聖地巡礼のバイク旅

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「さんふらわあ ~その船旅の魅力~」(後編)

ご訪問ありがとうございます。

では「フェリーさんふらわあ ~その船旅の魅力~」の後編です。

 

この後編からお読みくださっている方は、ぜひ前編からお願いします。

「フェリーさんふらわあ ~その船旅の魅力~」(前編)

 

 

 

楽しい空間・プロムナード

「さんふらわあ さつま/きりしま」の場合、6階がパブリックスペースになっていて、奥にレストラン、中央部に売店、そして右舷窓側にはソファなどが置かれていて交流・歓談が出来るようになっています。

複数メンバーでの旅であれば、このプロムナードでの語らいも楽しい時間になりますね。

今はコロナの影響で開催されていませんが、以前はこのプロムナードで定期的に船内ライブなども行われていました。

下の写真は、2019年のシンガーソングライダー・サザキヒロシさんのライブパフォーマンスですが、この時なんかは子どもから年配の方まで全員で合唱したりして、大いに盛り上がったものです。

また、中央の階段部分は吹き抜けになっていて、この天井アトリウムにはプロジェクションマッピングが投影されて見ている人を楽しませてくれます。

ところで、この大阪南港~志布志航路の場合、携帯電話の電波はは届きません

代わりに船内WI-FIが設置されていますが、それはお世辞にも接続スピードは速いとは言えない(つながりますが、タイムラグが生じます)ので、船内でリアルタイムにSNSを楽しむことを期待をしない方がいいと思います。

その分、前述のライブパフォーマンスがあったり、太平洋上で星を眺めたり(「星空教室」も開催されています)、あるいは静かに読書したり…日常とは異なる色々な楽しみ方が出来ると思います。

大阪南港~志布志港の所要時間は約15時間ですが、船内ではこのような乗客を楽しませてくれる色々な仕掛けがあって、あっという間に時間は過ぎ去りますよ。

 

 

プライベートベッドはコスパ最高

僕はこれまでにいくつかのグレードの部屋を利用させてもらいましたが、最も利用回数が多いのがプライベートベッドというカプセルホテルのようなタイプのお部屋。

先日の大隅半島モニターライダーツーリングでもこのクラスの部屋を利用させて頂きました。

一つの部屋に16人分のベッドがあるのですが、入り口はカードキーで施錠されているし、一つ一つのベッドが独立していて、カーテンもついているのでプライバシーはしっかり確保されます。

この上の写真は2019年のものです。(僕の足が写っており見苦しくなっています。重々お詫び申し上げます)

ご覧の通り、BSが映るテレビが設置されていますし、持ち帰り自由のイヤホンも備え付けてあるので音量で他人に迷惑をかけることがありません。

壁にはこんな風にハンガーは二つあり、足元には荷物が置けます。僕は身長が184cmなのですが、窮屈さを感じることはありません。

室内にはコンセントもあるので、スマホやインカムなどの充電も可能です。

このように、このクラスでも十分快適で、僕は過去に寝付けなかった・寝苦しかったという経験は皆無です。

 

ちなみに、昨年はちょっと奮発して、スーペリアというクラスの部屋を利用させてもらいました。

このクラスだと十分な広さと高級感があり、ちょっとしたセレブ気分が味わえます。

室内にはシャワーやトイレも完備されているのが嬉しいですね。

 

とはいえ、まだ上のクラスがあります。

僕はまだ経験がありませんが、スイートには専用バルコニーがあって、海風にあたりながら星を見上げてワインを飲むという優雅な旅ができるとか。

「いつかはスイートで大隅半島」これを夢見ています。

 

 

目覚めは女性スタッフさんの優しい声で

夜が明けて朝になると、女性スタッフさんの「ご乗船のお客様、おはようございます。さんふらわあでのお目覚めはいかがでしょうか」という船内アナウンスが流れます。

この声がとても優して、僕は毎回その声でスッキリ目覚めることが出来ています。(ちなみに僕はこの声を録音してiPhoneの目覚まし音に使わせてもらっています。ゴメンナサイ)

続いて、レストランが開店する時間に改めて船内アナウンスが流れます。僕はそのタイミングでレストランへ行くことにしています。(そうしないと混むのです)

