聖地巡礼のバイク旅

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アメリカの想い出「EP7:家族との日々」

我が家では、年末恒例の断捨離ウイーク突入となった。

そんな中、26年前に撮った、まだ幼かった子どもたちの写真がアルバムに保管されていることを知り、その写真を見ていたら、時間を忘れてしまっていた。

というわけで、また四半世紀前の話にお付き合い頂きたい。

 

断捨離は嫌いじゃないが・・・

断捨離自体は嫌いではないものの、毎回、妻と娘の後手に回ってしまう。

そして、結局はこの二人から「早く片付けて!」と急き立てられることになる。

別に作業自体が遅いわけではないのだけど、捨てる前にその中身をチェックしておきたいと思うのは当然だろうと思う。

そして、そのチェックという過程で「懐かしいな~」と見入ってしまうことで、結局は作業が前に進まないのだ。

ただ、そのチェックというプロセスが楽しいから断捨離をしようという気になることをこの二人に分かってもらえないことがもどかしい。

しかも、「これはメルカリで売れる」と思い、その通りしてみたことで、この二人をお寿司に連れて行ったことも2度や3度ではないないのだが・・・

 

 

家族をアメリカに呼び寄せた

1997年、仕事の関係で約9か月をアメリカで過ごしたことは、このブログで何度も綴っているので知っていて下さっている方も多いと思う。

最初は、ホームステイや大学のドミトリーまたはホテルなどで過ごすというジプシー生活だったが、その年の9月以降、帰国する直前まではマンスリーマンションを借りて生活をしていた。

そして、その時、家族を呼び寄せて一か月ほど一緒に生活をした。

妻や子どもたちにも、一度くらいはアメリカでの生活を経験させてあげたいと思ったからだが、色々と旅行にも連れて行けたので、夫そして父として面目躍如になったかなと思う。

ただ、当時ゼロ歳だった息子はともかく、3歳だった娘もほとんど覚えていないらしいので、それはそれで少し残念なのだが。

今思えば、伊丹から成田経由でアメリカ(ボストン)まで、この二人を連れてよく来たなと妻の勇気に驚くばかりだ。

 

 

東海岸の田舎町

僕が住んでいたのはニューハンプシャー州のマンチェスターという田舎町で、ボストンから車で1時間程度の距離にあるところだった。

お世話になっていたCoca-Cola Northern New England社の本社が近くだったし、比較的治安も良いエリアだったので、何かと便利だった。

住んでいたのは「Wall Street Tower」という高級マンションだったが、セキュリティが行き届いていて、週に一度の掃除も来てくれるし、家具もしっかりと備え付けられていて、家族4人が不自由なく過ごせた。

僕が仕事でいない平日の日中、妻が子どもたちを連れてマンションの近くを散歩していた時、日本語で「もしかして日本人ですか?」と知らない人から声をかけられたらしい。

その婦人は「もう30年近くここに住んでいるけど、日本人と会ったのは初めてなの」とかなり喜んで下さったらしい。

その方とも一度だけお会いしたが、今でもお元気でお暮しになっていればいいのだけど。

 

 

今はなきWTC

家族と一緒に暮らしたこの1ヶ月の間に、ニューヨーク・マンハッタンと、フロリダのディズニーワールドへ旅行に連れて行った。

 

まず、ニューヨークの話から始めたい。

マンチェスター(NH州)からニューヨークまでは約400kmの距離だが、インターステートと呼ばれる高速道路を使うので5時間程度で行ける。

しかも、ほとんどの区間が無料だし、当時はガソリンが安かった(リットル35円くらいだった)ので、飛行機や電車を使うより遥かに安価だった。

また、飛行機ならば総所要時間は3時間ほどだが、電車の場合は6時間くらいかかるので、総合的に考えれば車が最も合理的な手段だった。

 

子どもたちにとってニューヨーク観光はどうでもいい話(全く興味がない)だろうが、妻はタイムズスクエア、セントラルパーク、アメリカ自然史博物館、五番街、エンパイヤステートビルなどを訪問して喜んでくれた。

中でも、マンハッタン島の最南部にそびえていた世界貿易センタービル(WTC)の最上階から見る景色(自由の女神がはるか下に見える)のスケールは一番の想い出であったらしい。

この写真は1997年9月に撮ったものだが、ちょうどこの4年後(2001年9月11日)に発生したアメリカ同時多発テロ事件でWTCは倒壊してしまった。

今となっては貴重な写真だと思う。

 

 

ディズニーワールド

マンハッタン旅行の2週間後、フロリダのディズニーワールドへ行った。たしか、4~5日滞在したと思う。

当時は、マジックキングダム、MGMスタジオ、エプコッドという3つの大きなテーマパークを中心としたリゾートパークだったが、それでもこの日数で全て回りきることは難しかった。

今ではその施設規模は倍以上に拡大しているらしいし、近くにはユニバーサルスタジオもあるので、フロリダ・オーランドという地域で遊ぼうと思ったら、1ヶ月くらいは必要になるんじゃないかと思う。

 

さて、ディズニーワールドだが、この年は25周年ということで、マジックキングダムのシンデレラ城がお菓子城に様変わりしていたので、いい機会に訪問できたと思う。



フェンウェイパーク

アメリカでの家族との思い出の最後は、フェンウェイパークでの野球観戦だ。

この時、楽しんだのは説明するまでもなく僕だけだったが、こうやって写真が残っていることは素晴らしいことだと思う。

アメリカでは、日本以上に「おらが町のチーム」を応援する傾向が強く、ボストンを中心としたニューイングランド地区では、ボストン・レッドソックス(野球)とニューイングランド・ペイトリオッツ(アメフト)の人気が凄い。

そして、レッドソックスファンは総じてニューヨーク・ヤンキースのことが大嫌いだ。これは、阪神タイガース対読売ジャイアンツの構図によく似ている。

僕も「お前もここに住んだからには当然だろ?」という雰囲気の中で、何度かボストン・レッドソックスの試合のチケットを貰って観戦させてもらった。

この時は、まだゼロ歳の息子はずっと寝ていたし、娘も退屈そうにしていたので早々に退散したが、「プラチナチケットを入手できたんだよ」と教えたいと思う。

 

後記

当時はインターネットも無かったし、デジタルカメラも無かった。もちろん、スマホも無かった。

現地で、フィルム式のコンパクトカメラを買ってたくさんの写真を撮ったが、25年以上の時を経て残っているのは1/3程度だろうか。

 

アメリカの想い出というタイトルで綴ったブログはここまでで7話となったが、こうやって書きだすと思い出すことも多く、もっと(老後の楽しみとして)ブログに残しておきたいと思うのだが、写真が残っておらずどうしようもない。

今思えば、もっと大切に写真を残しておくべきだったし、早い段階でネガをプリントし、それをデジタル素材へと変換してPCかサーバーに保管しておくべきだった。

無念極まりない・・・

 

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