ようやくバイクでの四国遍路の時が来た
10月の上旬に高野山のお大師さんを詣でた。
その目的は、四国遍路再開についてご報告しするためだった。
あれ以降、日程的にはチャンスがあったのだが天候に問題があり諦めざるを得ない時もあった。
そして一か月、ようやく四国への機会を得た。
関西から四国へ渡るルートはいくつもある。陸路だと明石海峡大橋から淡路島を通るルート、岡山から瀬戸大橋を通るルート、そして広島からしまなみ海道を通るルートだ。
昔は瀬戸大橋ルートしかなかったが、東に明石海峡大橋、西にしまなみ海道が出来て便利になった。一方、陸路が便利になると海路は廃れていく。
とは言え、和歌山から徳島、神戸から高松、大阪南港から松山などフェリーはまだまだ健在だ。
今回、四国遍路は20番の鶴林寺(徳島県勝浦町)からの再開となるので、徳島へ入る淡路島経由の陸路か、今回選んだ和歌山~徳島ルートしか選択肢はないのだが、明石海峡大橋から見える瀬戸内海の景色は捨てがたいものの、間違いなく強風。これを避けたかった。
それと、「バイクでフェリー」を経験したかったこともあり、今回は選んだのは南海電鉄グループが運行している和歌山から徳島へのフェリーとした。
明石海峡大橋ルートだったらETCで3090円なので、やはりフェリールートは高い。
しかし、少しでも寝ることが出来る快適性と神戸明石鳴門自動車道の強風の中を走ることを考えたら、やはりこの選択は正解だっと思う。
一日千秋の思いだった四国遍路の再開
バイクでは初めての四国遍路、お遍路仕様のテスト、初めての泊りでのツーリング、初めてのバイクでのフェリーなど、今回は初めてづくしのツーリングとなった。
待ちに待った四国への遍路ツーリングだが、やはり四国に関しては特別の思い入れがある。
なので、このブログでもきちんと語っていきたい。
なので、このブログでもきちんと語っていきたい。
今回は11月3日~4日の二日間だが、これを「四国遍路ツーリング 再開の章」として名付けてみた。
多少(かなり?)大袈裟なタイトルだが、お許し頂きたい。
何度かに分けて書くつもりなので、お付き合い頂けると幸いです。
さて、出発から和歌山港までのルートをビデオに収めてあるので、良ければ観て下さい。
まずは鶴林寺(第20番)へ
和歌山から徳島までの所要時間は2時間強。途中デッキに出てみるとものすごい風だったが、船は揺れることも無く快適そのもの。
徳島港に着いたのがもう午後1時前。ここから、まず20番の鶴林寺を目指す。

前回、車で遍路に来た時に行っておきたかった札所だが、時間がギリギリだったことと、県道からは険しい道を登っていかないといけないことを考え、今回に残すことにした。

前回、車で遍路に来た時に行っておきたかった札所だが、時間がギリギリだったことと、県道からは険しい道を登っていかないといけないことを考え、今回に残すことにした。
国道55号線を南下し、小松島市に入る直前を右折し、勝浦川沿いの県道16号を進んでいく。そして勝浦町役場の手前を曲がると急坂の険しい道が続き、その先に鶴林寺がある。
へんろころがし(遍路転がし)の一つ
ご本尊は地蔵菩薩で、地元の人や遍路からは「お鶴さん」と呼ばれ親しまれているお寺。
「一に焼山(12番・焼山寺)、二にお鶴(20番・鶴林寺)、三に太龍(21番・太龍寺)」と言われ、阿波(徳島)における遍路の難所として有名である。
「一に焼山(12番・焼山寺)、二にお鶴(20番・鶴林寺)、三に太龍(21番・太龍寺)」と言われ、阿波(徳島)における遍路の難所として有名である。
この3か所は、「へんろころがし」つまりお遍路さんが転がって落ちていく様をあらわした言葉だが、これは歩き遍路のこと。
確かに、歩いて登る表参道は急傾斜の山道である。
これは車やバイクでも十二分に実感できる。
登りの際はエンジンがうなりを上げるし、下りの際はブレーキが悲鳴を上げる。
しかもバイクの場合、この時期の落ち葉が怖い。


なお、今回のバイクでの遍路旅で健脚を必要としないのは、この鶴林寺と翌日に行った鯖大師(四国遍路別格の4番)だけだった。

この他の札所はいずれも長く急な石段を登らないと本堂に辿り着けない。
普段の運動不足を痛感するのも久しぶりだ。
(第1話 終わり)
四国遍路ツーリング 「再開の章」第一話はここまでにします。
続きはすぐにアップしますので、引き続きよろしくお願いします。