今年の年末年始のお休みは例年以上に長く、12月28日から1月8日までの12連休となった。
長い休みが欲しいと思っているわけじゃないけど、年末年始はクライアントでよほどの問題でも起きない限り、暦の都合ではこんなことも生じる。
こんなわけで、長い休みがあるのに特段に予定も無いという悲しい時間の過ごし方をしていたのだけど、1月5日は南港ATCで行われている「商船三井ミュージアム」というイベントに参加することになり、とても充実した時間を過ごすことができた。
なお、会場にいた時間はたった2時間ながらとても充実した内容だったので、今回と次回との2回に分けてレポートしたいと思う。
「商船三井」と「さんふらわあ」
本題に入る前に、まずは商船三井について簡単に触れておきたい。
株式会社商船三井
商船三井の歴史は古く、設立は明治の初期に遡る。
日本郵船・川崎汽船と並ぶ日本の三大海運会社の1社で、LNG輸送および海洋事業の分野に強みを持ち、連結売上高は1兆円を超える巨大企業である。
同社の株式は日経平均株価の構成銘柄の一つなので日本経済に大きな影響を持つ主要企業グループと言える。
この写真は商船三井のHPから引用させて頂きました
商船三井とさんふらわあ
とにかく、世界規模での貨物輸送やエネルギー(LNGなど)輸送などを事業とする同社だが、我々バイク乗りにとっては同社のフェリー事業を忘れてはならない。
首都圏~北海道、関西~九州でフェリー「さんふらわあ」を運航する”商船三井さんふらわあ”は、商船三井グループの企業である。
余談だが、さんふらわあを30文字以内で紹介しろと言われたら、僕は「九州ツーリングを愛する関西ライダーの夢を運んでくれる太陽の船」と答えることにしていた。
ただ、前記の通り、関西と九州とを結ぶさんふらわあを運航していた会社(フェリーさんふらわあ)と、首都圏と北海道を繋ぐさんふらわあを運航していた会社(商船三井フェリー)が昨年10月に経営統合し「商船三井さんふらわあ」という会社が発足した。
したがって、前記の紹介説明は
「全国を旅するツーリングライダーの夢を運んでくれる太陽の船」
と改めたいと思う。
経営統合記念企画
なお、この経営統合を記念して「さんふらわあ端っこスタンプラリー」なる壮大な企画が進行しているのでぜひチェックして頂きたい。
URL> さんふらわあ端っこスタンプラリー
僕も、今年の夏には「端っこスタンプラリー」に参加しコンプリートしたいと思っているし、僭越ながらこの企画を応援する意味でブログにまとめてみたので、お時間あればご覧いただきたい。
はじまりはかすみんのポスト
というわけで、毎度のことながら前置きが長くなったが、そろそろ本題へと入っていきたい。
この日の始まりは、かすみんのこんなポストだった。
イベントスタッフとして出動!!
— たはらかすみ★ZX10R★ZX25R★NSF100 (@kasumithr) January 5, 2024
お待ちしておりまーす🙋♀️ https://t.co/04y7SwLYC3
この時、「そういえば、南港でさんふらわあのイベントがあるって事前告知があったなあ!」と思い出した。
実際には、さんふらわあのイベントではなく、商船三井のイベントなのだがそんなことはどうでもいい(笑)
さんふらわあファンの僕としては興味津々だし、しげっちやかすみんがお手伝いスタッフとして参加しているならば、行かない理由は見当たらない。
しかも、幸か不幸か時間は持て余すほどあるということで、気が付いたら阪神高速を西に向かって走っていた(笑)
というわけで、この後は「商船三井ミュージアム」についてレポートをさせて頂こうと思うのだが、たった2時間程の滞在ながらあまりにも内容が濃く充実した時間だった。
商船三井ミュージアムとは
この商船三井ミュージアムについて、同社のステートメントには「このイベントを通じて、海運業の役割やそこに関わる仕事の認知度を高めたい」という趣旨が書いてあった。
偶然だろうとは思うが、同時期に南港ATCでプラレール博が開催されていることを考えれば、子ども連れの家族客の来場も見込めるだろうから、この開催趣旨を考えれば時宜を得たイベントだと思う。
そして、このイベントの特長は、単に情報発信をするだけではなく、子どもから大人まで、来場者に「体験」をしてもらうことを通して、船の世界を楽しんでもらおうという工夫が凝らされていたことだ。
この後で少し説明をさせて頂くが、例えば「操船シミュレーター」なんてなかなか体験できるものではないし、「船のお絵描きコーナー」は小さな子ども達は大いに楽しめたことと思う。
そして驚くことに、定員制ながらイベント会場の目の前に停泊している「さんふらわあ むらさき」に乗船して船内を見学させて頂けるというオマケ付きだった。(船内見学ツアーに参加できる人数には限りがあります)