そして、窓側のカウンター席で朝食を摂っていると、その先には都井岬が見えてきます。遠くに白い灯台が小さく見えると「今年も大隅半島に来たぞ~」と感慨深くなります。

その朝食ですが、これもバイキングで料金は620円(大人料金)。夕食のコスパも凄いですが、それ以上だと思うのが朝食です。

サラダ・和食・洋食が揃っていて、ドリンクも飲み放題。とにかくメニューが豊富なので自在にパワーを養うことが出来ますよ。

僕的には、その朝食で外しちゃいけないのがこの三つ。

  • お粥
  • さつま揚げ
  • さんふらわあカレー(朝カレー)

お粥に青さの岩のりを少し入れて食べるのが好きなんです。今となっては、夏のお盆の時期か、さんふらわあに乗るときくらいしかお粥は食べれなくなりました。

まん丸のさつま揚げには、さんふらわあの刻印が入っていて、この時にしか食べられないレアな逸品です。

そして、朝のさんふらわあカレーは、スパイシーな夜のカレーとは異なり、マイルドに仕上げてあります。ぜひ夜カレーと朝カレーを食べ比べて頂きたいです。

ちなみに、レトルトパックのさんふらわあカレーは売店で買うこともできますよ。

 

 

志布志港に到着

朝食を摂ったあと部屋に戻り下船の準備をしていると、やがて船は速度を落として志布志湾に入っていきます。

その頃には6階のプロムナード付近は下船を待つ人であふれています。

我々ライダーの下船は、一般乗客、トラック運転手さん、乗用車に続いて一番最後になります。

なので、慌てずにゆっくり下船の準備をすることが出来ます。

このころ、船内には「さんふらわあの唄」が流れています。

同じ歌詞・メロディで、昔バージョンと今バージョンがあるのですが、ここでは「さんふらわあ きりしま」の空撮映像とともに流れる新バージョンのリンクを貼っておきます。


www.youtube.com

 

でもこの歌が流れるってことは、あと少しでこの船を降りないといけないってこと。

これが往路ならまだしも、復路の場合は旅そのものの終わりを告げる歌なので寂しさ・切なさはハンパないです。

トラックの乗務員さんなど、仕事で頻繁に利用する方はそうでもないのかもしれませんが、僕らのように年に1~2度しか乗らない人にとっては、やはり寂しいです。

でも、この切なさは次の旅へのプロローグだと思うようにしています。

 

 

大隅半島ツーリングへGO

そして船内放送で合図があると同時に車両甲板に降りて下船の最終準備を行います。

この時にはすでに車輪止めや固定に使っていたベルトも外されています。

あとは甲板係員さんのGOサインが出るのを待つだけです。

さあ、大隅半島の空と海と大地が我々を待ってくれています。思う存分走って楽しむことにしましょう!

 
 
 
 
 
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さんふらわあの旅はエコ旅

このブログを書いているとき、大阪南港から志布志港への運賃を調べてみました。

前述のプライベートベッドの利用での片道運賃は23,000円ほどです。(なお、この場合、往復にすると割引が効いてもっと安くなります。また時期・季節によっても変動があるようです)

ちなみに、(本来は比較の対象にはならないですが)山陽&九州新幹線で新大阪から鹿児島中央へ行くと同じくらいの値段なんですね。

さんふらわあの料金には、自分の運賃&ベッド代&バイク運搬費が含まれていますし、寝てる間に現地に着くわけですから時間効率も高いと思います。

このように考えると、さんふらわあでの旅は、実は時間効率とコストパフォーマンスに優れたエコ旅であると思います。

 

 

これからも太陽に守られて

今回のブログは、大阪南港~志布志港を就航する「さんふらわあ さつま/きりしま」での旅の模様を、一部過去の写真も使いながら時系列に綴ってみました。

以前から、このさんふらわあでの船旅については、一度じっくりブログに書いてみたいと思っていましたが、「さんふらわあライダー50th」つまり就航50周年の年が終わるまでに書けて良かったです。

 

前編・後編に亘った長いブログでしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

さんふらわあでの船旅の魅力をブログを通じて伝えたいと思って書き始めたブログですが、案の定、自分もまたさんふらわあで行く九州への旅に出たくなりました。

 

そう、さんふらわあでの船旅は魅力ですが、これを一度でも経験してしまうと「さんふらわあロス」という厄介な病気に罹患してしまうことが問題なのです(笑)

 

(おわり)

 

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