聖地巡礼のバイク旅

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旅の日記「台風3号とカプセルホテルデビュー」

 
今日もご訪問ありがとうございます。
早速ですが、歴史的な経験をした昨夜のことを聞いてください。
 

■毎年恒例の信州松本への出張…
 
7月3日(月)~4日(火)は信州松本に出張でした。
毎年、春から夏の間に仕事でお邪魔しています。
 
松本に行く楽しみは、“蕎麦”と“松本城”と“北アルプス”。
昨年は、奇跡的に槍ヶ岳が見えて感動したことを覚えています。
 
▼昨年9月に撮った写真
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毎年、月曜から金曜まで滞在するのですが、今回はクライアント様の都合で、今回と9月の2回に分けて行くことになりました。
 
 

■他人事だと思っていました
 
月曜のお昼頃、松本に到着た時は梅雨の影響で曇天。
楽しみにしていた松本城と北アルプスの美しい風景を楽しむことは諦めざるを得ませんでした。
 
残念ですが9月にもチャンスがあるので今回は気になりませんでした。
 
そして2日目の火曜日の仕事は予定通り午後5時に終了し、タクシーでJR松本駅に向かう途中、運転手さんから
「松本から新潟へ向かう電車は台風の影響で雨が強いらしく、運休してますけど大丈夫ですか?」
と聞かれました。
 
その時は、「大阪へ帰るので大丈夫ですよ」と気軽に答えたのです。
だって、逆方向のことなので大丈夫と思いますよね?
 
 
 
■出発前に飛び込んできた嫌な情報
 
乗る電車は、JR松本駅を午後5時51分に出発する“特急しなの”。
“しなの”は名古屋と長野を結ぶ特急です。
 
ところで、松本駅では毎回お決まりのように「信州蕎麦(山菜蕎麦)」を食べて空腹を満たします。
 
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このタイミングで蕎麦を食べておいて、名古屋到着(午後8時の予定)時に駅で軽めのお弁当かツマミを買って、新幹線の車内で食べる(もちろんビールも)というのが自分自身のパターン。
 
▼いつもの往路はこんな感じ(今回は当日の午前移動だったので飲んでませんが)
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しかし、電車に乗る直前に飛び込んできた情報は、中津川周辺は大雨のためにJR線は運航停止中とのこと。

この時点で台風3号は紀伊半島に上陸していて、その影響で各地に大雨を降らせている様子。特に岐阜県南部の豪雨は凄まじかったようです。
 
ただこの時は一瞬「えっ、やばいやん」と思ったものの、“少し遅れるくらいやろ”と高を括っていました。
それが出発して約1時間、特急停車駅でもない“南木曽(なぎそ)駅”で電車は停止してしまいました。
 
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■嫌な予感が徐々に
 
この間、車内アナウンスは何度かあって、車掌さんも社内を動き回りながら乗客からの質問に答えている様子。
 
この時点で、予定時間(午後10時)までに帰宅することは諦め、自宅(東大阪市)に帰る最終電車には間に合ってくれたらいいと覚悟を決めました。
 
新大阪から自宅までタクシーだったら6千円くらいしますから勿体無いですもんね。
 
さて電車が南木曽駅に停まって約1時間を経過しても、運航再開の目途は立っていないとのアナウンスが変わることはありません。
 
▼南木曽駅にて停車中
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そして、経過時間はやがて2時間を超えてきました。午後9時頃のことです。
外を見ると雨は止んでいるし、Yahoo天気の雨雲レーダーを見ても明らかに回復してきています。
 
しかし豪雨だった区間(多治見市付近)の線路点検を実施していて、それが終了しないと発車できないのだとか。
今日中に大阪に帰るのは無理かもしれないと思ったのはこの頃です。
 
 
 
