ここまで長々と書いてきた大隅半島ツーリングのレポートも今回で終了です。
あらためてここまでを振り返ると、大隅半島の太平洋側を走り、内陸部をぐるっと回って、南大隅町まで決ました。
大隅半島の中央部を走って来たことになりますね。
続いては、また海沿いを走るのですが、今度は大隅半島の西側・つまり錦江湾に沿って北上していきます。
さて、最後はこれまた長編ですが、よろしくお願いします。
- 難読地名が多い大隅半島
- 聖地巡礼サプライズ
- 快適&絶景のR269~R220
- 「桜島」すごいわ!
- 道の駅たるみず 湯っ足り館
- 聖地の中の聖地
- 志布志港へのラストランへ
- ありがとう、さよなら
- あの時の約束
- 隅に置けない"おおすみ半島
難読地名が多い大隅半島
諏訪神社から南大隅町の市街地へは、ほぼ真っすぐの道。
途中から海(錦江湾)に出る直前までは、河口沿いを走ります。
この川の名前は”雄川(おがわ)”。
そう、あの雄川の滝の雄川です。
大学時代の友人の実家がこの近くにあるのですが、次回はその家によって、ご飯などご馳走になるつもりです。(彼がぜひ寄れというので、そのリクエストに応えてやることにします(笑)
この辺りは根占(ねじめ)という地域で、おそらく南大隅町の中での中心地区なのだろうと思います。
しかし、大隅半島には「肝属(きもつき)」といい「根占」といい、難読地名が多いですね。
垂水も関西人だと神戸市の垂水(たるみ)を思い出しますが、ここ鹿児島では”たるみず”と読みます。
まあ、我が地元・東大阪にも「衣摺(きずり)」とか「水走(みずはい)」とかありますけどねww
余談ついでに、今でこそ「ヤエドラ」が有名にした「八戸ノ里」も知らん人が普通に読んだら「ハチノヘノサト」ですよ(笑)
(▼Like a Wind 2019.08.04 O.A.)
聖地巡礼サプライズ
この根占からは、錦江湾沿いに、薩摩半島を左に見ながらR269、次いでR220を北上していくのですが、この日(午後2時頃)は天気が良すぎたのか、対岸がかすんでよく見えませんでした。
でも、前述の友人の実家前(根占)からは、こんなに綺麗に開聞岳が見えるそうです。
(▼彼のFB投稿画像を借用)
やはり、この夕陽と開聞岳を見るために、根占に来ないといけませんね。
さて、美しい錦江湾沿いの国道269号を北上してきましたが、この道は鹿屋市の市街地が近づくとその方面(内陸部)へと入っていきます。つまり海岸線を離れます。
いずれこの先はまた海岸線(国道220号)を走るので、この269号と220号を繋ぐ海岸線道路である県道68号を走ってみることにしました。
すると左手に砂浜の上に立っている鳥居が目に入りました。
さらに近づくと、「菅原神社」の幟がはためいており、その風景は明らかに記憶がありました。
そして、前まで来て確信しました。
この神社は、地元の方には「荒平天神」と呼ばれる神社で、Like a windで2018.10.7のオンエアで紹介された神社でした。
海岸から海に突き出した岩山に建立された神社で、満潮時に海に浮かぶその様子から岩山は「天神島」とも呼ばれています。
神社とその風景は「鹿屋八景」にも選ばれています。
「ここやったんか~、知らんかった!」
というわけで、全くのノーチェックでした。
先ほど参拝した縁結びの神様・諏訪神社のご利益をいきなり頂いた気分です。
図らずもライクアウインド聖地巡礼が叶って、嬉しすぎるサプライズでした。
快適&絶景のR269~R220
話は少し前後しますが、この錦江湾沿いの国道269号~220号は、南国情緒たっぷりのいい道でした。
南大隅町から垂水市までは約50km/1時間の距離ですが、飽きることなく景色を楽しみながら走ることができました。
以下、R269~220の走行シーンです。
「桜島」すごいわ!
