました。
そして、その際に買ってきてくれた「霧島のピルスナービール」や「霧島の柿の種」を帰りの船内で飲食させてもらったのですが、それが美味しかったので、今回はぜひ買って帰りたいと思っていました。
そして今回、僕はランチをここで摂ることを目的にしていたのですが・・・
無念のファクトリーガーデン
霧島ファクトリーガーデンは、最近の食品工場によくある「見せるための施設」が整っており、レストランや売店を含めて「来た人が様々に楽しめる工夫」もされています。
ここでゆっくり見学して、食事もしようとを考えるのであれば、滞在時間は2時間以上は必要だと思います。
しかしここに到着したのは12時30分。
とらや商店さんでの時間が楽しすぎたので、そのトレードオフとして仕方がないことですが、なんせ来るのが遅すぎました。
しかも、レストランは満席で待ち人は、5組・10名以上。
志布志港での集合時間が午後3時で、まだ行きたいところもいくつかあるので、ここで時間を使ってしまうと間に合わない可能性が出てきます。
そこで熟考した結果、「ここは出直すことにする。改めてしっかり時間を確保した上で再訪するのが得策」と判断しました。
次回、志布志港に来た時には、真っ先にここへ来てみたいと思っています。工場見学もレストランも事前予約ができるようですし。
もちろん、その時にはとらや商店さんにも寄りたいと思います(笑)
ということで、帰りの船内でのおつまみだけを買って、志布志市へと戻ることにしました。
ついに念願叶う
都城市と志布志市とは、無料の自動車道・都城志布志道路でつながっています。
これまでに数回この道を走っていますが、交通量は多くなく快適に走ることが出来る道です。
霧島ファクトリーガーデンから志布志市街地までは約40kmの距離ですが、この道路のおかげで30分少々で到着できるはずです。
そして向かった先は、
「マルチョンラーメン」
初日の朝一番に行ったものの臨時休業で断念した念願のラーメンです。
仮に霧島ファクトリーガーデンでランチを食べていたとしても、おやつ代わりにここには寄ろうと思っていましたが、ここを逃すと本当のランチ難民になる可能性が高いので、20分なら待つ覚悟で行ってみました。
すると、奇跡的に待ち時間はなんと3分。
あとで聞いたら、僕が来た直前にしげっちがこの前を通った際はかなりの人だかりだったそうですから、うまい具合に入れ替えが出来たのだろうと思います。
昨年11月の時も満員で断念したので、3回目にしてようやくのマルチョンデビューとなりました。
豚骨ラーメン特有のガツンと来る感じが少なく、少し甘く感じるスープがとっても美味しかったです。
絶対に再訪したいし、次は朝ラーに挑戦してみます!
お土産は熟し芋
さて何とかランチ難民になるのを避け、マルチョンデビューもできたので一安心。
これで今回のツーリングも残す訪問先は2ヶ所となりました。
次の行先は、
志布志市特産品販売所
「港湾通り」
ここでかすみんが激推ししている「熟し芋」をお土産に買います。
熟し芋とは、JAあおぞらが製造し販売する志布志を代表するスイーツの一つで人気土産品です。
妻と娘がお芋好きなので、以前からいつか買おうと思い続けてきました。
この志布志市特産品販売所「港湾通り」さんにも一度は寄っておきたかったし、今回はぜひともに買っておきたい理由があった(この製造元の方とこの後に志布志港で会う予定)ので、ちょうど良かったです。
なお、このお店は独立した建物ではなく、「サンポートしぶしアピア」というショッピングモール内にある販売コーナーですので、行かれる際はお間違いなきよう。
なお、この熟し芋ですが、「お芋そのもの」だと言って過言ではないと思います。
甘さが適度なのでいくらでも食べてしまいます。
ツーリングのお土産はあまり喜ばない妻ですが、「また買ってきてね」だそうです(笑)
1つ350円ですし、嵩張らないのでツーリングの土産としては最適ですよ。
ラストランへ
この時点で集合時間である午後3時まで、まだ50分近く残っています。
霧島ファクトリーガーデンは残念だったけど、ここまでうまく時間を使えたと思います。
ということで、行ければいいなと思っていたスポットへ今回のラストランです。
そのスポットとは「国際の森」
以前、Like a windの志布志ロケの際、ここから見える景色をツイートしてくれたことでこの場所を知り、いつかは行ってみたいと思っていたスポットです。
ここは志布志町夏井・ダグリ岬の北側にある標高270mの陣岳の山頂付近にある公園です。国道448号、夏井の交差点を左折しJR日南線の線路を渡ってひたすら上って行けばたどり着けます。
志布志港からは20分程度で行けると思います。
ここから志布志港が見下ろせ、ターミナルに停泊している”さんふらわあ さつま”も見ることが出来ました。(上の写真、INSTA360 ONE X2の上に”さんふらわあ さつま”がいます)
晴れていれば尚良かったのですが、それはもう仕方ないですね。
この国際の森の訪問をもって、今回のツーリングにおける予定はすべて終了です。
初日を含めて合計で22か所を訪問してきました。
このあとは、志布志港フェリーターミナルへと向かいます。
最終話 ありがとう!
