聖地巡礼のバイク旅

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旅の日記「杜の都・仙台」

 

人生で初めての仙台訪問

以前に勤めていた会社の関連組織から仕事のご依頼を頂き、仙台に行ってきました。
これが初めての仙台訪問。

 
東北地方に来るのも、10数年前に岩手県に仕事で行って以来です。
 
仕事は6月24日(土)の予定ですが、初めての訪問という事もあり、前日6月23日(金)のお昼頃に到着し、少し観光してみることにしました。
 
午後の半日、公共交通機関利用という制限があるので、必然と行先は限られます。
 
訪問したい場所はたくさんあるのですが、優先順位をつけるとこの2か所。
奥州一宮である「鹽竈(しおがま)神社」と伊達政宗が築いた「青葉城(仙台城)」。
 
▼仙台市内を見下ろす伊達政宗(騎馬像@仙台城本丸跡)
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優先順位というか、巡礼リターンライダーとして、そして歴史好きの僕にとっては欠かせない2か所です。
 
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正午に仙台到着

2011年3月、東北を巨大な津波が襲ったことは記憶に新しいこと。
仙台空港が水没する姿は映像で何度も見ました。
 
しかし、あの悲惨な姿は面影もないくらい整然とした空港に到着したのは午前11時すぎのこと。
空港ターミナルに直結して鉄道の駅があるのですが、宮崎や那覇の空港によく似た感じがします。
 
ここから仙台市街(JR仙台駅)まで直行の電車が繋がっています。
その名も仙台空港アクセス線。
 
▼仙台空港駅のホームから
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快速に乗れたので時間にして20分弱。しかし料金は少し高く650円。
 
車窓からも復興の様子が様々に窺えたのですが、水没したであろう場所に田んぼが広がっている姿を
見ることが出来て、少し安心した気分になれました。
海水が影響して田んぼとしての機能は損なわれると聞いていたものですから。
 

JR仙台駅でまずは昼食

JR仙台駅に到着したのが午前11時半を少し回ったころ。
案の定、お腹が空いてきました。
 
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仙台と言えば牛タンが有名ですが、自分の中では牛タンとビールはセットなので、昼間からこれを頂くことが出来ません。
 
そうなると、やっぱり海鮮系か~と思いながら、仙台駅構内をうろついてみると、「すし通り 牛タン通り」というレストラン街の一角があって、文字通り寿司屋さんと牛タン専門店が並んでいます。
 
この日の昼食は三陸の魚(と思う)を食べさせてくれる店でお寿司を頂くことにしました。

茶碗蒸しと赤だしが付いて2480円のこのセット、良かったと思います。
特にフカヒレの握りなんて初めて食べました。
 
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▼左下がフカヒレの握り
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▼お神酒のつもりで、グラスに一杯だけ
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鹽竈神社を参拝

昼食後、これも生まれて初めて乗るJR東北本線に乗って、塩釜へ向かいます。
 
「しおがま」という名称は共通ですが、神社は鹽竈神社、自治体は塩竈市、駅は塩釜と使い分けているのは何か理由があるのでしょうか。

さて「全国一宮参拝」は自身のライフワークの一つであり、頻繁に行く機会のない地域の一宮は何としても参拝しておきたい場所。
 
"巡礼リターンライダー"としてはバイクで来たかったのですが、今回はやむを得ず。
参拝できるだけでもありがたいと思います。
 
駅からは徒歩で約15分かけて鹽竈神社の表参道に到着。
ここから200段を越える階段を登ります。
 
▼角度もあるし、石段の幅も広く、ゼーゼー言いながら境内に到着。
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隣接する志波彦神社も一緒に参拝させて頂きました。
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▼志波彦神社の楼門前からは塩釜港が見えます
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続いて仙台城へ

往路はJR東北本線の塩釜駅から来ましたが、帰りはJR仙石線の本塩釜駅から仙台駅に戻ります。
 
この途中、鹽竈神社の表参道付近には古い建物の土産物屋などがあり、津波の影響は無かったのかな?という感じですが、本塩釜駅付近は津波の被害を受けた場所のようです。
駅舎を見るとそれが分かります。
 
