聖地巡礼のバイク旅

-Leave the destination to the wind-

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バイクに乗ろう!「前編:バイクで地方を創生する会社」

こんにちは。今日もご訪問ありがとうございます。

先日、20年ぶりくらいに夕刊フジを買いました。

今回のブログはその夕刊フジに載っていた興味深い記事をネタに書いてみようと思います。(前後編、2回に亘りますのでよろしくお願いいたします)

 

 

 

バイクで地方を創生する会社

以下にその夕刊フジに掲載された記事へのリンクを貼っています。

その内容は、僕が敬愛するバイク情報番組・Like a windを制作する「株式会社ヴァンズ凸(大阪市)」の取り組みに関する同社の社長さんへのインタビュー記事で、バイクを通じた地方創生についてとても興味深いことが書かれているので、ぜひぜひ読んでみてください。

www.zakzak.co.jp

 

この中で社長さんは、「フェリーさんふらわあ社」や「九州(大分県や鹿児島県)の自治体」あるいは「ご当地の観光事業体」らとコラボして進めている「バイクで地方を活性化するプロジェクト」について語っておられます。

この番組が自らミッションとしている「バイクの魅力や楽しさを広めること」ことの具体的な取り組みの一つが「バイクを通じて地方活性化にも貢献する」ということなのだと思います。

さらにその地方(九州・大分県や鹿児島県)と我々バイク乗り達とをつないでくれるフェリーさんふらわあでの船旅の楽しさを発信したり、加えてそのことは間接的にスポンサーへの貢献につながるという見事な事業戦略に感銘を受けました。

実際、先日の「さんふらわあ くれない」就航に際して、フェリーさんふらわあの社長さんは「バイクで九州へ行くお客様は増えている」と述べておられました。

つまり、この「バイクを通じた地方創生プロジェクト」は確実にさまざまな功を奏しているのだと思います。

 

 

スポンサー企業に敬服

余談ですが、

バイク情報番組・Like a windは、関西のローカルTV局・サンテレビにおいて、日曜日の深夜24時15分から”自社制作したバイク関連コンテンツ”をオンエアし、翌日には同じ内容の番組をYouTubeで配信しています。

YouTube配信しているとはいえ、関西ローカルTV局の、しかも日曜の深夜のオンエアとなると応援してくれるスポンサーも限られるようで、そういった苦労についても記事には書かれていました。

そう考えると、この番組のスポンサー企業は、利害の枠を超えて応援してくれている企業なんだろうなと感じました。

これらのスポンサー企業にも敬服の念を禁じ得ません。

 

フェリーさんふらわあ

八戸ノ里ドライビングスクール

 

 

バイク人口は先細り?

一方、この記事には先細りするバイク人口ということにも触れていました。

確かに警察庁が公開している「運転免許統計」を見てみると、自動二輪免許を持っている人は、近時5年間で4%減少しています。

下表をご覧いただくとお分かりの通り、2017年の1,945万人が2021年には1,871万人に減少しています。(1871÷1945=96.2%)

この統計数値で気を付けないといけないのは、例えば僕のように普通二輪免許(中型二輪免許)を取ったあとに大型二輪免許を取った人は、この数字の両方にカウントされている」こと。

また、高齢者に多い「自動車の免許を取ったら自動二輪(大型)の免許もついてきた」「大型や中型などの区分がない時代に自動二輪免許を取った」などは大型二輪のみにカウントされているということも言えます。

つまり、1,871万人は延べ数であって、ベン図で言うところの重なりの部分がわからないということになります。

 

参考までに

下表は、上の表の2021年の数値を年齢帯別に分けてみたものです。お分かりの通り、大型二輪免許では65歳以上の割合が70%近くになっています。

まさしくこの数値が、上記の「自動車の免許を取ったら自動二輪(大型)の免許もついてきた」「大型や中型などの区分がない時代に自動二輪免許を取った」を表していると思います。

つまり、1,871万人という免許数は、バイク乗りの実態として見るともっと少ないということです。

そして、若年層(24歳以下)のバイク免許保持者の比率がかなり低いです。ここは注目すべきポイントだと思います。

(この項で使用した表及びグラフは警察庁資料を基に僕が作成しました)

 

 

新規の取得者は増えている

一方、別の資料を見ると徐々にではありますが、自動二輪の免許を取る人は徐々に増えているようです。

二輪車新聞(https://www.nirin.co.jp/_ct/17552309)には、「2021年の二輪免許の新規取得者数は、対前年比で3万5211人増の38万1974人と大幅に増加し、7年ぶりに38万人台にまで回復した。(警察庁まとめ)」という記事もありました。

