第6話の原稿を書き出す直前、肝付町を一緒に走った仲間(なっちん)が、大阪南港からおんせん県(大分県)別府へ旅立ちました。
“さんふらわあ あいぼり”の弾丸ツアーで阿蘇の方面を走って来るそうです。
彼を見送る為に、一週間ぶりに大阪南港へ行ったのですが、あの場所はある意味で聖地ですね。
高揚感で心が震えました。
さて、このブログもシリーズ6話目でようやく大隅半島ツーリングの話になります。
大隅半島を走ることの魅力をしっかりお伝えできればと思います。
アカン、雨やん
ホントに快適だった大阪南港~志布志港への旅を終え、いよいよ下船です。
この時、午前9時30分頃。
しかし、なぜか船を降りるのが名残惜しい感じもしました。
この8時間後には、またこの船の中にいるのにね、笑
いよいよ志布志の地を踏む直前、バイクが船のタラップに乗った瞬間、ヘルメットとフロントスクリーンに水滴が付き始めました。
さらに上陸するまでの数秒の間には、腕にしっかりと雨の感触が…
恐れていたことが起こってしまいました。
とりあえず、バイクを停めて首からぶら下げたGoProを外すことにします。
給電しながらモトブログ用のマイクも取り付けた状態で、防滴対策を全くしていないので、雨となると外すしかありません。
晴れの天気は期待しないけど、せめて降らんとってくれ~との願いもむなしく響く感じ。
しかし、ここに立ち止まっても仕方ないので、バイクを走らせることにします。
そして、幸いなことにこの雨は長続きすることはありませんでした。
今回のツーリングの目的
話は少し横道に逸れます。
今回のツーリングの目的を書いておきます。
目的というとやや大げさですが、今回の旅は明確な目的を持って、ここまで来ました。
感謝を示したい
さすがに肝付町の役場に行って「2年前はありがとう!」と言っても、相手も困惑するやろうから、この日はたった一台やけど、大阪ナンバーのバイクがこの地区を走ることとで恩返しになったらええなあ~との思いです。
▲肝属川を渡ったところ。ここを右に行けば塚崎の大クスがあります
勿論、帰阪してから、こんな感じでブログなどで肝付町のことを書くことで、(極めて微力やけど)少しでも何らかのお役に立てたら、それは僕も嬉しいです。
僕のライフワーク
ライダーとしての僕のライフワークは、Like a Windで紹介されたロケ地(聖地)を巡ること。
大隅半島に関してだけでも、肝付町ツーリングの企画以外でも、今までに様々なスポットの紹介が行われています。
今回は、その中のいくつかの場所を巡ってみたいと思っています。
ここで、Like a Windの旗を忘れたことを思い出して、気持ちは大阪の海より深いブルーでした、笑
大隅半島の魅力
2年前は、番組(Like a Wind)、フェリーさんふらわあ、肝付町の合同企画として、全てお膳立てして頂いた中で走った大隅半島。
でも、たぶんもっとたくさんのツーリング好適地があるはずやし、一人のライダーとしてルートを組んでみたいし、その中でこの地の魅力を発見したいです。
今回のツーリングルート
ツーリングルートはざっとこんな感じです。一応、訪問の順番に書いています。
この中で、内之浦から雄川の滝までは、2年前のツーリング訪問地で、再訪という事になります。
次に諏訪神社と道の駅たるみずは、昨年10月にLike a Windでオンエアされたツーリングスポット。
つまり聖地巡礼ということですね。
事前にグーグルマップで大体の時間を予想してみたのですが、ランチや休憩の時間を入れると概ね7時間弱の行程。
つまり復路の志布志港チェックイン時間である17時にはギリの到着になる感じです。
なので、どこかでトラブルが発生したりすると、計画の変更を迫られることになります。
自走で帰るのなら、そんな心配は無用ですが、フェリーの時間が決まっているとなるとそうはいきません。
一方、急ぐあまり事故ったら元も子もないので、そこは安全第一で行こうと思っています。
思い出の地
内之浦って地名を見て、「あっ!」と思った人は流石です。
ここには、宇宙ロケットを打ち上げる基地があります。
▲JAXA(宇宙航空研究開発機構)のホームページから
正式には、「内之浦宇宙空間観測所」という場所ですが、通称は内之浦ロケットセンター。
あの「小惑星探査機 はやぶさ」を打ち上げたのがここです。
(はやぶさ2は、種子島から打ち上げ)
2年前は、ここでサザキさんとアヤセンのコラボ曲「想いを乗せて」が発表されました。
今回はこの前を通過するだけになるのですが、ここへ来るまで、そしてここからさらに南の岸良海岸に至る道路・国道448号(地元の方は内之浦の海岸線と言ってました)を走ることが楽しみでした。
そうそう、この二人のライブが、大阪&東京で開催されます。
これまで二人で作った曲をCD発売するらしく、その記念ライブを行う模様。
どんな曲が収録されているかは分かりませんが、個人的には「oh! yeah!」と「想いを乗せて」は収録されていると想像しています。
とりあえずそのライブ情報を書いておきます。
僕は大阪のライブに行く予定です。楽しみ!
