聖地巡礼のバイク旅

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西国観音巡礼三十三所 ついに満願!(前編)

 
今日も巡礼ライダーのブログにお越しいただきありがとうございます。
今回は久しぶりの西国三十三カ所巡礼の話を書こうと思います。
 
▼長浜から見るマザーレイクの夜明け
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■お盆休み後半のこと
 
お盆は8月11日~13日と15日に休ませて頂き、
続いて次の週末の19日と20日もお休みを頂きました。
 
今回の話は休み後半・19日(土)~20日(日)のこと。

同じく肝付町ツーリング仲間でハヤブサ乗りのY氏から魅力ある話がきました。
信州蓼科にペンションを借りてツーリングに行くのだそうです。
 
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愛妻家の彼は奥様とのタンデムでヴィーナスを走りに行くのだとか。
ペンションの宿泊には余裕があるから良かったらどう?とのお誘い。
 
かなり心が動いたのですが、僕には20日の朝に立てていた予定がある…
結局、これをキャンセルする訳にいかず残念ながら蓼科は断念。
 
 
 

■元々の予定の巡礼ツーリングを決行
 
元々、僕には18日(金)の夜に大阪を出て、湖北~岐阜県を巡礼ツーリングする予定がありました。
20日朝の予定がキャンセルできれば、Y氏のお誘いに乗ったのですが、最終的には元々の予定を決行することに。
 
 
その元スケジュールはこう。
 
18日(金)の夜に大阪を出て、湖北(琵琶湖の北側)・長浜に宿泊。
翌19日の朝に琵琶湖に浮かぶ竹生島を訪ね、
さらにその後に岐阜県揖斐川まで足を延ばそうという計画。
 
竹生島には西国観音巡礼の第30番札所の宝厳寺。
揖斐川には同じく第33番札所の華厳寺があります。

この二つの寺院を参拝すれば西国三十三所の観音巡礼は満願するのです。

思えば、今から6年前に第1番札所の青岸渡寺(熊野・那智山)を訪ねて以来、
長い年月を経てようやく満願の時を迎えました。
 
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■8月18日 PM10時  名神・多賀SA
 
ところで、蓼科に行くY氏一行(Y氏、奥様のHさん、そしてY氏のお友達)は、
18日(金)に夜9時に名神・吹田SAに集合し、そこから高速道路で蓼科を目指すのだとか。
 
この日の深夜に現地到着し、土日の二日間を信州の道を走りまくる計画と聞きました。
ならば東に向かう時間はほぼ同じなので、多賀あたりで会うかということに。
 
▼名神高速道路・多賀SA
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肝付町ツーリングの仲間、Y氏は奥様のHさんと一緒にタンデムで参加したハヤブサのライダー。
僕よりやや年下ですが、肝付でも色々と話をさせて頂いて、帰阪してからもSNSで毎日会話する間柄。
 
先日の同窓会ツーリングもそうですが、たった4日間の関係なのですが長年付き合っている友人のようです。
 
結局、午後10時に多賀で待ち合わせし、ご飯食べてそれぞれの行先に向かうことになりました。
 
▼ハヤブサ乗りのY氏とその奥様
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■ちなみに…
 
Y氏一行を見送った僕は多賀のすぐ先の彦根で名神高速を降りて一般道を長浜に向かいます。
この時点で午後11時近く。
 
ところで、名神~中央道で蓼科に向かう予定のY氏たちを待ち受けていたのは自然のいたずら。
 
というか、天災が人災を引き起こした感もあるのですが、中央道の瑞浪付近で起きた土砂災害による道路の通行止め。
 
大阪から諏訪までの370kmを高速で走り抜けてしまう計画は、この日の大雨と土砂災害で大きく狂ったようですが、何とか午前3時前に到着できたと聞いて、スゲーと感じ入りました。
 
 
 

