聖地巡礼のバイク旅

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短編19「鳥取の悲劇」

今回の短編はまたもや出張の際に起きた悲劇の話です。

よろしくお付き合いください。

 

 

鳥取県への出張

11月24日(金)は鳥取県への出張でした。ある公的機関からご依頼を受け、研修の仕事をしてきました。

このように仕事の関係で地方へ出張することが多く、遠いところでは石垣島まで行ったこともあります。

 

この出張の楽しいところは、非日常を味わえることに尽きると思います。

地方出張の場合は、当日移動はリスクありということで殆どは前日入りとなる関係で、時間の空き方によっては小観光もできるし、ご当地グルメも味わえます

行き帰りの電車や飛行機の窓から見る景色も楽しみの一つです。

 

 

スーパーはくと

今回の鳥取県の出張に際しては、JR特急のスーパーはくとに乗りました。

はくとは「因幡の白兎伝説」から取ったネーミングでしょうね。鳥取方面に行く電車にふさわしい感じがします。

このスーパーはくとは、JR山陽本線を西に進み、姫路の先から北上していくので、普段あまり見ることの無い景色を楽しめることを楽しみにしていました。

そして、スーパーはくとは、先頭車両に乗れば社内から前方が見えるので、なかなか迫力があります。

もうちょっと晴れ間が出ていたら言うことなしだったのですが、それでも片道の2時間30分を飽きることなく過ごせました。

 

 

楽しみだったラーメン

そして、今回の出張では、鳥取県が誇るB級グルメ「牛骨ラーメン」を食べることも楽しみの一つでした。

数年前のツーリングの際に立ち寄った「香味徳」さん(鳥取県赤碕町)の牛骨ラーメンがとても美味しかったので、それ以来の牛骨ラーメンファンです。

 

牛骨ラーメンとは、戦後に満州料理をヒントとして始めたのがルーツで、以来60年以上の長きにわたりご当地で親しまれているラーメンなのだそうです。

今回の出張先であるJR鳥取駅前にも牛骨ラーメンのお店があるので、今回はそこでランチを摂ることとしました。

やはり牛骨ラーメン独特のコクと甘みが効いた美味しいスープで大満足でしたし、合わせて注文した「チャーシュー丼」なかなかの美味でしたよ。

ラーメンの代金800円は安いと思います。

 

 

名物珈琲も楽しみの一つだった

そして仕事を終えたのが午後3時半。

帰りの電車(スーパーはくと)は午後4時55分発なので、1時間半ほどどこかで時間をつぶす必要があったわけですが、その場所はここへ来る前から決めていました。

 

それは「すなば珈琲」

鳥取県でコーヒーを飲むなら、ここを置いて他にありませんよね。

▶ すなば珈琲

 

かつて、47都道府県の中で唯一スターバックスコーヒーが出店していなかったのが鳥取県でしたが、その際に平井県知事が「鳥取にはスタバは無いけど、日本一の砂場(すなば)がある」と名言を残しました。

そして、知事のこの言葉を受けて地元の事業者が始めたのが「すなば珈琲」で、今や県外からもここのコーヒーを飲みにくるお客さんも多いと聞いています。

 

今回、鳥取駅の近くに「すなば珈琲」のお店があることは事前に調べて知っていたので、鳥取県に来た記念にしようと目論んでいたのですが・・・

 

 

鳥取の悲劇

Googleマップを見ながら、雨が降る鳥取の駅前を歩いて店の前まで来たとき、「店の雰囲気が暗い」ことに一抹の不安を覚えました。

表の看板の照明は消えているし、全体的に雰囲気が暗いのです。

「証明が暗い」という話は、9月の富山出張の際の「ダルマヤラーメン」の際の悪夢を思い出させ、何か嫌な雰囲気が漂う中、僕は衝撃的な事実を知ることになりました。

そう、平日の営業は午後4時までで、3時半でオーダーストップということで、既に閉店時間だったのです。

ド田舎ならまだしも、人通りがある中で4時で閉店する喫茶店ってあります?

むしろ、4時ごろって最もお客さんが多い時のような気がするのですが・・・

 

しかし、最近は「目当てのお店に行けば閉店もしくは臨時の店休日」という悲劇に見舞われることが多いです。

何かに取り憑かれるような気がしてなりません(苦笑)

 

 

砂丘の神様の逆鱗?

まあ、愚痴を言っても仕方ありません。

閉まっているものはどうしようもありません。

 

結局は、代替手段を探した結果、駅構内のヴィドフランスでお茶を濁すこととなりました。

 

ここのアイスカフェオレも塩パンも美味しかったし、店内は空いていてゆっくり過ごせたので文句はありません。

ただ・・・何か釈然としないまま過ごした約1時間でありました。

 

ただ、今回の悲劇が起きた原因については思いつくことが一つあります。

大阪を出発する時に駅のコンビニで買ったコーヒーがこれなんです。

もしかすると、鳥取県に来る前にこんなものを買ってしまったことで、砂丘の神様の逆鱗に触れたのかもしれません(笑)

 

後記

というわけで、仕事はそれなりに上手くいったし、牛骨ラーメンも食べれたし、車窓から見る景色も楽しめたので概ね満足なのですが、「すなば珈琲」だけが心残りとなる出張でありました。

 

なお、この日の話にはもう少し続きがあります。

JR大阪駅でスーパーはくとを降りた僕は、その後は地下鉄を乗り継いで東大阪市の自宅に帰るのですが、本町駅で御堂筋線から中央線に乗り換える際、ちょうど電車が中央線ホームに入って来るところだったので、ラッキー!と思ったのもつかの間。

 

その電車は森ノ宮止まりで、自宅最寄り駅のはるか手前で運転終了となる電車でした。

つまり結局はもう一本後の電車を待つ羽目になりました。

やはり、何かに取り憑かれてると確信した瞬間でした(笑)

 

(おわり)

 

 

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