このイベントは下記枠内で説明している通り1月の中旬まで開催されているので、さんふらわあファンだけではなく、海運という事業や、船の仕事に興味がある方はぜひ足を運んでほしいと思う。
僕が子どもの頃にこういったイベントに参加していたら、間違いなく「将来はこんな世界で働きたい」と感じたことだろうと思う。
館内の概要
というわけで、このブログをアップしてからもこのイベントは続いているので、ブログを読んで下さった方が南港ATCへ行かれることを期待してサラリと紹介させて頂く。
かすみんにご挨拶
会場はすぐに見つけることが出来たので入り口に向かっていくと、ロングヘア―でグリーンメッシュのスレンダーな女性が立っているのが分かった。
イベントの内容は基本的に子どもさん向けなので、こういうところへ一人で行くのはそれなりに勇気がいるのだけど、受付でかすみんに会えてホッとした。
しげっちやかすみんも、ちゃんとスタッフとしてお手伝いをしているので、話しかけたりするのは悪いかな~なんて思いながらカメラを向けたのだけど・・・
すぐにこうやってポーズを取ってくれるかすみんが大好きだ(笑)
ちなみに、ウェブアンケートに答えると記念品が貰えるので、行かれた方はぜひアンケートに協力してあげて下さい。
しげっちはお絵描きコーナー担当
館内奥には子どもさん向けのお絵描きコーナーがある。
しげっちはここを担当していた。(彼の写真はありません、笑)
まずは、モノクロで印刷された船の絵にペンで色を付けてみる。
そして、これを係員(しげっち)に渡せば、専用の機器でスキャンしてくれる。
そして、その絵は、水槽に見立てたスクリーンに映し出されるようになっている。
「巡礼さんもぜひ」とのしげっちの優しい言葉に甘え、僕も子どもたちに交じってお絵描きをやらせて頂いた。
というわけで、僕の渾身の作品がこれだ(笑)
グッズが買える
会場左手奥にはさんふらわあのグッズ販売コーナーがあった。
迂闊にもこのコーナーの写真を撮り忘れたのだけど、こんなものが売っていた。
さんふらわあの名物グルメと言えばカレーであることは言うまでもない。
関西~九州航路のカレーは、夜と朝とでは味付けが異なっていて、それぞれにとっても美味しい。さんふらわあに乗船する時の楽しみの一つはこのカレーを食べることだ。
一方、首都圏~北海道航路のさんふらわあ さっぽろ/ふらのでも、レストランではやはりカレーが供されているらしい。
その「東のカレー」が販売されていたのでは買わねばなるまい。
食べるのが今から楽しみだ。
シミュレーターが楽しめる
この日の一番人気は操船シミュレーターのコーナーだったと思う。訓練用のシミュレータが設置されていて、船の操船体験ができるようになっている。
実は、何を隠そう僕は船舶免許(旧4級。現在の2級)を持っている。
勿論ペーパードライバーなのだが、今でも操船できるかを試してみたいとも思ってみたものの、長い列が出来ていたし、僕のようなおっちゃんが一人で喜んでいる姿を子どもたちに見せるのは教育上良くないと思い諦めたのだが、本心ではめっちゃやってみたかった(笑)
なので、ATC内のさんふらわあチェックインカウンターの前には「さんふらわあミュージアム」(という名の展示施設)が常設されているので、この中にこのシミュレーターを設置して欲しいな~と思う今日この頃である(笑)
船内見学ツアーにGO
話はやや前後するのだが、会場の入口付近でちょっとした列が出来ていることに気づいた。
かすみんに「これってなんの行列?」と聞いてみると「船内見学」の受付のために並んでいる人たちだとか。
「えっ? 船内見学?」
そう、昨年から大阪~別府航路に就航したLNG新造船「さんふらわあ くれない/むらさき」の見学ができるらしい。
「それならばぜひ参加したい!」と思ったものの、既に長い列が出来ているし、人数に限りもあるようなので半ばあきらめていたのだけど、ダメ元でかすみんに「もうアカンわな?」とさりげなく聞いてみたところ奇跡が起きた。
彼女が責任者の方にさりげなく「この人がブログを書いている巡礼さんです」と紹介してくれたことで、特別枠でツアーに参加させて頂けることになった。(さんふらわあの社員さんもこのブログを読んで下さっているらしい。本当にありがとうございます)
「聖地巡礼のバイク旅」というブログを書き始めて8年目になるが、このブログのお陰て色んな人に出会うことができ、色んないい思いをしてきたが、今回もその恩恵に与ることが出来た。
ブログを書いてきて良かったと思ったし、このタイミングで絶妙なアシストしてくれた出来るオンナ・かすみんには感謝しかない。
というわけで、ターミナルに停泊中の「さんふらわあ むらさき」の船内を見学させて頂くことになった訳だが、この素晴らしすぎる体験の話は後編に譲りたい。
(つづく)
その後編はコチラ▼です