最後の訪問地、国際の森を出発し、志布志港に到着したのは午後3時ちょうど。
我ながら完璧なタイムスケジュールでした(笑)
志布志港での出会い
そして、所定のアンケートに記入を終え、乗船券とカードキーを受け取った後は乗船の指示を待つだけです。
実は、ここ志布志港のターミナルでは、待ち合わせをしていた人がいました。
その人はmokkoさん。
毎日ではないようですが、かなりの頻度で、さんふらわあ さつま/きりしまのお見送りをされている方です。(ご本人曰く、「さんふらわあが大好きだから」だとか)
その方と知り合った詳しい経緯を書くのは割愛しますが、しげっちやかすみんともSNSを通じての知り合いで、その流れで僕も知り合うこととなりました。
ただ、お会いするのは今回が初めて。しげっちやかすみんも初めてだそうです。
最近は、2日に一度のきりしまの見送りが多かったようですが、「2月19日にさんふらわあ さつまに乗って大阪へ帰る」とメールでお伝えしたところ、お見送りに来て下さるということになりました。
熟し芋や焼酎のお土産を持ってきて下さったり、僕たちの乗船シーンを撮ってくれたり、僕たちを乗せたさんふらわあ きりしまが出航し、見えなくなるまで手を振っていてくれていたのを僕はしっかりと目に焼き付けました。
mokkoさん
今回もお見送りして下さり、またお土産まで頂いて、本当にありがとうございました。
お会いできてうれしかったです。また会える日を楽しみにしています!
爆笑!アイスじゃんけん
話は少し戻りますが、午後4時ちょうどに乗船の指示がでました。
その直前の全員での記念撮影がコレです。
一通り、皆さんと話すことが出来ましたが、以前からの知り合いのNさんはもちろん、ダイさん、Yamashinさん、A&Sご夫妻とは特に仲良くなれたことが嬉しかったです。
そして、お風呂に入って、レストランでご飯を食べて、その後の交流会も楽しく過ごさせて頂きました。
この時、面白かったのが「アイスじゃんけん」。
メンバーでじゃんけんをして、負けた人が他の全員にアイスクリームをご馳走するというもの。(時折、勝った人がご馳走することというルールが適用されることがあります)
この時、1回目のじゃんけんで負けたのがダイさん。
しげっちの喜びようがハンパではありませんね(笑)
ダイさん、ごちそうさまでした!
そして、さらに時は進み、やがて就寝の時を迎えました。
最後にもう一度、部屋に持って帰るドリンクを買おうということになり、ここでもう一度、じゃんけん大会です。
そして、この時の敗者は先ほどのアイスじゃんけんで大喜びをしていたこの人でした!
今度はかすみんが激喜びしています(爆笑)
しげっち、ご馳走様でした!
