聖地巡礼のバイク旅

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高速道路 乗り放題プランを検証してみた

 

こんにちは、今日もご訪問ありがとうございます。

今回は、先日の山陰・山陽ツーリングの際に利用した「高速道路 乗り放題プラン」がホントにお得だったのか?について考えてみたいと思います。



1. 乗り放題プランとは?

 

連続する最大2~3日間、対象となる高速道路が定額で乗り放題となるNEXCOが期間限定で発売している二輪車限定のプランのことです。

 

スクリーンコピーですが、こんな感じです。
スクショなど6

 


2. 実際に申し込んでみました

僕とヤブやんが申し込んだのは、中国道・山陽道・播但道コース・2日間という3100円のプラン。
この下の図の通りの区間については、3100円という定額料金で対象エリア内の高速道路が2日間乗り放題ということになります。

ただし、(当たり前の話ではありますが)乗り放題の対象区間に入るまでは別途の通行料金を支払う必要があります。

map
出典 https://www.michitabi.com/roundtour/touring2020/chugoku/slide.php

ちょっと図が見にくいと思うので対象区間を少し書いておきます。
  • 東端:西宮北IC(中国道)or 宝塚北スマートIC(新名神)
  • 北端:福知山IC(舞鶴若狭道)or 和田山JCT(播但道)
  • 西端:倉敷IC(山陽道)or 北房IC(中国道)

つまり、大阪に住んでいる僕は、宝塚北スマートIC(新名神)か、西宮北IC(中国道)までは、別途、通常の料金を支払われるなりません。

乗り放題の区間を越えた後も同じ原理で別途の通行料金が必要です。

まあこのことは当然だと思いますので、何ら問題はありません。


3. 知らないとエラいことになるルール
一方、「こんな恐ろしいルール」があります。
※問題提起の為、あえて刺激的な言葉を使う事をお許しください。

以下の「ご注意いただきたいご利用例」の3つ目に注目してください。

スライド3
出典 https://www.michitabi.com/roundtour/touring2020/pdf/faq.pdf

エリア外のICから高速に乗り、乗り放題プランのエリアを通過し、そのまま高速を降りずにエリア外のICで降りた場合は乗り放題のメリットはありません。

しかも、乗り放題の料金は使っても使わなくても固定料金を支払わないといけないので、このパターンにハマってしまうと大損をすることになります。



4. シミュレーションしてみた

例えば、中国道・山陽道・播但道コース・2日間という3100円のプランに申し込んだ上で、東大阪北IC(近畿自動車道)から広島県の尾道IC(山陽自動車道)まで行ったと仮定して2つのケースをシミュレーションしてみるとこんな感じになります。
料金比較5

青い線の場合
「西宮北と倉敷の間のどこかのICで一旦降りて再入」
⇒ 1,490円+1,090円=2,580円

赤い線
の場合
「東大阪北から尾道まで一度も高速を出ずに尾道までいく」
⇒ 乗り放題プランが適用されず4,080円

無論、この段階では乗り放題プランの3,100円を支払ってます。
そのことを踏まえて、帰りも同じルートで同じように高速を利用したとすると、次の通りとなります。

青い線 2,580円+2,580円+3,100円=8,260円
赤い線 4,080円+4,080円+3,100円=11,260円

つまりほぼ乗り放題プランの料金分を余計に払うことになります。
まあ、これは当たり前ですね。


5. もう一つのポイント

ここで1点気付くことがあります。

上のシミュレーションでのの2つのケースの料金の差は3,000円です。
しかし乗り放題プランは3,100円

このケースのみで比較すると、乗り放題プランを使っても100円高くつくという事になります。

つまり、乗り放題プランなど申し込まずに普通にETCを利用すれば、4,080円+4,080円=8,160円となり、これが最も安いという事になります。

NEXCOのホームページには、「約40~50%(モデルルートご利用の場合)おトクな割引プラン」との謳い文句ですが、その言葉を信用しすぎずに自分できちんと比較した上で乗り放題プランに申し込まないと結果的には損したという事になりかねませんね。



6. 僕らの場合はどうだったか

さて先日の「聖地巡礼の山陰・山陽ツーリング」ではこんな感じで2日間走ってきました。

全ルート2

では、この2日間の高速料金を比較してみます。

我々は乗り放題プランに申し込んだのですが、申し込まなかったケースを想定して、その2つを比較してみます。
こんな結果となりました。

料金比較3

厳密には単純比較できない2つのケースですが、ご覧の通り5,620円と6,090円という結果が出たので、470円得した結果となりました。

一応は得したので満足はしてますが、使い方次第では損してたかも知れないと思うと複雑です。


7. 結論らしくないけど結論

結局、2日間で乗り放題のエリア内を行ったり来たりするという使い方だとメリットはあるようですが、実際のツーリングライダーで、乗り放題のエリア内を行ったり来たりする人ってどれくらいいますかね?

僕らにように、目的のエリアがあって、そこへ早く辿り着くためだけに高速道路を使う(現地に着けば一般道を走ることを好む)って人にはあまりメリットが無い、あるいはむしろ損するかもしれないと思います。



8. NEXCOさんにお願い

このブログを読んで下さっている皆さんは、「エリア外のICから高速に乗り、乗り放題プランのエリアを通過し、そのまま高速を降りずにエリア外のICで降りた場合は乗り放題のメリットがない」「それどころかむしろ損をする」って知ってましたか?

「いやいや、そんなん常識やん!」
「そんなん知らんのん、巡礼さんだけやで!!」

ということなら良いのですが、多分、ヤブやんは知らなかったのだろうと思います(笑)

ヤブやんや僕に限らず、このルールを知らずにプランに申し込んだ方は少なくないのではないかと思いますよ。

そこで、最後にNEXCOさんにお願いを申し上げて、この話を終わろうと思います。


(1)きちんと告知をして欲しい

「エリア外のICから高速に乗り、乗り放題プランのエリアを通過し、そのまま高速を降りずにエリア外のICで降りた場合は乗り放題のメリットがない」という説明は、この乗り放題プランのトップページに記載するか、注意を促すようなバナーを貼るとか、告知をしっかりとしてほしいです。
Q&Aをしっかり読まないと分からないというのはちょっと不親切かな。

(2)便利なシミュレーションツールが欲しい
「約40~50%(モデルルートご利用の場合)おトクな割引プラン」という説明はちょっと期待させ過ぎのような気がします。
確かに「モデルルートご利用の場合」との注釈付きですが、通常利用でも2~3割くらいは安くなるような気がします。
料金比較シミュレーションができるツールなどもサイト内に設定して欲しいです。

※3つめはどさくさに紛れて…

(3)そもそもバイクの高速料金を下げて欲しい
このようなバイク専用のプランを提供して下さるのは有難いことですが、以前から話題に上っているように、バイクの高速料金が軽自動車と同じというのは納得感に乏しいです。
バイクの高速道路料金の値下げを真剣に検討して頂きたいです。
加えて、乗り放題プランの料金を下げるか、適用期間を広げるとかも考えて欲しいですね。


さて、好き勝手に書いてきましたが、高速道路を使う事でツーリングの範囲は飛躍的に広がるし、これからも上手に高速道路を使っていきたいと思ってます。

その点では、今後もNEXCOさんに期待してます。

では今回はこのへんで。
一人のライダーの戯言にお付き合い頂きありがとうございました。

(おわり)

 

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