聖地巡礼のバイク旅

-Leave the destination to the wind-

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サザキヒロシさんに会えた!

「サザキヒロシ」さんに出会えた日

関西ローカルかもしれないが、神戸にあるサンテレビが放送している「Like a Wind」というバイク情報番組がある。

ひょんなことでこの番組を知って2年近くになるが、みたびバイクに乗ろうと思ったきっかけはこの番組に出会ったからと言っても過言ではない。

 

この番組にしょっちゅう登場する歌手がサザキヒロシさん。

滋賀県大津市出身の歌手で、人呼んで「シンガーソングライダー」。

 

シンガーソングライターであり、バイク乗り。

なので「シンガーソングライダー」である

 

この人が作る歌はどれも素晴らしくて、声も澄んだハイトーン。 

トークも楽しくて見ている人を惹きつける。

TV出演だけじゃなく東京、大阪、福岡などでライブ活動もしているが、関西から九州へ運航しているフェリー「さんふらわあ」の乗客向けの船内ライブもこなす。

 

さらに凄いのは、全国交通事故撲滅運動。かの有名な「飛び出し坊や」を47都道府県に設置する活動を自費で行っておられる。強い使命感が無かったら絶対にできない偉業だと思う。

 

そのサザキさんが出演するトーク&ミニライブに行ってきた。

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サザキさんとはFacebookで以前から友達として繋がって頂いているが、お目にかかったのは今日が初めて。
以前から、Facebookを通じてライブやイベントの情報を得ていたが、ゴルフや仕事と重なってしまって全く参加できなかった。しかし、この日、遂に念願がかなう事になった。

とは言え、一人より二人の方が絶対に楽しいだろうし、それに亀岡以北は土地勘が無い。
そこで「I藤D輔くん」の顔が浮かんだ。

I君は前に勤めていた会社の後輩で、出身大学も同じ。
そして会社の米国留学の同窓でもあり、僕の仕事を引き継いでくれた仲でもある。
それに若い頃、ちょっとヤンチャだったところはお互いによく似ている。

今はセローに乗ってオフロードを楽しんでいる彼は北摂の高槻市出身で現在の住居は茨木市。
こっち(亀岡)あたりは、ツーリングなんかでもよく来ているみたいなので誘ったら快諾してくれた。
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考えてみれば、僕にとっては初めてのペアツーリングになるし、巡礼ではない初めてのツーリングでもある。
色々初づくしなので、今回は彼のナビゲートに全面的に委ねることになった。
 
彼の自宅近くのコンビニで待ち合わせ。ちょっとコーヒーを飲んでから出発。茨木市・豊能町を通って京都府南丹市へ抜ける美しい道を選んでくれた。
ルート 茨木 日吉




途中、園部で少し早い昼食休憩をとることにした

目的地の「スプリングスひよし(日吉)」は、南丹市(京都府)にある。南丹市は10年前に園部町・日吉町など4自治体が合併してできた新しい市で、丹波の南方という意味である。

しかし、僕らにとって南丹市は馴染みのない名前で、「園部」と言われた方が分かりやすい。
学生時代、まだ高速道路が未整備だった頃、丹後半島(天橋立がある場所)へ行くには国道9号線を通るのが一般的だった。

国道9号と言えば、旧街道である山陰道を継承している主要幹線道路だが、園部は、その国道9号線が通る要衝でもある。

スプリングスひよしは、温泉・BBQエリア・道の駅が集合した複合施設であり、内部にレストランはあるらしいし、今回のようなイベントの場合、たいがいは屋台で食べ物は売っているはず。

しかし、I君はとっておきのランチという事で僕を連れてってくれたのが「銀そば せいいち」だった。
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ランチのせいろ蒸し蕎麦は筆舌にし難い美味だった

周囲はたんぼで、小さな山の麓に建っていて知る人ぞ知るという感じの場所にある。
一見すれば洋風の民家だが、内部にはアンティークな家具やテーブルがあり、そのデザインは必ずしも統一されていない。壁には絵画がかかっている。そして圧巻なのが暖炉。