太陽に守られて大阪に帰る
この日は外洋の波が高かったようですが、さすがはさんふらわあ。揺れているのは感じましたが、全く気になりませんでした。
そして、あの「ご乗船のお客様、おはようございます。さんふらわあでのお目覚めはいかがしょうか」というアナウンスが流れるまでぐっすりでした。
この志布志~大阪南港の所要時間は約15時間。乗船から下船までと考えるとプラス1時間半となります。
このようにかなりの長い時間を船内で過ごすのですが、これが全く退屈しないのです。
出航時はデッキに出て旅の高揚感を味わい、展望浴場では外の景色を見ながらゆっくり寛いで、レストランでは美味しい食事を楽しめるし(そしてアルコールも嗜める)、外洋に出た後は天候次第では美しい星たちを見ることもできます。
フェリーさんふらわあのクルーの皆さんのサービスは丁寧で心地いいし、船内も広く綺麗で、部屋でテレビ(BS放送)を観たり、プロムナードで読書をしたり、あるいはレストランの片隅で仲間たちと語りあったり・・・
そんな風に過ごしていたら、あっという間に目的地に着いています。
フェリーとは、第一義には移動の手段ではあるけれど、「泊まる」と「移動する」が同時に実現するので時間効率が最高にいいですね。
例えば、金曜日の夕方に大阪を出発し、土曜日の朝から「約600㎞先にある九州」を走り、日曜の朝には大阪に帰ってこれる・・・こんなことができるのが、さんふらわあでの船旅です。
自走で行くよりも安価だし、当然に体にも優しいですよね。→ 徹底検証『フェリー旅は高いのか?』 - 聖地巡礼のバイク旅
今回も往路・復路ともに安心・安全に目的地に送り届けて頂きました。
運航・機関・客室それぞれのクルーの皆さん、そして地上スタッフの皆さん、いつも通りの快適な旅を本当にありがとうございました。
そして旅の終わり
朝食後、部屋に戻って荷物の整理をしたらもう目の前は見慣れた大阪の風景。
いよいよ帰ってきました。心情的には「帰ってきてしまいました(涙)」という方が正しいと思います。
その後、さんふらわあ さつまは、定刻に大阪南港さんふらわあターミナルに静かに着岸。この瞬間をもってこの旅も終わりです。
下船後、仲良くさせてもらった皆さんとの記念撮影をしてここでお別れです。
同じ目的・同じ価値観を持った仲間たちとの旅は、楽しく素晴らしいものでした。
その分、やはり別れは寂しいですね。
この旅を振り返る
ここで改めて、今回の旅を振り返ってみたいと思います。
今回のツーリングエリアは、「都城市・三股町(宮崎県)、曽於市・志布志市(鹿児島県)」。
これら3市・1町が県という枠組みを超えて取り組む未来構想、それが「都城広域定住自立圏構想」であり、その圏域を走るモニターツーリングでした。
率直な感想を述べました
このモニターツーリングに参加させて頂いた立場としては、「この地へ来るツーリングライダーにポジティブな印象を持ってもらえるような所感を述べること」が恩返しに繋がるのかもしれません。
しかし、単に褒め称えることは逆にモニターライダーとしての真の役割は果たせないと思い、率直な感想をこのブログで述べてきました。
ここまでレポートしてきたように、道の整備が出来ていない、案内看板が無いあるいは汚い、地域間での観光の連携が出来ていない(=情報不足)等、細かいところでは不満があったり、改善してほしい点も多々ありました。
しかし、総じての感想を述べると、このエリアには興味深いスポットが多数あったし、グルメも美味しくて、温かい人情にも触れた大満足の旅であったことは間違いありません。
必ず再訪したい
個人的には、これまでに知らなかった「都城市と三股町」を知ることが出来たし、知っているつもりでも知らないところがたくさんあった「曽於市・志布志市」もさらに知ることが出来たことは、大きな収穫でもありました。
都城市・・・観光地に加えて、宿泊する場所として魅力的です。JR都城駅の周辺なら名物の地鶏が食べられる飲食店が豊富ですし、コンビニも多いので都会のライダーにはありがたいです。
三股町・・・今回の旅で三股町を知ったことは大収穫でした。とらや商店と長田峡、絶対にまた行きたいですし、次回は眼鏡橋などにも行ってみたいと思っています。
曽於市・・・安くて美味しいお肉が食べられます。そして関之尾滝(都城市)を含めた、溝ノ口洞穴~悠久の森までの秘境を巡る旅は楽しかったです。ぜひ都城広域定住自立圏として観光アピールを! 檍神社もおススメです。
志布志市・・・近すぎて知らなすぎた志布志市はグルメと丘上からの絶景の宝庫でした。これからも志布志の有難さを忘れずに、志布志を大切に考えたいと思います。
今回の旅で知ったエリア/スポットは、当然、再訪の対象です。
今後のツーリングプランにしっかりと組みこんでいきたいと思っています。
ツーリングプランの提案
前章を踏まえて、都城市・三股町・曽於市・志布志市のエリアを交えたツーリングプランの提案をしてみたいと思います。