そして、国道220号を北上していくと、前方に壮大な桜島が現れました。
雲がかかっているものの、たしかにあの雄大な山容が分かります。
過去に鹿児島県には何度も来ていますが、実は桜島を実物で見るのはこれが初めてです。
数年前、種子島に出張で行った際、もう日没寸前の桜島を飛行機の窓越しに見たことはありますが、やはり目の前に壮大な桜島を見ると畏敬の念を抱きますね。
(▼2016年2月 垂水市か霧島市の上空から撮影した桜島)
今回は、ザンネンなことに桜島の山頂は雲(煙?)で見えなかったけど、その壮大な姿を目に焼き付けることが出来ました。
鹿児島市内から写した桜島の写真はよく目にしますが、間近に見る桜島の姿にこれほど畏れを感じるとは思いませんでした。
道の駅たるみず 湯っ足り館
国道220号は、桜島と大隅半島が地続きになっているところで突き当り(桜島口の丁字路交差点)となって、右に行くと霧島市の方面、左に行くと桜島の周遊道路(国道224号)となります。
いつかはサクイチ(桜島一周)をやってみたいですね。
そして少し走ると、今回のツーリングの最終目的地・「道の駅たるみず 湯っ足り館」に到着です。
聖地の中の聖地
この「道の駅たるみず」は、いつか訪ねてみたいと思っている場所の中では格別のところなのです。
僕の中では聖地の中の聖地と言っても過言ではありません。
実はここに来て、撮ってみたい写真があり、それは長年の夢でした。
その撮ってみたかった写真がコレです。
Like a Windをオンタイムで観ている人や、ネット配信の映像でもCM部分を飛ばさずに観ている人はお気付きだと思います。
番組の冒頭、フェリーさんふらわあのCMのラストに映し出されるこのシーン。
道の駅たるみず 湯っ足り館の足湯に浸かりながら、ヘルメットをかぶったままで桜島をバックに撮る写真。
これと同じことをやってみたかったのです。
ここは、Like a Windとフェリーさんふらわあとの両方の聖地。
聖地の中の聖地と言ったのはこういう訳です。
まあ、桜島の山頂がかすんでたり、いいアングルで取れなかった等、不十分なことは色々とありますが、もうこれで十分満足。
今回の大隅半島ツーリングのラストにここに来れて本当に良かったと思ってます。
志布志港へのラストランへ
道の駅たるみずで念願の目的を果たせて、これで今回の大隅半島ツーリングのカリキュラムは終了。
あとは、さんふらわあが待つ志布志港へ戻るだけです。
道の駅たるみずの近くのガソリンスタンドで給油を終え、山越えの県道72号を走り、鹿屋市などを経て志布志へと向かいます。
大阪ナンバーのバイクが珍しかったのか、ガソスタのお兄ちゃんが話しかけてくれました。
「今朝、志布志に着いたこと」「内之浦や雄川の滝を経てここまで来たこと」「この後、志布志から大阪へ帰ること」などを話していたら、大変驚いていました。
「また来てください!」と送り出してくれたのは嬉しかったな。
「もちろん!きっとまた来るよ!」
そして、
ガソスタのお兄ちゃんが「県道72号は狭いから気を付けて!」と言ってくれた通り、やや酷道っぽい感じの道路でしたが、それそれで楽しめました。
ありがとう、さよなら
そして予定通り午後5時に志布志港フェリーターミナルに到着。
大阪から乗ってきた「さんふらわあ さつま号」が美しい姿そのままに待っていてくれていました。
この後、定刻通りに太陽の船は夕陽に誘われるように志布志港を出港。
この時、さんふらわあのスタッフさん達が見送ってくれました。
そして見えなくなるまで手を振ってくれていました。
飛行機でもよく見られる光景ですが、この時は嬉しかったな。
皆さん、さよなら! そして本当にありがとうございました。
さて、最もお礼を言わないといけないのは、この人。
サザキさんの船内ライブのことを知らなかったら、今回のこの大隅半島ツーリングは実現していなかったと思います。
そして、サザキさんと時間をご一緒できたことで、2年前の肝付町ツーリングがリアルに蘇ってきたし、このツーリングそのものの楽しさが幾倍にもなった事は間違いありません。
サザキヒロシさん、改めてお礼を申し上げます!
あの時の約束
帰宅したのは、7月28日(日)の午前10時過ぎ。
自宅を出発してから帰宅するまで42時間余りの旅でした。
「大隅半島ロス」「さんふらわあロス」の中での放心状態ですが、冷静にこの旅を振りかえってみようと思います。
まず、この旅の3つの目的である
- 「肝付町へのありがとう」
- 「Like a Wind聖地巡礼」
- 「大隅半島の魅力発見」
は果たすことが出来たと思います。
2年前の「ライクアウインド肝付町ツーリング」の最後のロケ地は「内之浦ロケットセンター」でした。
ここで、サザキさんとアヤセンの新曲披露が終わったあと、メンバーたちと談笑していた時、「今回のツーリングの感想を述べて!」とカメラを向けられました。
無論、何も考えていなかったので、その場で思いついた言葉を話したのですが、これが見事にオンエアされることになりました。
▼12:18から僕のインタビューのシーンが始まります。
その時、咄嗟に出た言葉が
「絶対に、またここ(肝付町)に来ます」
でした。
いきなりカメラを向けられてテキトーにでた言葉であることは否定しませんが、しかし「また来る」と言ったことなので、その約束は果たさないといけないとずっと思っていました。
そして、こうやってまた肝付町そして大隅半島に来てその約束を果たしたことの満足感と達成感で一杯です。
隅に置けない"おおすみ半島
さて、長編になってしまった今回のツーリングレポートもそろそろ終わり。
あらためて「大隅半島は魅力いっぱいのツーリング好適地だ」と断言したいと思います。
海沿いも山間も、どこを走っても楽しいし、美しい。
これは間違いありません。
複数日の滞在で、じっくりゆっくり回るのがベストでしょうけど、さんふらわあ志布志航路の「弾丸フェリーツアー」でも十分楽しめます。
コスパ最高ですよ。
そしてグルメも見逃せません。
畜産(肉系)が有名な鹿児島ですが、黒毛和牛は当然美味しいし、県産の黒豚や地鶏のクオリティも相当高いです。
錦江湾のカンパチや、鹿児島産の鰻はブランドですしね。
一方、残念に感じたこともあります。
それは、ツーリングの途中でライダー達とすれ違ったりすることが殆どなかったこと。
正直、ライダーは少ないな~と感じました。
でも、それは大隅半島に人気が無いのではなく、まだまだ大隅半島の魅力が伝わっていないからだと思います。
そういう意味では、このブログで少しでも大隅半島の魅力を知ってもらえたら嬉しいです。
九州には、阿蘇というダントツ人気のツーリングエリアがありますが、大隅半島も隅に置けませんよ。
往路も復路もさんふらわあの2階デッキには、かなりの余裕がありました。
さんふらわあには、まだまだバイクが積めますよ(笑)
みんなで一緒に大隅半島へ走りに行きませんか?
(おわり)