聖地巡礼のバイク旅

-Leave the destination to the wind-

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短編15「富山の悲劇」

こんにちは。

今日のブログは「世の無情を感じたある出来事」について書いています。

まあ、笑って済むレベルの話ではあるのですが、それが大阪から遠く離れた富山県で起きたことや、それが起きた時の心への衝撃が凄まじく、そこに至った無念の胸中を聞いて下さい。

昨日に続くブログ連投となりますが、何卒よろしくお付き合いくださいませ。

 

 

富山県のLike a wind聖地

僕が「バイク情報番組・Like a wind」を敬愛し、この番組の中で紹介されたツーリングスポットを訪ねる旅(聖地巡礼)を僕のバイク乗りとしてのライフワークとしていることは、このブログを読んで下さっている皆さんはすでによくご存じのことと思います。

そして、話は4年以上前に遡るのですが、2019年1月6日、同13日のLike a windでは、富山県のツーリング情報をオンエアしていました。

この時のナビゲーターは志筑杏里さん。

親愛の念を込め、かつ好意的に申し上げて「大阪のお姐ちゃん(笑)」的な独特のキャラを持つ彼女が、富山県の色んなスポットを紹介してくれたのですが、その中の一つが「ダルマヤラーメン北代店」でした。

では、そのシーンをご紹介いたしましょう。9:11あたりからです。

バイク女子がヤマハR25で行く!富山ツーリング!Vol.1【Likeawind】#667 - YouTube

今や全国的に有名になった富山ブラック(ラーメン)ですが、その元祖とも言える存在が、この「ダルマヤラーメン北代店」だそうです。

彼女が本当に美味しそうに食べていたのが印象的で、いつかこのお店を訪問したいとずっと思っていました。

 

 

ラーメンはおかず

この時、志筑杏里さんが残した名言(格言?)が「ラーメンはおかず」

以下のスクリーンショットの通りですが、このロケの中で彼女がふと口にした言葉がテロップ入りでわざわざ紹介されたということは尋常ではないと思います。

何か深い意味があるのだろうと、ずっと気になっていました。

その後、Like a windスタッフのしげっち(重岡達也氏)と話をしている時、ふとこの富山県ツーリングのことが話題が出たことがありました。

その時、彼から「富山にツーリングに行く際にはダルマヤラーメン北代店に寄ってみてください。」「その際には『ラーメンはおかず』の意味をぜひご自身(僕)で確かめてきてください」とミッションを与えられたことをずっと覚えていたのです。

そして先月、提携するエージェントから「2023年9月26日に富山市で案件がある。行ってもらえないか」と声がかかった時、「9月26日は火曜日。ならば店も営業している。その時が来たな」とほくそ笑んだ僕でした。

 

 

術に嵌められる

ちなみに、かなり昔のことですが、サザキさん&アヤセンの「oh! yeah!」が発表されたとき(2016年8月)、そのシーンはどこで撮影されたのかはオンエアの中で紹介されませんでした。

では、これもそのシーンをご紹介いたしましょう。5:12あたりからです。

【7ch】Honda CBR1000RR&Shadow750で行く竹田市ツーリングvol.3 - YouTube

その後、しげっちに会った時、「あのシーンはどこで撮影したん?」と尋ねたところ、彼から「自分で調べてください。それが聖地巡礼ってもんですよね」と冷たくあしらわれたことがあります(笑)

負けず嫌いの僕はこの言葉に触発され、この時の映像を(セリフが全て言えるくらいに)何度も見て、そしてGoogleアース、YouTube、Yahoo検索などを繰り返し使いながら、ついに探し当てて訪問することが出来ました。

自分で調べて行ったからこそ、この時の達成感はハンパなかったし、今でも「Like a wind聖地巡礼のベストワン」を挙げろと言われたら、間違いなくここ(大分県竹田市の野外劇場TAOの丘。当時はあざみ台展望所という名前でした)を挙げますね。

しかし、しげっちって上手いこと仕掛けてきますよね。そして、僕も見事に嵌められてますよね(笑)