ただ、例えば「今度、さんふらわあで志布志へ行くのだけど、どの辺を回ったらいい?」との助言を求められた場合、誠に申し訳ありませんが、”今回のエリアだけを推奨”することはまずないと思います。
特にそれが初めて志布志に来るライダーさんなら、やはり志布志から見て西~南の方角(錦江湾、内之浦、佐多岬など)を薦めるだろうと思います。
それだけ大隅半島のこのエリアには魅力的なスポットがぎっしり詰まっています。これまで大隅半島をたくさん走ってきたライダーとしての率直な感想です。
一方、今回、都城市・三股町・曽於市・志布志市のエリアを走る機会を与えて頂いたことで、大隅エリアの西~南の方面だけに目を向けてしまうのは勿体ないと感じました。これも率直な気持ちです。
そこで、現地で一泊できるという前提でのツーリングプランを考えてみました。
(1)西回りプラン
初日は、志布志港から北上して三股町・都城市・曽於市を巡って垂水から鹿屋の方に回り、そのあたりで宿泊。
- この場合、霧島ファクトリーガーデンの見学を組み入れたり、溝ノ口洞穴や近辺の滝のハシゴもおススメです。
- ランチは、やはり曽於市か都城市でお肉のランチをおススメします。そして、デザートでとらや商店さんの”ばくだん”か”とうふプリン”を忘れずに(笑)
翌日は、朝の始動を早めにしてそのまま南下して錦江町を経て佐多岬へ行って、帰りは肝付町を通って志布志へ戻るというルートです。
これで、都城周辺から大隅エリアの全域を満喫できて楽しいのではないかと思います。
佐多岬の経験がある方は、その代わりにパノラマパーク西原台とか雄川の滝を充てるのもアリですね。
(2)東回りプラン
既に大隅半島のツーリング経験がある方は、初日に串間市(都井岬)から日南海岸を巡り、そこから都城市へ入りそこで一泊。都城の駅前には地鶏の美味しいお店が多数ありますよ(予約を忘れずに!)
そして2日目は曽於~垂水~鹿屋を経て志布志に帰ってくるというルートも面白いのではないかと思います。
なお、上記いずれのプランにおいても、到着後すぐか、帰る間際に志布志市でしっかり時間を取って、グルメ(ハンバーガー、ラーメン、うなぎなど)を楽しむことと、丘の上からの絶景を楽しむことは組み込んで下さいね。
無論、この他にも様々なプランが考えられるので、いずれ僕自身がそのルートを体験してまたレポートさせて頂きたいと思います。
旅の記念グッズ
今回、この旅への意気込みを示すために記念Tシャツを作りました。でも一人で着るのは寂しいので、しげっちとかすみんにもプレゼントさせてもらいました。
SOUTHERN KYUSHUとは南部九州のこと。つまり今回のモニターツーリングエリアを指すのですが、これだけの言葉だと範囲が広すぎるので、今回の都城広域定住自立圏の3市1町を異なった4つのカラーで表してみました。
ちなみにこの色は、ライクアウインジャーのカラーを使っています。(ちようブラックはTシャツの色です)
今後、しげっちとかすみんがどこかで着てくれることを楽しみにしてますよ(笑)
また、去年の11月、大隅半島モニターツーリングの際に買ったバッグは、その旅で役目を終わらせようと思っていたところ、今年1月の女子旅にも参加させて頂いたのでその時に再登板させました。
それでホントの終わりかと思っていたところ、今回も参加の機会を得たことで再々登板となりました。
そして、またこのバッグには、前回までと同様にかすみんに記念の文字(今回は、#さんふらわあモニターライダー)を書いてもらいました。
さて、このバッグの再々々登板があるのか否か…
もちろん、あることを期待して、今はまた自宅の寝室のクローゼットの中に静かに眠らせてあります。
心からのお礼を申し上げます
最後になって申し訳ございませんが、改めてお世話になった皆様にお礼を申し上げます。
まずは主催者・スポンサーの
- フェリーさんふらわあ様
- 都城市様
- 都城広域定住自立圏の皆様
現地でお世話になった
- 檍神社・南之郷もりあげ隊の皆さん
- とらや商店のご主人と息子ちゃん
- mokkoさん
この旅をご一緒した
- 9名のライダーの皆さん
- 特に、ダイさん、Nさん、Yamashinさん、A&Sご夫妻
そして
- 株式会社ヴァンズ凸様
- いつも仲良くしてくれる重岡達也さんとたはらかすみさん
また一つ、一生の思い出に残る旅を経験させて頂きました。
心からの御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
では、これにて「都城広域定住自立圏」でのツーリングレポートを終わります。
いつも以上にさらに長いツーリングレポートとなってしまいましたが、お一人でもフェリーさんふらわあで行く九州ツーリングに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
最後までお付き合い頂き本当にありがとうございました。
遠くない時期にまたこんな素晴らしい旅の経験が出来ることを夢見て・・・
(完)