聖地巡礼のバイク旅

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「寺社巡りツーリング」西国第22番・総持寺




天気が急に好転したので

前回の投稿と話は前後するのだが、10月10日に三重県の敢国神社に参拝する前日、つまり10月9日に大阪府高槻市にある総持寺に参拝させて頂いた。

この日は雨の予報だったが、午後から晴れたのでバイクで出かけてみたくなった。
この総持寺は西国三十三か所の第22番札所だ。

西国巡礼は、第一番札所の青岸渡寺(那智)に行ったのが3年前。
この日の段階で、まだ10カ所を残している。

 

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緩やかに進展している西国巡礼

残り10ヵ所の中でも滋賀県の3か所と岐阜県の1カ所(結願の札所)はしっかり計画を立てなければならないが、京都市内の4カ所と大阪府の2カ所はいつでも行けると考えていたので、後回しにしていた。

大阪府の2か所とは、勝尾寺(箕面市)と今回行った総持寺である。
勝尾寺へのアクセス道は実はバイクは通行禁止の道路で、これは車で行かないといけない。

箕面警察に行けば通行許可証を発行してくれるらしいが、暴走族や走り屋(共に死語かも)のおかげでバイクは忌避されているらしい。

こっちはまともなライダーだけど、白い目で見られるのも気が引けるし、ならば紅葉の時期に妻を誘っていくことにした。



近くて遠かった総持寺

そんな事情もあって、この日、総持寺を参拝したのだが、この名称は数十年前から知っていた。

勤務していた会社の研修センターがこの近隣にあって、電車でよくそこに通った。
センターの最寄り駅は阪急京都線の「富田駅」だが、その隣に「総持寺駅」がある。

そういった理由で、総持寺という名前は知っていたが、実際にお寺に行ったのは今回が最初だった。
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この総持寺は住宅地の中にある。
僕の西国札所のイメージは「山の中で難所」なのだが、兵庫県宝塚市にある中山寺やここ総持寺は、一般市民の生活と共にあるという感じだ。
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西国札所だが、地域に密着した感じのする総持寺

もっとも、昔から住宅に囲まれていたのではなく、時間の流れの中での地域開発と共にそうなったのだろう。
実際、近隣の悪ガキ達(実際に悪い子たちではなさそうだが)の遊び場のようでもあった。

それは僕らが幼い頃、氏神様の境内でボール遊びしていたのと同じだ。
この境内を遊び場にしている子ども達を見てとても微笑ましく感じた。

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お寺側はどう受け止めておられるかは分からないが、神社やお寺は悪さをしない限り、地域や子ども達の憩いの場であって欲しいと思うのは、ダメな考え方だろうか。
 
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マナーが良かったこの日の巡礼さん達

僕以外にも団体の巡礼さんが声をそろえてお経を唱えている。僕も当然そうである。
西国番外札所の元慶寺を参拝した時も団体さんがいたが、この時の彼らはお堂の前を占拠していた。

もうちょっとマナーを守ってほしい(僕みたいな一人の巡礼さんもいるので、場所を少し空けてほしい)と思ったものだが、ここ総持寺では団体の巡礼さんたちはお堂の隅で読経をしていた。

無論、団体での読経は音の迫力がすごいので、こちらもいつも以上に集中しないと間違えてしまう気がする。
しかし、今回遭遇した巡礼さん達のマナーの良さがとても気持ちよく感じた。

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気持ちよく帰宅の途に

互いに譲りあうのは気持ちがいい。
そんな気持ちを抱きながら参拝を終えることが出来た、もう秋冷という言葉がぴったり日だった。
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 ▲西国巡礼の御朱印とは別に頂戴した復刻版の御朱印


(終わり)

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