確かに冬になると周囲は雪化粧する地域だが、暖炉とは恐れ入った。
店内に入り、メニューを見ることなく、I君が店員さんに訪ねたのが、「銀そばはありますか?」だった。

銀そばとは店名になっているくらいなので名物なのだろうが、意味は若干不明。
「どんな蕎麦?」と彼に尋ねても、「何度か来てますけど、いつも売り切れで注文できないのです」との回答。
彼も良く知らない、伝説の蕎麦なんだとか。
こうなると、余計に興味が増す。

僕も何も考えずに、この「銀そば 1.5斤」を注文してみることにした。
そして出てきたのがこれ。
 
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自分にグルメレポーターのスキルが備わっていないことを恨む

蕎麦つゆに生卵を入れるところは出石そばに似ているが、ここのつゆは熱々である。
店員さんが、卵を割って、その上に熱々のつゆをかけて待ってて下さいと説明してくれる。
少し待って出てきたのが、せいろに入った蕎麦。

見た感じ、茹でたのを載せているのではなく、明らかに蒸した蕎麦。
この傍を、先ほどの生卵入りつゆに麺を入れて、ざるソバを食べる如く口に運ぶ。

色んな場所で蕎麦を食べてきたが、今までに経験がないスタイルであり、味だった。
この味を多くの人に伝えたいのだが、自分にグルメレポーターのスキルが備わっていないことをお詫びしたい。

「つけめん」等の場合、次第に麺の温度が下がるのが嫌であまり食べないのだが、この「銀そば」は蕎麦を蒸してあるせいか、また、おつゆが熱々であったこともあり、最後まで温かさを毀損することなく完食できた。
無論、超を付けたいほどの美味で、正直、さらに一人前注文したかったほど。

しかし気付けば店の外は長蛇の列。先を急ぐ旅でもあるし、野暮なことはしたくないので今回は諦めた。
外へ出てみると、他府県ナンバーの外車やツーリングと思われる大型バイクがズラリ。

やっぱ、知っている人は知っているのだと感心して目的地へ向かった。
 




ピースサインが上手く返せないのが悔しかった

ところで、銀そばの名前の由来は聞かなかったが、せいろで蒸された蕎麦は何気なく銀色に輝いていたように感じたのは気のせいだろうか。

それはともかく、目的地の「スプリングスひよし」へは、ここからそう遠くない。

さらにバイクを走らせると、対抗しているバイクの数が半端なく増えて来る。みんな「スプリングスひよし」からの帰り道なんだと感じる。

ピースサインを送ってくれるバイクも多く、こちらも返そうと思うが、なんせ20年ぶり以上のピースサイン。
上手く返せいないまま、さらに目的地が近づいてくる。




スプリングスひよしは、ライダーで溢れていた

そして到着。現地は予想していた以上にバイクで溢れかえっていた。
そして、車種も様々。泊まっているバイクを眺めているだけで十二分に楽しい。
まずはイベント会場を一回りして、いろんなブースを覗いてみる。

I君は何故かオイルに興味があるみたいで、いくつかのブースで盛んに質問している。
無理やり誘った感じだったが、彼もそれなりに楽しんでくれているみたいで良かった。
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そして遂にサザキさんに会えた

イベント会場のほぼ中央にはステージが設けられていて、僕らが着いたときにはちょうど休憩のような感じだったが、そのステージの前にテレビで見慣れたバイクが停めてある。

ブラックのホンダ・シャドウファントム750。
背もたれにはギターのケース。
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「これサザキさんのバイクやん」って一瞬感動してたら、その前にご本人がいらっしゃった。

すかさず声をお掛けして、自己紹介とFacebookで繋がってもらっているお礼を申し上げた。
そして握手してもらって、一緒に写真を撮ってほしいとお願いしたら「僕のバイクに跨ってみませんか」と言って下さった。