今回は、あの時ほどの達成感ではないかもしれないけど、しげっちから与えられたミッションを達成すべく「ラーメンはおかず」の意味を自分で確かめてみたいと思ったわけです。

 

 

富山県は遠い

この日の仕事は、午後1時から5時まで。5時にはきっかり終われます。

自宅出発は午前8時。8時47分に新大阪駅を出発する特急サンダーバード9号で金沢まで行って、そこから北陸新幹線に乗り換えて富山まで行きます。富山駅到着はお昼直前でした。

この日の夜はダルマヤラーメン北代店さんで富山ブラックを食べるわけですから、お昼は丼にすると決めていました。

そこで、富山名物の「白エビ天丼」か、あるいは「海鮮丼」かを迷った挙句、海鮮丼をチョイス。

富山の魚は北海道に劣らないと聞いたことがあって、それを試したくての海鮮丼チョイスでした。確かに美味しかったけど、これだけで「劣らない」とはとても言えません。次回チャンスがあれば富山で海鮮系を追求してみたいですね。

さて、大阪~富山までの運行本数は、乗り継ぎを含めて考えると往路も復路も概ね1時間に一本程度。まあ往路はいいとして問題は帰りです。

富山駅を午後7時13分に出発する新幹線・はくたか517号に乗れば帰宅は午後11時ころ。その後は最終便で、富山発は午後8時16分。この場合の帰宅時間は午前様となります。

やはり富山は遠いですね。北陸新幹線の敦賀までの延伸が待ち遠しいです。

 

 

薄氷の路線バス移動

前記の通り、帰りは午後7時13分発のはくたか517号に乗るのがベストプラン。

となると、午後5時に仕事を終え「ダルマヤラーメン北代店」へ行き、午後6時50分頃までに富山駅に戻らないといけません。

そこで、往路の車内で色々と移動プランを調べまくったところ、路線バスで行くのが最も合理的であることが分かったものの、その運行本数は多くなく、結局は以下のプランの一択であることが分かりました。

17時26分 市役所前バス亭発

17時45分 北代バス停に到着

17時48分 ダルマヤラーメン北代店到着

(店内滞在27分)

18時15分 ダルマヤラーメン北代店出発

(距離1.1キロ、徒歩15分)

18時31分 呉羽山公園バス停出発

18時53分 富山駅到着

19時13分 富山駅出発

往路のバスが少しでも遅れると食べる時間が短くなります。復路のバスが遅れると富山駅からの新幹線に乗り遅れるリスクが生じます。まさに薄氷のスケジュールです。

タクシーを使えば多少のリスク減にはなりますが、タクシー料金は片道で3000円近くになるということらしいので、さすがにそれは選択肢には入りませんでした。

というわけで、バスルートを選んだものの、すでに17時26分に来るはずのバスが来ません。結局、北代バス停に着いたのが17時50分。この時点で5分のビハインドです。

ただ、「一生懸命食べれば間に合うはず」「ここまで来たら絶対に聖地巡礼を完遂させる」という一心でバス停からお店に走って行った僕を待っていたのはまさかの悪夢でした。

 

世の無情を感じた

「ダルマヤラーメン北代店」の聖地巡礼に際し、以前から何度も(当然、往路の電車の中でも)映像を見て、このお店の周囲の風景を目に焼き付けていました。

当然、このお店のシンボルであるダルマのオブジェもその一つです。

そしてお店に近づき、そのダルマのオブジェを確認できたところまでは良かったのですが、建物が「異様に暗い」のです。

一瞬、嫌な感じはしたのですが「今日は9月26日の火曜日。このお店の休日は月曜日のはず。そんな筈はない」と改めて自分を勇気づけながら入口の前まで到着しました。

しかし、そこで僕を待っていたのは、お盆休みの代休という臨時休業のお知らせ

世の無情を感じた瞬間でした。

これまでにも、「寿園カフェ(静岡県)」「マルチョンラーメン(鹿児島県)」「まゆみの店(高知県)」など、僕のLike a wind聖地巡礼は予期せぬ休日に阻まれることは幾度もありました。

