聖地巡礼のバイク旅

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「寺社巡りツーリング」近畿36不動尊霊場 その2

 
■ 今年の巡礼の目標を
  1. 継続中である2回目の四国八十八か所ならびに四国別格二十カ所の遍路を結願する事
  2. 残り二カ所となった西国三十三カ所を満願する事。
この二つの巡拝は今年の秋までに成し遂げたいと思っています。
 
ただ、四国は勿論、西国の残った2か所も遠いので宿泊込みの複数日で行かなければなりません。かつ西国の2か所は、現在は雪が降るエリアです。
 
そんなこともあって、東大阪から日帰りで行ける霊場巡りを考えた結果、近畿三十六不動尊を巡ることにしました。
 
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そして、第二番札所の清水寺を訪ねた時、「酉年に不動明王を詣でるとご利益が大きいのですよ」との助言を頂いたことでさらにモチベーションが高まりました。
 
そして、今年初めてのバイクでの巡礼は近畿三十六不動尊霊場から始めました。
(そのことは既にブログに書きました)
http://ameblo.jp/junrei-return-rider/entry-12236029375.html
 
 
 

■ 2日間で続く8か所を巡拝してきました
 
この不動尊霊場は近畿と名が付くだけあって、三重県を除く近畿地方一円に点在しています。
 
自宅(東大阪市)を起点に考えると、近距離圏内では、大阪市内には四天王寺をはじめ7か所あります。
 
さらに神戸エリア・北大阪エリアなど平地に近いところは、この冬の間に廻っておきたい札所です。
 
なお、京都市内エリアも平地の札所は冬の間でも行けるのですが、そう広くないエリアに十数カ所があるので、雪の影響が無くなった時期の平日に休みをとって二日間くらいで回れればいいなと思っています。
 
ちなみに、僕は個人事業主でして土日に仕事があることもあるので、その代休は平日に頂くことも多いのです。
 
さて、今回、2日間で大阪市内および神戸方面の8か所を巡拝させて頂いたのですが、色々な意味で思い出に残るバイク巡礼となりました。
 
まずは初日に「報恩院(大阪市中央区)」「太融寺(大阪市北区)」「国分寺(大阪市北区)」「不動寺(豊中市)」の4か所を訪ねてきました。
その話から始めます。
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■ まずは「報恩院(第5番)」へ
 
この報恩院は、近鉄上本町駅と日本橋駅からすぐの場所で、北側に「高津宮」(落語のネタで有名)、南側に「生国魂神社」(”いくたまさん”として親しまれてる)という大阪市内ではメジャー級の神社に挟まれるように立地しています。
 
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このお寺の不動明王は「北向不動尊」として有名なのですが、境内に入ると北を向いて立っていらっしゃるお不動さんの背中には大きな楠があり、その南側に、つまり北向不動尊と背中を合わせる形で南を向いているお不動さんもいらっしゃいます。
 
現在、南を向いている不動明王像が元々この寺院にあった立像で、当時は北向のお不動尊として地域の帰依を集めていたそうなのですが、大阪大空襲でこのお不動さんは大阪大空襲でかなりのダメージを被ったとのこと。

その後、境内諸堂の再建と共に、新たな北向不動尊が祀られることになり、元のお不動さんが楠を挟んで今度は南を向く形で祀られるようになったとのことです。

▼北向不動尊
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▼南向不動尊(元の北向不動尊)
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▼楠を挟んで背中を合わせ合う
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▼おおさか十三佛霊場に数えられる阿閦(あしゅく)如来を祀るお堂
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■ 次に「太融寺(第6番)」へ
 
キタの繁華街の中でも、比較的若い世代が集う歓楽街・阪急東通り。
その東端から南に少し下ったところに「太融寺」があります。 
 
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また、太融寺から南側は兎我野町という名称の地域があり、これも歓楽街。
 
つまり、太融寺は歓楽街のど真ん中にあるお寺なのですが、若いころ、この歓楽街へ出向くとき(無論、マジメな飲み会ですが)は「太融寺に飲みに行こか」などと不謹慎な言い回しをしていたものです。
 
今でこそ歓楽街のど真ん中にあるのですが、もちろん太融寺が先にあって(9世紀に弘法大師が創建した)その後に歓楽街になったわけで、このことを考えるとこの辺りの歓楽街の代名詞として「太融寺」と呼んでしまうのはやはり不謹慎で不適切ですね。
 
ちなみにこの太融寺の北側、前述の阪急東通りがある地域は「堂山町」という名前の町ですが、これは太融寺のお堂があったことに由来しているそうで、昔はかなり広大な境内地だったんですね。
 
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ご本尊は千手観世音菩薩で、このお像は平安時代の作らしいのですが、太平洋戦争末期の大阪大空襲の際に境内の伽藍は悉く灰燼に帰した中で、唯一焼失を逃れたのがこのご本尊とのことです。

このご本尊は、摂津国八十八か所(第6番)、新西国三十三所観音霊場(第2番)、おおさか十三仏霊場(第8番)として信仰を集めています。
 
 ▼本堂(右手奥には多宝塔、大師堂、護摩堂など)
 
 

そして、境内にはもう一つ有名な仏様がいらっしゃって、それが近畿36不動尊に数えられる「一願不動尊」です。

 
 ▼左手の宝塔の下に不動明王のお堂があります。平日でもお参りの人が絶えません。
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 ▼境内北西側のエリアとそこに立つ観世音菩薩立像
 
 
また、大阪城近隣(鴫野あたり)より移祀されたと伝わる「淀殿(秀吉の側室・茶々)の墓」もあります。
これは若い女性たちの信仰を集めているようです。
 
 ▼「淀殿」のお墓
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さて、この日はこのあと「国分寺」「不動寺」にもお参りをさせて頂いたのですが、その話は次回に持ち越すことにします。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。
 
 
 
 
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