2017年あたりが新規取得者数の底(32万人程度)で、ここから上昇に転じているようです。

実際、ヤエドラで聞いてみると自動二輪免許の教習を申し込むも、少し先にならなければ入学できないほど新規申し込み者が多いようです。

全体の数値で見ると減少傾向のバイク人口も、実態としては増加の傾向にあると思えるので、これは素晴らしいことですね。

 

 

バイクの売上の推移

もう一つ違う観点から「バイクの先細り」についてみてみます。以下に示す表は日本自動車工業会のHPから引用させて頂いた資料です。

「二輪車販売台数」

原付バイク(50cc以下)は、空前のブームだった1980年と比較すると、今では6%にまで落ち込んでいます。

一方、51㏄以上のバイクを見てみると底だった2010年と比較して今は1.5倍となっています。

 

 

ここまでのまとめ

ということで、色々と述べてきましたが、まとめてみるとこんな感じかなと思います。

  1. 自動二輪の免許保持者は総数では減っているが、新規取得者は徐々に増えつつある。
  2. また、総数では減っているとはいえ、自動二輪免許の保持者を絶対数で見てみると1000万人をはるかに超えている。これは潜在性(ポテンシャル)という観点で見ると明るい兆しと見ることが出来る。
  3. バイクの販売台数はピークと比較すると少ないが、底を脱しておりこれも徐々に増えている。

つまり、バイクを趣味としている人や、今はバイクを趣味にはしていないけど、何かをきっかけにバイクを趣味にする予備軍は確実に増えていると感じますが、いかがでしょうか。

一方、心配なのは若年層の自動二輪免許保持者が少ないこと。

僕等のような中高年層が主たるユーザーになっているようではだめ。その内に乗りたくても乗れなくなっていくのは必定です。バイクに乗るすそ野を広げていかないといけません。

 

 

私見:今後の課題

というわけで、極めて狭い範囲の思考からの私見ではありますが、バイクを盛り上げていくためには・・・

  1. 新規の免許取得者を増やし実際にバイクに乗ってもらうこと。
  2. とりわけ若いバイク乗りを増やしていくこと。
  3. 免許を持っており、かつてはバイクに乗っていて今は降りている人たちをバイクに復帰させること。つまりリターンライダーを増やすこと。

これらが今後の課題なのかなと思っています。(当たり前の話で恐縮です。笑)

 

新規の免許取得者を増やすこと

上記1に関しては、先日、友人の女性がバイクの免許を取りたいというので、ヤエドラ(八戸ノ里ドライビングスクール)を紹介しました。

彼女は、ご自身のお友達に感化されバイクの免許を取ろうと決心したそうですが、こういった人たちもまだまだいると思います。

バイクの免許を取りたいという方、ヤエドラを紹介しますのでぜひご一報ください!(別に僕の紹介なくとも、直接ヤエドラに申し込んで下さい!笑)


www.youtube.com

 

若いバイク乗りを増やすこと

僕は摂南大学のモータースポーツ部の元メンバーを何人か知っていますが、彼らのように大学生(19歳から22歳)を対象に、バイクをモータースポーツの観点から盛り上げていくことは素晴らしい取り組みだと思います。

そういう意味では、彼らの取り組みを応援したいと思います。(応援と言っても実際には何もしてませんが・・・)

多分ですが、摂南大生以外でも入部できるんじゃないか(できるかどうかは知りませんが・・・スミマセン)と思いますので、興味ある方は一度連絡してみてはいかがでしょうか。

 

リターンライダーを増やすこと

そして、リターンライダーの掘り起こしです。

僕自身がリターンライダーですが、僕はある偶然のきっかけでバイクに戻ることになり、その後、色々な人と知り合い、その方たちにお世話になり、そして今やバイク無しの人生なんて考えられなくなりました。

僕がそうだったように、バイクから離れて時間が経過するとバイクという世界から遮断されてしまいます。

そんな人たちにまず必要なことは、何か情報を発信し、興味を抱いてもらうことだと思います。

したがってアイドマ(AIDMA)の法則に沿えば、

  1. まずは、バイクを認知させること(A:アテンション)
  2. そして、バイクに興味を持ってもらうこと(I:インタレスト)

が必要です。

僕の場合は、偶然に視聴したLike a windがそのきっかけになったわけですが、それは本当に偶然のこと。戦略的にその仕掛けをしていくことが必要だと思います。

 

ということで、今回はここまで。

次回(後編)では、このリターンライダーを増やすということについてさらに私見を述べてみたいと思います。

次回もよろしくお願いします。

 

(つづく)

 

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今回もありがとうございました!

 

 

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