■結局、名古屋到着は午後11時55分だった…
 
特急しなのが南木曽駅から動き始めたのは午後9時45分。
ここから名古屋までは、特急として普通に走ってくれるという前提で1時間はかかる距離。
 
名古屋から新大阪へ向かう新幹線は午後10時58分発が最終便。 

ギリギリやん…
 
しかし、結局は名古屋到着は日が変わる直前の午後11時55分でした。
 
中津川あたりまでは順調でしたが、先行列車が数珠つなぎという事で、ストップアンドゴーと徐行の繰り返しでした。
 
ということで、名古屋に宿泊することになりました。
 
ちなみに通常所要時間が2時間のところ、なんと6時間もかかったので特急料金(1100円程度)は払い戻ししてくれるものの、宿泊は我々の自腹です。

天候による影響での遅れはJRの責任ではないという事のようです。
 
 

■「列車ホテル」という選択肢もあったけど
 
このような場合、“列車ホテルが用意されて多くの乗客が社内で一夜を過ごした”なんてニュースはよく目にするのですが、まさか自分がその当事者になるなんて思いもよらず。
 
ちなみに「列車ホテル」はマスコミ用語で、JRでは「休憩列車」と呼んでいました。
 
新幹線のチケットを次の日の始発に変更してもらう手続きをしている時に「休憩列車」は何時ごろから使えるのかを聞いてみたら、まだ準備中で明確な時間は分からないというつれない返答。
 
この時点で「列車ホテル(休憩列車)」は諦めることにして、近くの宿泊施設を探すことにしました。
 
 

■結論として選んだのはカプセルホテル
 
次の日の始発(6時20分発)で帰阪することを考えると、駅近くがいい。しかし、滞在時間は5時間程度。
したがってホテルは勿体ないという結論で駅前のカプセルホテルを使うことにしました。
 
これが僕のカプセルホテルデビューです。
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朝食込で4200円という値段設定はまあまあかと思いながら、朝食は時間的に食べることが出来ない(朝6時からなので)から、ちょっと損した気分です。
 
カプセルは仮眠には向いているかもしれないけど、「就寝」という感じではないですね。
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とにかく空腹を満たし、お風呂に入ってなんやかんやで床に入ったのは午前1時半。
起床予定は午前5時半ですから、睡眠時間は約4時間。
なので、ゆっくり休めるわけもなく…

ちなみに、カプセルホテルで食事にありつけたのは午前1時頃。
こんな時間に手羽先、味噌カツ、きしめんという名古屋メシにビール。
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もうヤケクソって感じ。
 
 
 
■教訓…
 
色々なことを経験した思い出に残る出張となりましたが、学んだこともいくつかあります。
 
まず、6時間もの乗車時間は想定外とはいえ、非常食と飲料くらいは持ち込むべきでした。
(パンとコーヒーと水など。パンなら、この時は食べなくとも明日の朝食に帰ることは可能でしょうから)
 
電車が全く動かない間、空腹感と喉の渇きががハンパなく、ストレスフルでした。
しかし、そもそも社内販売は無いし、自動販売機もありません。もう絶望的です。
 
結果として日が変わって深夜に、しかも就寝直前に食事を摂るという不健康なことをしてしまいました。
 
 
それとやはり災難はいつくるか分からないという事でしょうか。
まさか、帰宅難民になるとは思いませんでしたから、延泊の用意をしていませんでした。
 
肌着・下着・靴下は再度着用することになったので、匂いの可能性を考えると帰阪後も仕事場に直接行けず、午前10時のユニクロ開店を待ってすべて新品を購入し、駅のトイレで着替えてから仕事場に向かうという結末でした。
 
唯一の救いは、この日の仕事のアポが午前11時だったので助かりましたが。
 
 
ということで…
愚痴のようなブログにお付き合いいただきありがとうございました(^_-)-☆
 
 
 
 
最後に・・・
この台風で大きな被害を受けた地域はかなり広範囲と聞きます。
心よりお見舞いを申し上げたいと思います。
 
 
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