■8月19日 AM0時  長浜のホテルに到着
 
宿泊するホテルは、「北ビワコホテル グラツィエ」
以前に長浜に仕事で来たときに一度泊ったことがあります。
 
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ビジネスユースでも単独で泊まるようなホテルでもなく、リゾートホテルの雰囲気の上品なところ。
ここを選んだのは、ホテルの玄関の真ん前にフェリーの乗り場があるから。
 
▼右奥に見える建物がホテル
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翌朝、竹生島に向かうには絶好の場所なのです。
しかも豪華な朝食ビュッフェがついて6500円。
 
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さらに竹生島クルーズの乗船料は1割引き。
部屋も豪華でこんな感じ。
 
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翌朝、7時半に起きれば十分なので、ゆっくり寝ることが出来ます。
 
 
 

■8月19日 AM9時  竹生島に向けて出航
 
竹生島とは琵琶湖の北部に浮かぶ島。
古来、信仰の対象となった島で神の棲む島とも言われるようです。
 
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目的の西国第30番・宝厳寺はこの竹生島にあるので、必然的にフェリーに乗る必要があります。
 
宝厳寺、そして隣接する竹生島神社の関係者、そしてお土産物の店員さんなどは島外から通っていて、夜間は無人島となるようです。
 
つまり竹生島は信仰の対象としてのみ存在していることになりますね。
 
さて長浜港から竹生島までは約30分のクルーズ。
この日は快晴で波も穏やかでしたから、デッキで風を受けながら快適なクルージングを楽しむことが出来ました。
 
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▼正面中央に見えるのが竹生島
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▼中央やや左に見えるのが竹生島神社
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■まずは竹生島神社へ
 
まずは島の鎮守の神様にご挨拶。
島の中腹に南側を向いて社殿がありました。
 
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面白いと思ったのは、社殿の下にある遥拝所?から眼下の鳥居に向かって、願い事を書いた皿を投げて、その皿が見事に鳥居の下をくぐったのなら書いた願いが叶うというもの。
 
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僕は見事に失敗したので、この話はこの辺で。
 
 
 
 
■そして宝厳寺へ
 
神社から少し石段を登ると右手に観音堂があります。
ここが西国第30番札所。
 
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国宝のお堂は現在修復中で全容を見ることが出来ませんでしたが、汗だくになり息を切らしながら千手観音像の前でお経を唱えました。
 
さらに石段を上ると本堂や多宝塔があります。
 
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ご本尊は弁財天。江ノ島・宮島と並ぶ「日本三弁財天」の一つで、その中で最も古い弁財天だそうです。
 
このご本尊が弁財天となったのは、
聖武天皇が夢枕に立った天照皇大神より「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」というお告げを受け、僧行基を勅使としてつかわし、堂塔を開基させたのが始まりです。
 
なのだそうです。
 
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■そしてまた長浜へ
 
竹生島へは、長浜からだけではなく彦根や湖西の近江今津からもフェリーが出ています。
上手く時間を分けて就航しているので党内が混むことにはならないので、上手いことで来てるなあと感心する次第。
 
なお滞在時間は80分で、この間にすべての参拝と見学を済ませなければなりません。
(それを過ぎると、また80分待たなくてはならない)
 
この日は本当にいい天気で、ヨット、ボート、ジェットスキーなどマリンスポーツを楽しむ人たちで一杯。
そういえば、昔の小型船舶4級免許を持っているのに、取得以来一回も操縦したことがないことを思い出しました。
 
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この後は本当の巡礼ツーリング。
長浜から岐阜県へとCRF250Rallyを走らせます。

近江富士・伊吹山を左に見ながら、関ケ原を抜け岐阜県へ。
 
本来は直接、西国満願の寺・谷汲山華厳寺に行くべきですが、
前述のハヤブサY氏が教えてくれた揖斐川のある場所に立ち寄ることにしました。
 
それは「岐阜のマチュピチュ」と呼ばれる場所
 
この話は、次に譲りたいと思います。
 
 
(おわり)
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