こんにちは。今日もご訪問ありがとうございます。
さて先日、電動キックボードに乗っておられた方が事故により亡くなられたというニュースに接しました。
今回のブログはそのことに関連して持論を述べてみたいと思います。
まずは亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。
ノーヘルOKの時代
先日のブログにも書きましたが、僕は大阪市内を走行中に電動キックボードに乗っている人をよく見かけます。
その電動キックボードには白い原付のナンバープレートがついていますが、残念ながらどなたもヘルメットを着用していませんでした。
一方、昔はノーヘルでバイクに乗れた時代があったようですね。
その時代は、高速道路ではヘルメット着用の“努力”義務があったようですが、法的にはノーヘルでもOKだったそうです。
やや不謹慎ですが「あの時代は良かった」の典型の一つなんだろうとおもいます。
1972年
その後、1972年に「最高速度が40km/hを超える道路では着用義務」となりましたが、罰則はなかったそうです。罰則がないということなので、まだノーヘルが主流だったのでしょうね。
1978年
その6年後の1978年にはすべての道路で「51cc以上のバイクのヘルメット着用が義務化」となりました。
しかし、まだその段階では50㏄以下の原付ならノーヘルがOKでした。
1986年
ようやく全てのバイクにヘルメット着用義務が生じたのは1986年のことでした。
なので僕が原付免許を取った当時はギリギリでノーヘルはOKだったと記憶しています。
結局は規制強化に
ただ、この歴史(経緯)を見て分かるように、規制はだんだんと強化されてきています。
その背景は、事故増加とそれに伴う負傷者・死亡者の増加に他なりません。1980年代と言えば暴走族の最盛期でしたから、そういったことも影響しているのだと思います。
※下のグラフは令和2年交通白書から(一部加筆)
規制強化の中には、免許の区分の変更(自動二輪が小型・中型・限定解除に分かれた)されたことも含まれるし、法的規制ではないですがあの悪評高き3ない運動も規制の一つとみるべきでしょう。
この下の写真の方も、ご自分では「オレってカッコええ~」と思ってるのかもしれませんが、それは大間違いです。
ノーヘルだったり、信号無視だったり、逆走だったり…結局はこういったことが事故を誘発するし、それが負傷や死亡に繋がってくると規制は強化されるってことです。
電動キックボードの法改正では、免許不要・ノーヘルOKだと聞いていますが、それも今の段階でこういった違反行為が続くとどうなるか分かりません。
もちろん、電動キックボードだけをやり玉にあげることは適切ではありません。
車のドライバーも、バイク乗りもルールを守った運転をしないと結局は取締り強化・規制強化になり、窮屈な思いをするだけです。
カッコのつけ方
先日、映画「トップガン マーヴェリック」を観てきました。
トム・クルーズがカワサキ Ninja H2にノーヘルで乗っている姿を見て「かっこええな~」って思った人は僕だけじゃないはずです。
でも、トム・クルーズのように、日本の街中で大型バイクをノーヘルで乗り回せる時が戻ってくるとはとても思えません。
以下のグラフは警察庁の資料を基に僕が作成したものですが、バイク事故による死亡原因となった部位の第一位は頭部ですが、胸部がそれに迫る数値となっています。
これを見ると、もしかするとヘルメットだけではなく、プロテクター着用が義務化される時代が来ないとも限りません。
こういう言い方こそが「ええカッコ」に見えてしまうと思うのであんまり言いたくないですが、バイク乗りのカッコのつけ方はノーヘルなどの外見よりも中身なのだと思います。
「人の振り見て我が振り直せ」
ドライブレコーダーなどで撮影した無謀な運転やルール違反の運転をアップしているYouTubeチャンネルは数多くありますが、このようなチャンネルを見るたび苦々しい思いをしたり「カッコわる~!」と思っている人は多いのではないでしょうか。僕もその一人です。
バイクの場合は、すり抜け運転をしたり、ついついスピードを出し過ぎたり、カーブの多いところでは意識していなくても前の車に追いついて煽り運転のような行為をしてしまったりしていることが多いと思います。
なので、他人のカッコ悪い運転を見て、それを反面教師にすることが大切なのだろうと思います。
ブログ後記
ということで、自分自身を省みて戒めるという意味を込めて、今回のブログを書きました。
正直、僕はまだまだ出来ていませんが、
「カッコ良さはルール遵守の安全運転で示す」
そう言って胸を張れるように意識して行動していきたいと思います。
最後に先日のブログでご紹介した、ヤエドラ×布施警察署の安全運転啓発の動画をもう一度ここに貼っておきます。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
(おわり)
ありがとうございました!