もうこんなことには慣れていて、むしろこれこそが多数の聖地巡礼を重ねてきたことの勲章とまで思うようになってきた僕ですが、この時ばかりはショックが大きすぎて、この世の無情を感じずにはいられませんでした。

 

 

でも聖地巡礼は終わらない

「臨時休業ってだけやろ?大袈裟やん」って思われるかもしれませんが、ここは富山県。そして長年の念願だったLike a wind聖地巡礼プラン

この時のショックは過去に例をみないほど大きく、その現場からこんなツイート(ポスト)を発信しました。

 

この時、マジに「聖地巡礼なんてもうやめや!」と思ったことは事実です。

その後に何人かのSNSフレンドさんから慰めのメッセージを頂きました。心配して頂きありがたかったですが、この時ばかりはショックが大きく、傷心の僕を慰めるには至りませんでした。

 

しかし、それから数時間後、しげっちからメッセージが届きました。

そこには「諦めたらそこで試合は終わりですよ」と冷たい輝きを放つ短い文章がありました(笑)

「言われんかて分かっとるわ!」と思いながら、冷静になって考えてみると僕から聖地巡礼を取ったら何が残るのでしょうか。

 

聖地巡礼をやめると、ブログタイトルも変えないといけないし、「巡礼ライダー」というハンドルネームを名乗り続けるるわけにはいきません。

そしてライフワークを手放したとき、何を目標に生きていくべきかも見失うことになるでしょう。

しげっちから届いたこのメッセージは、慰めの言葉は無い代わりに「冷静になれ」ということを気付かせてくれたメッセージだったのだと思います。

この時さらに「仕事の出張の際の聖地巡礼に何の意味があるのか?」「それは公私混同ではないのか」と、もう一人の自分が冷静に話しかけてきているような気もしました。

やはりダルマヤラーメン北代店にはバイクで行くべきなのでしょうね。

神様は「そこ(聖地)に行ったかどうかだけではなく、どうやって行ったのか、聖地巡礼とはそのプロセスが大切なのだ」と仰っているような気がします。

 

というわけで、ダルマヤラーメン北代店は必ずリベンジしたいと思っています。そして、やはり「ラーメンはおかず」の意味をこのお店で解明しなければなりません。

こんなに闘志を掻き立てられることって久しぶりなので、正直なところ燃えています。

 

(余談ですが)

ここまで書いてきてふと思ったのですが、今回のブログのサブタイトルは「しげおかへのリベンジを誓う」でも良かったかもしれません(爆笑)

 

傷心の中の奇跡

さて、臨時休業ということが分かったものの、次に考えないといけないのはそこから富山駅までどうやって戻るかです。

当初の予定では、ここから1.1キロ先にあるバス停まで歩いて行かなければなりません。この時、雨がパラついてきました。

傷心の僕に追い打ちをかけるかのような状況でしたが、この時、目の前のバス停に富山駅行きのバスが来ました。

このバスなら、富山駅到着は午後6時20分頃。これなら富山駅で軽くご飯を食べて帰ることが出来ます。

神様が「改めてバイクに乗って来いよ」というメッセージと共に手を差し伸べてくれたかの如くの奇跡でした。

そして無事に、富山駅から予定の新幹線に乗れて、午後11時過ぎに帰宅できました。

 

 

ブログ後記

富山駅構内で食べたのがこれ。西町大喜というお店の富山ブラックです。

もちろん、お店が違うのですが、博多に行った時にお店は関係なく「博多とんこつラーメン」を食べるのと同じような感じですね。

さて、このラーメンですが、コクの効いた濃い醤油味のスープに太麺がしっかり絡まっていてとても美味しくいただきました。

しっかりした歯応えのチャーシューにも濃い味が適度に染み込んでいて、一緒に注文した生ビールとの相性がばっちりでした。

一方、味が濃すぎてスープは飲み干せませんでした。むしろ、この濃い味はご飯と一緒に食べたり、ビールのアテにするといい感じなのでは?と思いました。

もしかすると「ラーメンはおかず」の意味とはそういうことなのかもしれませんが、それはいつの日かダルマヤラーメン北代店で解きたいと思います。

 

(おわり)

 

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