地元の秋祭りの余韻冷めやらぬ10月の最終週の週末。
10月に入って、キャンプとか祭りとか、色々と行事があったので、この週末は自宅でゆっくり過ごそうと思っていました。
しかし、昨年の10月は何だったのかと思えるほど、好天が続く今年の神無月。
今年の夏に走り足りなかったという思いもあり、今年からバイクデビューしたヤブやんを誘ってみました。
誘われるように高野山へ
大阪湾に近い方面は風が強いとの予報。
なので内陸部の十津川方面(奈良県)、天川村方面(奈良県)などを候補地にしながらも、最終的には高野山に決定。
秋祭りが無事に終わったことをお大師さんに報告に行くというのもあります。
少し早めの紅葉を見に行こうという魂胆もありました。
そして、何故か高野山に誘われるような、そんな気がしていました。
近畿道~R170~R480で高野山へ
出発は少し遅めの午前10時。
高野山なら片道で約80㎞、2時間程度の行程です。つまり、ちょうどお昼時に到着できる見込みです。
ひたすら一般道を走るという考え方もあるのですが、信号が多い市街地だけは高速道路(近畿道)でワープして、大和川あたりから一般道で南下をするルートを選択しました。
その近畿道ですが、これが結構風が強かったのです。
僕もヤブやんもオフ車(彼はセロー)。つまり、軽くて重心が高いという横風には最も弱いタイプのバイク。
お互いインカムで「うわー」「コワイ~」と叫びながらの走行でした。
何とか、美原南ICまで辿り着いて、途中「PLの塔」を観ながら、ここから外環(大阪外環状線)を南へと走ります。
▼R309(正面のモニュメントはPLの塔)
▼R170
▼R480(高野山道路)
この日はSおばちゃんの一周忌
僕がこの日に高野山に行こうと思ったのは、もしかすると偶然ではないのかもしれません。
実はこの日は、近所のSおばちゃんの1周忌の日でした。
Sさんは、亡くなった母の古くからの友人で、母もSさんもお互い後家さん(つまり未亡人)という縁?もあって、親戚以上の付き合いをしてきた人です。
母が亡くなった後も、Sさんは特に僕の妻を可愛がってくれました。
そのSさんがちょうど1年前に交通事故であっけなく亡くなってしまったのです。
改めて安全運転を誓った日
例年、巡礼ライダーとして高野山を参拝していますが、去年はちょうど今頃にここを訪れました。
その時に妻から「Sおばちゃんが交通事故に遭った」と連絡してきたのです。ちょうど奥の院のお参りを済ませ、駐車場に戻ろうと歩いている途中でした。
妻は、Sさんがトラックに轢かれたとの一報だけ伝えてきたのですが、その時にはSさんは既に亡くなっていました。
身近な人が交通事故で亡くなったことで、改めて事故が他人事ではないと思い知ることになりました。
高野山へ登る途中、「気いつけて運転せなアカンで」ってSおばちゃんの声がしたように感じたのは気のせいでしょうか。
そして高野山へ
高野山に来たら訪れる場所は毎回決まっています。それは、壇上伽藍にある根本大塔と金堂、そして奥之院です。
▼高野山の入り口・大門
根本大塔には荘厳な立体曼荼羅があり、金堂にはお薬師様(健康を司る仏様)が祀られ、そして奥之院にはお大師さん(弘法大師)がいらっしゃいます。
特に奥之院のお大師さんの御廟の前で般若心経を唱えるとき、なぜか心が落ち着くのです。
▼壇上伽藍の前に立つ中門
高野山の中心寺院と言えば金剛峯寺なのでしょうが、今回はパスすることにしました。
▼根本大塔
▼金堂
高野山には数えきれないほどの寺院があり、そのすべてを参拝してみたいという夢がありますが、それを叶えるためには1カ月くらい滞在しないと無理でしょう。
ここを訪れるたび、様々な寺院やお堂を少しづつでも参拝していくという考えもあるのでしょうが、根本大塔、金堂、奥之院を外すわけにもいかず、毎回同じになってしまいます。
やっぱり1カ月滞在できるよう、予定を立てないとダメですね。
コントラストが美しい高野山
では、細かい話はここまでにして、高野山で撮った写真を見て頂こうと思います。
まだ世間的には紅葉のシーズンには早いこともあるのでしょう。その分、人が少なく、良い時期に来れたと思います。
▼壇上伽藍から奥之院まで
▼途中からヤブやんが前を走ります
▼奥之院にて
帰りは、温泉で癒されました
この日の関西はやや寒い感じで、標高約800mの高野山の大門前は、11℃の表示が。
僕は普段から寒がりなので、ジャケットは完全冬用のもの。
その分、インナーは軽めにしてきました。
一方、今回の相棒のヤブやんは、メッシュジャケットにメッシュグローブという強者。
さすがに相当寒かったらしいです。
さすがに相当寒かったらしいです。
そんな我々が高野山を降りてくると、「かつらぎ温泉」の看板が見えてきました。
その瞬間、阿吽の呼吸で温泉行きが決定。
立ち寄ったのは、「かつらぎ温泉 八風の湯」
源泉かけ流しのこの温泉、露天風呂を含め、様々な設定があり、ゆっくり寒さと疲れを癒すことが出来ました。
▼八風の湯(僕ら以外にもライダーが)
この日の走行距離は往復で約180㎞
ゆっくり走って、紅葉を楽しみ、しっかり般若心経も唱えて、最後は温泉を楽しむという、まったりプチツー。
なかかなの充実した日となりましたよ。
(おわり)