3日目の夜を終えてホテルに帰ってきたら寂しさがこみ上げてきます。
まだ、最終日があるのに…です。
まだ、最終日があるのに…です。
それは、明日でこの旅行が終わるから…という単純なことなのですが、
そんな複雑な思いで床につきます。
そんな複雑な思いで床につきます。
そして、最終日の朝を迎えました。
「小樽に行くことだけは変わらない」
3日目までのアクティビティは年によって様々です。
やることも、行くところも。
やることも、行くところも。
しかし、最終日だけは決まっています。
行く先は小樽。
行く先は小樽。
この小樽に僕らが愛し続けている寿司屋さんがあります。
小樽と言えば、運河、港、ガラス工芸などが有名でしょうか。
関西方面から行く北海道ツーリングライダーにとってみれば、
新日本海フェリーの発着地である小樽は玄関口ですね。
ただ僕らにとってみれば、小樽は「都寿司」がある街。
小樽の代名詞は、僕らにとっては運河でもガラス工芸でもなく、
「都寿司」がある場所なのです。
「小樽で会おう」
前日の夜、ススキノでラーメンを食べて一緒にホテルに戻り、
エレベーターを降りる際の合言葉は、「じゃあ、明日は小樽で」です。
堺町あたりで土産を買う人、三角市場で海鮮物を買う人は早めに動きます。
一方、最後まで札幌でゆっくりしてから小樽に向かう人もいます。
一方、最後まで札幌でゆっくりしてから小樽に向かう人もいます。
僕は毎年、ホテルでギリギリまで寝て、朝ご飯は前日にコンビニで買ったヨーグルトだけ。
そして、11時43分に札幌を出発するJR快速エアポートで小樽へ向かいます。
集合場所は、JR小樽駅。
12時15分に待ち合わせして、ここからタクシーで現地に向かいます。
「この店のホスピタリティ」
この店は、いわゆる小樽の寿司屋通りの中にはありません。
なので、この店に来る人は、ネットで評判を知ってやって来たか、
なので、この店に来る人は、ネットで評判を知ってやって来たか、
この店をよく知る常連客か、殆どはそのいずれかとなります。
我々は…地元の知り合いから紹介してもらって来たのが最初です。
それ以来、年に一回、18回目です。
それ以来、年に一回、18回目です。
予約の時間は12時30分。これがこの店の開店時間です。
僕らが行くときは毎回そうですが、暖簾は店内においたまま。
暖簾を出さないという事は、予約客以外は入れないということです。
僕らが行くときは100%そうです。
無論、この時間帯の客は僕らだけではなく、他にもいます。
しかし、カウンターの一番いい場所を空けて待ってくれています。
しかし、カウンターの一番いい場所を空けて待ってくれています。
年に一回しか行かない僕らが特別な客であるはずがありません。
ただ、年に一回、ここのお寿司を楽しみに大阪から来る僕らの為に
新鮮なネタをゆっくり食べさせてやろうという主人の気持ちを有難く感じるのです。
「地震発生から2日間の音信不通」
ホントは、9月9日(日)にここに来るはずでした。
しかし、その3日前に発生した地震で北海道へ行けなかったことは既に述べました。
まず心配したのは札幌周辺に住む友人たちの事。
しかし、LINEを通じてその日の夜に安全が確認できたのでまずは安心。
次に心配したのがこのお寿司屋さん。
ここの主人とはLINEの関係でもないので、通信の手段は電話のみ。
「飛行機が飛ばないので北海道に行けてない」
「残念だけど今回はキャンセル」
「残念だけど今回はキャンセル」
ということを伝えて、「ところで被害はどうなん?」と確かめたい。
しかし停電の影響で電話がつながりません。
小樽周辺に倒壊などのお被害はないことは分かっていましたが、
連絡がつかないことが心配。
そして9月8日(土)の朝、店の主人から僕の携帯に電話がありました。
「今、ようやく停電が解消して電話が使えるようになった」
という言葉の後で、
「今はどこにいるのですか?」
「今はどこにいるのですか?」
と聞かれました。
「北海道に行くことができていないこと」
「今回はキャンセルせざるを得ない」
等の経緯を伝えたら、
「今回はキャンセルせざるを得ない」
等の経緯を伝えたら、
「わかりました! また来年お待ちしています」と気の早い返事。
「いやいや、リベンジの日程を11月と決めたし、飛行機の予約も済んでいる」
と返したら、呆れてたけど、喜んでもらいました。
と返したら、呆れてたけど、喜んでもらいました。
思わず
「あなたの握る寿司を食べずに1年を終えることなんてできないよ」
って言いましたよ。
「いつも変わらぬ美味しい寿司を」
そして、当初予定から2か月先にはなってしまったけど、またここに来ることが出来ました。
ここでは、いつも細かく注文することはせずにお任せで握ってもらいます。
このお店で出される握り寿司には、独特の味付けがしてあるのですが、そのことは書きません。
僕らがこの店を愛する理由の一つが、寿司ネタに対して一切の妥協がないこと。
そして、小樽で採れたネタか、別の北海道の地域のネタか、
はたまた道外のネタか、しっかり説明してくれます。
さらに「今日の○○(ネタの名前)はお勧めしません」なんて
商売人とは思えない(笑)、アドバイスもくれたりします。
ここで飲ませてくれるのは特別の吟醸酒らしく、入手困難なもののようです。
ワインと食事とを合わせるマリアージュという言葉がありますが、
ここのお寿司と北の勝とのマリアージュが凄すぎます。
ちなみに、札幌の写楽でも北の勝を飲んでみましたが、
ここで味わった感動はありませんでした。やはり同じ寿司でも違うのでしょう。
僕らが行くときの為に稀少な北の勝を探してキープしておいてくれます。
それが嬉しいのです。
それが嬉しいのです。
さて、今年も存分に美味しいお寿司を味わせてもらいました。
細かいことは言いません。
我々の中では、寿司屋の the King of Kings。
また来年も、いやず~っと来ますから。
「余談…なまらや」
この小樽には「なまらや」という洋風の居酒屋があります。
僕のSNSフレンドで、いつも仲良くして下さっている「カメクマ56さん」が
今年の夏の北海道ツーリングの最後に寄ったお店。
この「なまらや」は、都寿司のすぐ近くにあるのです。
なんという偶然。
なんという偶然。
都寿司の主人に、「プリンが美味しいらしい」と教えてあげたら、
「今度行ってみようかな」と言っておりました。
「今度行ってみようかな」と言っておりました。
「ありがとう、サヨナラ」
今年の北の大地への旅行もこれで終わり。
そして長々と書いてきたこのブログもこれで終わり。
ここまで読んでくださった皆さんに心から感謝です。
本当にありがとうございます。
本当にありがとうございます。
最後の最後にもう少し「ありがとう」を言わせてください。
この旅行、20年近くも続くって奇跡ですよ。
でも、この4人だから、また来年も一緒に行こうって思えるのです。
最近好きになった言葉を使うと、我々には「魔法」がかかっているのかも、笑
Aさん、Hさん、Mさん、本当にいつもありがとう。
また来年も一緒に行きましょうね。
そして、北海道で出迎えてくれる皆さん。
毎年、本当にありがとう。
来年もまた会えるよね。
あなた達に会えるから、またこれからの365日を頑張ろうと思えるのです。
そして、僕らは単なる観光客なのですが、単なる観光客ではなく、
北海道を心から愛するサポーターでいたいと思っています。
あらためて、今年も本当にありがとう。
そして少しの間、サヨナラ。
また来年もその大きさで僕らを出迎えてください。
(おわり)