上記はいずれもサザキさんのHPからコピペしたものですが、念のためご自身でご確認ください。 http://sazaki.her.jp/
柏原海岸を経て内之浦へ
さて雨の志布志港を出発し、数分走ったら、雨が上がってきました。
既に青空も見え始め、道路も乾き始めた感じです。
ということは、志布志の上空だけに一瞬の雨雲があっただけということでしょう。
一気に気分は急上昇!
一旦は取り外したGoProを再セットすることにしました。
内之浦に着くまでに走ってみたかったのが、柏原海岸(東串良町)の西を走る道路。
春にはルーピンの花が咲く景勝地だそうです。
2年前もここを走ったのですが、明確に覚えている道路だったので、もう一回走ってみることにしました。
そして、その終点を過ぎると、景色は大きく変わり、目の前に肝属川が現れます。
この河口に架かる橋を渡ると肝付町に入ります。
この橋を渡っている時、アヤセンが「この川の水を飲みたい」と叫んでました。
ここも想い出の場所です。
橋を渡り切ると、波見の交差点があり、ここを右折すると肝付町の市街地へ向かいますが、僕は左折して内之浦へと向かいます。
内之浦へは肝付町の市街地を通る方が早いようですが、内之浦の海岸線を走ってみたいので、ここは敢えて遠回りすることにします。
ロケットセンター
国道448号・内之浦の海岸線は、適度なワインディングで起伏もあり、そして、ところどころに美しい景色が楽しめるのでバイクで走るには絶好の道路だと思います。
それと、2年前は、この道路を逆に(志布志の方面に向かって)走ったのですが、敢えて比較するなら、今回の様に志布志から内之浦へ向かう方向の方がいい景色を楽しめると思います。
さて、志布志港到着後の雨というハプニングもあり、最初からタイムスケジュールに約15分の狂いが出ていたのですが、そこは徐々に解消していきました。
▲肝付町 内之浦総合支所前
結果、予定通り10時半に内之浦ロケットセンター前に到着。
一応、記念撮影だけして、次の目的地・岸良海岸へと向かいます。
美しい岸良海岸への道
岸良海岸は、大隅半島を代表する海岸の一つ。
壮大な海岸で、関西では見られない規模の海岸です。
初夏の深夜にはウミガメが産卵に訪れるそうです。
この海岸側から海を見るのも、もちろん美しいのですが、今回、内之浦側からここへ走って来る途中に見えた岸良海岸はなお美しかったです。
やはり、同じ道でも双方向に走ってみないと分からない事ってありますね。
カフェKAGURAと顔出しパネル
2年前は、ロケ二日目にここ岸良海岸へ来て、「カフェKAGURA」でランチをご馳走になりました。
▲番組オンエアから引用 ttps://youtu.be/nEuoT6Z-c8M
この時、ライクアウインドから、顔出しパネルを肝付町に贈呈しました。
そのパネルはその後、ここ「カフェKAGURA」前に設置されると聞いていたので、実際にあるのかどうかを確かめたくてここへ来ました。
▲2年前のサザキさんとアヤセン
▲2年前の記念撮影
しかし…
「カフェKAGURA」が閉まっていて、パネルの所在を確認することが出来ませんでした。
▲現在のカフェKAGURA。 営業中って書いてるねんけど…ね
まあ、ここに到着したのが10時45分だったので、営業時間外だったのかもしれません。
このパネルは、肝付町・やぶさめの里総合公園に移設されたという噂もあるので、それは次回の楽しみにとっておこうと思います。
次回は、岸良海岸からランチの新村畜産(肝付町市街地)へ向かうところから話を再開したいと思いますが、ここで大トラブルが僕を待ってました。
(つづく)