聖地巡礼のバイク旅

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ヤエドラ70周年、おめでとうございます

東大阪市にある自動車教習所「八戸ノ里ドライビングスクール」さん(以下、ヤエドラと書かせて頂きます)が、70周年を迎えられました。

70周年って一口に言いますが、途轍もなく長い時間だと思います。

企業30年説(創業した企業が30年後も存在する確率はごく僅かであるという説)を鑑みると、3ターム目に入っていることは、それだけでも凄いことですよね。

この間の弛まぬ経営努力に加え、顧客(卒業生・教習生・そしてその予備軍)に愛され続けていることがこの歴史に繋がったことは間違いありません。

大阪府下での教習生数(卒業生数)は一位を維持し続けているのだとか。

もう凄いことだと思います。改めて敬意を表したいと思います。

 

さて今回のブログは、そのお祝いを述べたくて書いたブログですが、加えてヤエドラさんの教習方針である「ほめて伸ばす」ことについて少し私見を述べてみたいと思います。

 

なお、今回は途中で少しうんちくを傾けますが、「真面目なブログ」ですので、よろしくお願いいたします(笑)

 

 

ヤエドラと僕

本題の前にちょっとだけ、ヤエドラと僕との関わりの話を。

僕は東大阪市に生まれて育ちました。我が家からヤエドラまでは自転車だと数分、歩いても10分少々の距離です。

  • ヤエドラのすぐ近くに「東大阪文化創造館」がありますが、かつてはここに東大阪市民病院があって、そこで僕が生まれました。’(どーでもええ話でスミマセン笑)

なので、子どもの頃から「商大自動車教習所(僕が子どもの頃のヤエドラの名称)は身近な存在」でしたし、いつかはここで教習を受けて免許を取るんだと自然に考えていました。(近所の先輩や友達の多くがそうでしたから)

 

ところで、僕が高校生の頃は「3ない運動」が盛んでした。

ただ、僕が通っていた高校は公立高校だったせいか、その運動はやや緩やかでした。

さらに、親に許容力があったことで、僕は16歳の誕生日に原付免許を取得し、続いてその2ヶ月後にヤエドラ(当時は商大自動車教習所)に通い、中型自動二輪免許を取得しました。

さらに大学生になって普通自動車の免許取得のため、再度、ヤエドラの門をくぐりました。

こうやって振り返ってみると、ヤエドラとは長いお付き合いです(笑)

 

 

どこにでもいた、怖い教官

昔は、どこの教習所に限らず怖い教官が多かったようです。

正直なところ僕には経験が無く、あくまで噂話なのですが、”竹製の定規(若い人は知らないでしょうね)を持った教官がいて、ちょっと間違った動作をしようものなら、これでピシャリとやられた”って話はよく聞きました。

 

ピシャリとやったかどうかは知りませんが、当時の商大自動車教習所にも怖い先生はいたようで、僕と同じ時期に通っていた親戚のお姉ちゃんと二人で「○○先生は怖いらしいから、その先生に当たったら最悪やなあ」なんてよく話したものです。

今でも怖い教官はいるようで、「先生が怖くて、もう教習所には通えない」という悩み相談をネットで観たりします。

 

「参考記事」

自動車の運転ミスは、事故に直結します。そのため、教官の指導も自然と厳しいものになってしまう傾向があるようです。

教官に厳しい口調で注意されて萎縮してしまい、同じミスを繰り返してしまうという人も少なからずいます。人間的な相性もあって、必ず自分にとって良い教官が担当するとは限らないという不安も、教官が怖いと感じる要因でしょう。

出典:教習所が怖い理由とは?モチベーションアップの方法を紹介

 

 

ヤエドラは「ほめて伸ばす」

そんな中(いつからかは知りませんが)、ヤエドラは怖い教官が厳しく教えるという旧態依然とした教習ではなく「ほめて伸ばす」という理念・方針を打ち出して実践し今に至っておられます。

 