めっちゃ感激して、遠慮することなくツーショットに収まった。
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そのサザキさんから、次回のライブイベントのお誘いを受けた。

お誘い頂いたのは11月23日に大阪府枚方市にある割烹で開かれるランチ&ミニライブのこと。このイベントのことは前から知っていて行きたいなって思っていたが一人で参加するのにはちょっと気が引けていた。

しかし、ご本人からの直接のお誘いだし、座席数あとわずかだと聞いていたが、僕とI君の分くらいは空いているらしい。

もう迷うことは何もない。その場でI君を説き伏せ、2名での参加を即決。
物事って、一気に話が進むことってよくある話だが、こんなに機会は滅多にないこと。

こうなると11月23日が待ち遠しくて仕方がない。
 




そしてサザキさんのトーク&ミニライブ

サザキさんのミニライブは午後2時から2時50分と告知されていたので、この時間に合わせてステージ前に陣取る。僕ら以外の多くの皆さんも楽しみにしてた様子。

オープニング曲は「バイクに乗っていこう」。
アップテンポのテレビで良く歌っておられる曲。

♬ バイクに乗っていこう 鼓動感じて 行き先なんて風任せ 晴れ渡る空~
♫ 行きたいところがまだまだある 見てない景色がまだまだある~

この後、安全啓発ソングと言っても過言ではない「シチュー」や飛び出し坊やを歌った「僕らのヒーロー」などを披露してくれた。
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飛び出し坊やを全国47都道府県に設定する活動を行っている。

全国をバイクで旅しながら音楽活動を続けるサザキさん。
その傍らで、飛び出し坊やを設置して回っている。

ただ、設置するだけではなく、無地の何も書いていない飛び出し坊やの看板をバイクに積んで各地を訪問し、その各地で子ども達と一緒に絵を描いて「各地オリジナルの飛び出し坊や」を製作し設置することがコンセプト。

そして全て自費でこの活動をしている事には本当に頭が下がる。

歌手としてのライブなどの活動、CDの売上に加え、それでも足りない場合はバイトして稼ぐとおっしゃっているが、理念と使命感なくしては絶対に出来ない活動。
僕らのような一人のファンがそんな彼をどう応援できるのか、改めて考えてみたいと真剣に思っている。
 
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3人のトークは楽しかったし、勉強にもなった

ミニライブでは、モータージャーナリストの柏秀樹さん、女優でタレントの落合恭子さんとサザキさんとの掛け合いのトークが楽しかった。
楽しかったというより、勉強になったというべきだろう。
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柏さんは、バイク乗りの中では有名な存在の方で、ライディングスクールの代表もしておられる。
バイク乗りの心構えや安全対策など、ダジャレを交えて面白おかしく解説してくださった。
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そして時間が来て楽しいイベントも終了。
サザキさんのシチューにも歌われている通り、絶対に気を付けて帰ろうと強く決心して帰路についた。






最後に、サザキさんのFacebookページから以下を引用しておきます。
最後まで読んで頂き有難うございました。

■旅の決意表明!

http://sazaki2008suzuka8tai.blog116.fc2.com/blog-entry-3580…

■『飛び出し注意大作戦!Facebookページ』
https://www.facebook.com/hiroki.sazaki/

■『Like a wind 飛び出し大作戦!テレビ映像』
動画→→http://www.likeawind.jp/video/880/


■より最新詳細情報はTwitter!
https://mobile.twitter.com/sazaki8h


■CD ミニアルバム『シチュー』
バイクに積んで販売中! ¥2.000 (税込)
移動場所の流れであればデリバリーも可能です。(なのだそうです。筆者注)
サウンドプロデューサーは長渕剛を主に松山千春や浜田省吾などを手掛けてきた笛吹利明氏。ジャケットデザインは日本のファッションデザイナー荒川眞一郎氏が担当。飛び出し坊やソング『ぼくらのヒーロー』他全5曲収録。

アマゾンドットコムでも買えます。(これも筆者注)


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