聖地巡礼のバイク旅

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「北の大地より2016」 ep3 永遠の小樽



最終日は小樽へ
このグループ旅行の最終日(日曜日)は必ず小樽へ行く。
15年間、通い続けている寿司屋がこの小樽にある。
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恐らくススキノにも美味い寿司屋がある。
この小樽にも美味い寿司屋があるのだろう。

しかし、僕らはこの店に惚れた。
味も、雰囲気も、店の主人も何もかも。

本当のファンなら、この店の存在を大々的にアピールすべきだろう。
しかし、誠に恐縮だが、その店の名前はここでは書かない。

それは、幼い頃に作った「僕らの秘密の基地」と同じ意味あいなのだ。
なお、この店は有名な「小樽寿司屋通り」にはない。

さて昔は大人数で来て、カウンターを占拠したものだが、今ではたった4人。
そして年に一度しか行かない我々の為に、そして日曜のランチタイムだけど店を開けてくれる。

僕らが大好きな「北の勝」をわざわざ仕入れて待っててくれる。
僕らが大好きな「アナゴ」を残して待っててくれる。

また来年も来ます。
この時の為にまた1年間頑張っていける。そんな店です。
都寿司



そして解散の時

この寿司屋での至福のひと時を終えると、この時を以て我々の旅行は解散となる。
本当に残念だけど、今年の北海道に別れを告げる時がきた。

いつも皆で笑いながら話すのだけど、木曜の夜にススキノで会って最初にかわす言葉は
「始まっちゃったね」である。

これから楽しい数日間が始まるのに。
気分は高揚しているはずなのに。

その一方で皆の意識は「始まってしまった」「あと数日で終わってしまう」ということだ。
そう、始まりがあれば、必ず終わりがある。

ものすごく大袈裟な話だけど、その切なさがピークになるのが、この寿司屋で精算をお願いする時間である。
「また来年も来ますから」と言うと店の主人が「お待ちしてます」と微笑んでくれる。

その笑顔に送られて我々は店を後にする。
4人のうち2人は、ここからこの日の伊丹行の最終フライトの為に新千歳へ向かった。
都寿司2



小樽運河

残った僕ともう一人は、明日の朝のフライトで帰阪する。
15年目の北海道で、15年目の小樽だが、この15年間、ずっと小樽運河を見てきた。

有名な観光地だが、一度見れば十分という意見はよく分かる。
しかしなぜか、この小樽運河も15回目。
正直、見飽きたけど、これを見ないと大阪へ帰れない気分になる。

今年の小樽運河
小樽運河

10年前に撮影した小樽運河

小樽運河10

この後、小樽から快速エアポートで新千歳に向かった。所要時間は1時間15分。
毎年、爆睡である。だって、昼間っからのビールと日本酒(当然、北の勝)とたらふく食べた美味い寿司は眠りを誘わないわけがない。

新千歳空港にある「エアターミナルホテル」にチェックインしたのは午後4時半だった。
空港のチェックインカウンターからホテルまでは徒歩2~3分。
このホテルは本当に便利(ちょっと高いけど)

部屋の外は滑走路。天気が良ければ遠く十勝の方面から上るお天道様を拝むこともできる。
最後の晩餐3


荷物を部屋に置いたら、空港の土産物商店街を物色して、妻や子どもたちから頼まれた土産を買いに行く。これもいつものパターン。
 




最後の晩餐
 

新千歳空港のチェックインカウンターの上は飲食店街で、さらにその上に天然温泉のお風呂屋さんがある。
エアターミナルホテル宿泊者は、入泉の1500円が無料になる。

3日間、遊びつくした疲れをここで癒してからゆっくり大阪へ帰ることにしたのは3年前から。
贅沢な話だが、今は個人事業者なので時間の都合はつけられる。

そして、この温泉の中にあるレストランで最後の晩餐をとる。
浴びるくらい飲んだサッポロ・クラシックはおそらくここで飲み納め。
最後の晩餐2

最後の晩餐

例年は一人の晩餐だが、今年は明日一緒に帰る残りの一人がいる。
二人で、この3日間の思い出を語りながら楽しむ最後の食事。

一緒に笑える仲間がいることは本当に素晴らしいことだ。
また来年も一緒に来ましょう。

そして、さよなら北海道。
今年も本当にありがとう。

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(おわり)
こんな話にお付き合いいただきありがとうございました。

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