ちょっとここからは少しうんちくを述べさせていただきますがお許しください。

褒める事の効果

僕は人事・人材育成関連の仕事をしている関係で、ハーズバーグの2要因理論や、マズローの5段階欲求説について学んだことがあります。

ハーズバーグによると、褒めることで相手の承認欲求が満たされ、それは「次のモチベーションを生む大きな要因」であることを検証しています。

また、マズローは承認欲求が満たされることで「次は、自分はこうしなければならない(こうならなければいけない)」という責任感に基づく自己実現へのチャレンジに繋がると言います。

つまり、「褒めることは、次のより良い行動を促す効果がある」というわけです。

ダメなことを指摘して直させるという指導も時には必要でしょうが、このやり方では相手方のモチベーションは長続きしません。

つまり、「人を育てるには、叱るって改めさせるという指導方法に重点を置くよりも、その人の行動を褒めたり認めたりして、その長所をさらに伸ばすように仕向けることの方が効果的」というのは、ハーズバーグやマズローの研究通り、理に適ったことのように思います。

短所も長所

短所も見方を変えれば長所です。

例えば、何をさせても遅い部下がいたとします。一般には仕事が遅いことは好ましくないことでしょう。

しかし、何事も慎重にやろうとしている(から時間がかかる)と考えれば決して短所とも言い切れません。

その部下に「遅い!」と言って叱るのではなく「何事にも慎重に取り組んでいることは評価しているよ。その慎重さに少しずつでもスピードが加わると最強だよね」と言ってみてはどうでしょうか。

その部下のやる気は、少しでも高まるのではないでしょうか。

 

 

全員がほめ達だって?

ただ、実際に褒めることは簡単ではありません。ヨイショする事と褒める事とは似て非なるものです。

何に対して褒めてもらったのか、何が褒められる対象だったのかが分からない限り、モチベーションには繋がりません。

つまり「相手の心に刺さるように具体的に褒めないと意味がない」ということです。

 

その点、ヤエドラのインストラクターの皆さんは、全員が「ほめ達検定」に合格された方ばかりだとか。

つまり「褒め方のツボを心得た方ばかり」ということになりますね。

 

僕は中型二輪免許(現在の普通自動二輪免許)の教習を受けてから数十年の時を経て、今から数年前に三たびヤエドラの門をくぐり、大型自動二輪免許の教習を受けさせてもらいました。

さすがに(TVのCMのように)「天才ですね」と言われたことは一度もありませんでしたが(笑)、教習の時間が楽しかったし、卒業検定前の最後の教習を終えた時に「もう何も問題ありませんよ」と言って頂けたことは間違いなく自信を抱くことに繋がりました。

我が家では、息子が大学生になった時、ヤエドラで教習(普通自動車と普通自動二輪)を受けさせて頂きました。

感想を聞いてみたところ「先生は親切で優しいよ」「教習が楽しくて仕方ない」と言っておりました。これは、ネットの口コミなども同じ意見ばかりですよね。

 

「好きこそものの上手なれ」という諺がありますが、学校でも、職場でも、そして教習所でも楽しく感じることが上達への近道だということは間違いありませんね。

 

 

ブログ後記

ヤエドラでは、春と秋の交通安全週間に合わせて、その時期に交通安全講習会やワンデースクールなどを開催されています。

過去には僕も参加させて頂き、有意義な時間を過ごさせて頂きました。

免許更新の時のように数年に一度ではなく、半年に一度は法改正などの知識を得たり、安全運転の意識を高めたり、実技の指導を受ける機会って必要ですよね。

残念ながらコロナ禍のこの2年間は開催されていませんが、今年の秋は再開されるかなと期待をしています。

ヤエドラさんには、地域の交通安全ステーションのような存在でいて頂きたいと思うし、これからもグッドマナーのドライバー/ライダーの育成を期待しています。

僕も卒業生の名に恥じないように安全運転に努めます。

 

あらためて、70周年を心よりお祝い申し上げます!

 

(おわり)

 

 

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