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さて、JRと地下鉄を乗り継いで、青葉山の麓にある国際センター駅に向かいます。
仙台城へは、ここから徒歩で青葉山公園を歩いて登っていきます。
 
仙台城は、伊達政宗がこの地に移った後に建てたお城で、青葉山の山腹に建っています。
なので、別名を青葉城というのですね。
 
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僕らの世代で、青葉城と聞くと思い出すのは、さとう宗幸さんが歌った"青葉城恋唄"。
地下鉄の駅から本丸跡に向かって歩く途中(実はこれがしんどかった!)、ずっとこの歌が頭の中を流れていました。
 
ご当地ソングとしては有名すぎますね。仙台の皆さんのソウルソングなのでしょう。
大阪人にとってのソウルソングと言えば、なんでしょうね。

 

 

▼青葉城公園内に残る石垣

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息を切らして仙台城本丸跡へ

本丸跡にはお城の建物らしい建物はほとんど残っていないのですが、念願だった伊達政宗の騎馬像をこの目で見ることが出来たこと(逆光ですが)、そしてここから見下ろす仙台の街が美しかったことでここに来た甲斐があったと思いました。
 
▼本丸の石垣
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▼本丸大広間跡
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▼有名な伊達政宗騎馬像(逆光ですが、これはこれで良いかも)
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▼青葉城から見下ろす仙台市街のパノラマ風
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後で分かったことですが、仙台駅からこの仙台城、そして東北大学のあたりを周遊する「るーぷる仙台」というバスがあるのですが、時すでに遅し。
 
せめて帰りだけはと思い、このバスを使って仙台駅に向かいましたが、これが良かった!

大好きな小田和正さんが学生時代(東北大学)を過ごした仙台の街を車窓から眺めることが出来ましたから。
 
▼青葉城恋唄に出てくる広瀬川(の上流)
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□ この日の夜は懇親会

今回、仕事で僕を呼んでくれたのは、僕が前に勤めていた会社の関連団体。
そこの研修会で少し講演させて頂いたのですが、前日であるこの日の夜にそこの幹部の方が懇親会をセットしてくださいました。
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 一緒に働いたことは無いのですが、同じビジネスの世界で過ごしてきた者同士、分かり合えること、共感できることも多く、3時間があっという間に過ぎました。

 

復興が進むことを

6月24日(土)は仕事に全力投球。
 
研修会の場所は仙台駅から東、つまり海の方角にある会社の会議室だったのですが、この建物も震災での全壊により建て替えたもの。
そして、この前(写真左手)にある公園は半年前までは仮設住宅があったところ。
 
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震災後、6年になるのについ最近までは仮設住宅があったと聞き、やはり思うように復興が進んでないのかな…なんて少し心配です。
 
仕事の内容は細かく書きませんが、20年も勤めた会社のことなので、ここで働く皆さんとその家族の方々には心からエールを送るとともに、1日も早い震災からの復興を願っています。
 
 
さて仕事が終わったのが午後3時半。
ここから空港まで車で送ってもらったのですが、途中、車窓から見える景色は津波で大きな被害を受けたところ。
 
仙台空港周辺では多く見られた緑の田んぼはここには無かった様に見えました。
聞いてみると、家があっても単に全壊を免れただけで人は住んでいないことが多いのだとか。
 

さあ帰ろう

帰りに乗るのは午後5時半発のANA便ですが、空港到着は午後4時過ぎ。
まだまだ時間があるし、せっかく仙台に来たので、牛タンを肴にして自分自身にお疲れ様のカンパイ。
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今や仙台牛タンは大阪でも食べることが出来ますが、現地で食べることに意義があるってことで。
今回の宮城県訪問で、行ったことの無い都道府県は、青森・秋田・山形・福島の4県となりました。
 
全国一宮参拝と目標もあるし、バイクツーリングの行先としても興味があるし、もちろんこの仙台にも戻ってきたいし。
 
「東北一周ツーリング!」なんてことを考えながら、飛行機の中で眠りについた今回の仙台出張でした。
 
最後までご覧いただきありがとうございました。
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