聖地巡礼のバイク旅

-Leave the destination to the wind-

MENU

「自然と歴史とフードファイトの旅1」(富士~箱根編)|旅の日記24

ご訪問ありがとうございます。

今回のブログにはバイクネタは全く登場しない旅の話ですが、一生の思い出に残る「激烈フードファイト旅」だったので、久しぶりに「旅の日記」として記録に残しておこうと思います。

 

 

クライアントから招待を受けた豪華旅

いつもお世話になっているクライアントから、同社の社員旅行にお誘いを頂いた。

関西および首都圏に事業所がある全体で80名ほどの会社だが、各地の社員を3つの班に分け、主に静岡県の名所を巡った2泊3日の旅行だった。

同社の社員旅行は数年に一度のペースで実施されているが、「行くときは豪勢に行く」のがコンセプトのようで、前回(6年前)の「能登・金沢の旅」の際も大そう豪勢だった。

今回も事前に訪問先や宿泊先を聞いていたが、訪問地の選択、予算の問題、予約の困難性、そのいずれをとっても今回のこの旅行は自分では絶対に企画できないものだっただろうと思う。

貴重な経験をさせて下さったクライアントに改めて深くお礼を申し上げたい。

 

 

三島から富士のエリアへ

関西組も首都圏組も、それぞれに新幹線を利用し三島駅で合流した。

個人的な話だが、今回の旅で三島駅を利用したことで、東海道新幹線で乗降したことがない駅は、新富士駅だけになった。

三島駅からチャーターした観光バスに乗って富士山のエリアに向かうのだが、26名で1台の大型バス利用なので1人で2席を使うことができた。とても楽ちんだった。

さて、最初に向かうのは、「忍野八海」という富士山の北東側の山麓エリアだ。

忍野八海は、富士五湖の一つである山中湖の北側にあるので、「もしかしたら山中湖の畔を走るかな?」「そしたら湖麺屋リールカフェの前も走るかな?」と淡い期待を頂いたのだけど、そうはならなかった。

湖麺屋リールカフェは、かつてLike a windで紹介されたお店なので、せめて車窓から写真を撮りたいと思っていたのだけど、「自分の足で(バイクに乗って)来いよ」という霊峰・富士のお告げだと思う(笑)

 

 

忍野八海

忍野八海は、富士山に降った雨雪が数十年の歳月の中で大地にしみ込み、湧き出してできた小さな池がいくつか(8か所)点在しているエリアだ。

 ▶ 忍野八海 | 忍野村観光協会

 

僕は、今回の旅で初めて忍野八海という観光地のことを知ったのだが、ここは外国人観光客でいっぱいだった。

つまり、全世界的にここは有名観光地なのだろうと思うが、その理由はその池の水を見て分かった。

富士山に降った雨雪が数十年の歳月の中で大地にしみ込み、湧き出してできた小さな池が点在しているエリアが「忍野八海」なのだが、これだけ透き通った奇麗な水の池なんて過去に見たことがない。

ただ、これは日本人の悪い癖なのだと思うが、池の底に多く投げ入れられた小銭が本当に邪魔だった。(もちろん、小銭投げ入れはしないでと注意書きがあるのだけど)

古から清浄かつ霊力のある水として、禊(みそぎ)と信仰の対象であった聖なる湧水らしいので、小銭なんかで穢さないようにしてもらいたいと思う。

もう一つ、ここで顔をしかめたくなることに出会った。

それは、飲食や土産物の外国人向けの料金のことだ。

ソフトクリーム500円はまだ許容範囲として、みたらし団子(1本)200円、イカ焼き1200円はいずれもビックリするような値段だ。

さらに驚いたのだがこれだった。

支払う人が、価格と価値に見合っていると思えばそれでもいいのだろうけど、さすがに日本人の常識感を疑われはしないだろうかと余計な心配をしてしまった。

商魂が逞しいのはいいことなのだろうけど…

 

さて、話はあとさきが逆になってしまったが、忍野八海に到着する前に「山麓園」という炉端焼きのお店でお昼ご飯をご馳走になった。

高級感抜群の炭火で、串に刺したお肉や魚などを自分で焼いて食べるのだが、味はともかく、雰囲気は最高に良かった。

写真の食材に、前菜、ほうとう(きしめんのようなもの)、デザートなども付いてお値段は6,600円だそうだが、昼間からビールを飲んで、こんな美味しい食事をご馳走になるなんて、なんて贅沢なことなんだろうと思う。

というわけで、この度の「フードファイト」はここから始まった(笑)

 

 

変化に富んだ箱根カルデラ

次に向かうのは、大桶谷(おおわくだに)だ。

大桶谷は、箱根火山の中央火口丘である冠ヶ岳の標高800 mから1,000 mの北側斜面にあり、現在でも噴煙や硫黄などの火山活動が見られ、致死性の火山ガスを噴出する場所もある。

その箱根山は40万年前に活動を開始した火山で、カルデラと中央火口丘、二重の外輪山で構成され、内側には芦ノ湖を形成している。(上の地図の点線枠内をもう少し拡大してみたのが以下の図である)

忍野八海から箱根へ向かう車中での、バスガイドさんの「箱根山という名前の山は無く、外輪山を含めた山々の総称である」という説明を聞いて、「それって阿蘇五岳と外輪山を総称して阿蘇山というのと一緒やな」と感じた。

同時に箱根とはカルデラであったことをこの時に初めて知った。

箱根カルデラは、他のカルデラ(屈斜路湖や阿蘇など)と比較すると小規模なのかもしれないが、近くに富士山があり、芦ノ湖があり、そして大桶谷があるなどかなり変化に富んでおり一つの観光地としては魅力的だと思う。

 

 

大涌谷へはロープウェイで行く

というわけで、我々一行は芦ノ湖の北端近くにある桃源台からロープウェイに乗って、大涌谷へと行くことになった。

ここもかなりの観光客がいて乗車のための長い列を作っていたが、このゴンドラは18人乗りで、スキー場にあるゴンドラの運行パターンのように1~2分間隔で運行しているので、待ち人数の割には早く乗れたと思う。

桃源台から大涌谷までの所要時間は約12分で、途中に富士山の頂上付近を僅かに見ることができた。

この日の天候は比較的良かったものの、富士山の半分より上はずっと雲に隠れている状態で、時折、その頂上が顔を出すという程度のものだった。

 

 

火山性ガスの匂いがすごい

大涌谷周辺の気温は、事前の情報で一ケタ台と聞いていたのでかなり警戒して厚着していったのだが、体感温度はさほどでもなかった。

一方、火山性ガスがそこらじゅうで噴出していて周囲は硫黄の匂いがすごかった。そして、このあたりはもちろん、かなり下のエリアまでこの火山性ガスの影響で草木は枯れていた。

やはり火山性ガスとは害のあるものらしいが、ここで働いている皆さんは大丈夫なのだろうか?と少し心配になった。

このあたりの噴出は、箱根火山に多数有る噴気地帯の中では最大規模のものであるらしく、このエリアで造成される温泉は多くの宿泊施設等への温泉の供給源ともなっているそうだ。

大阪にいると分かりにくいことだが、あちこちで噴出しているガスや硫黄の匂いで、やはり日本列島は今でも火山列島なんだと実感できた。

さて、この大涌谷と言えば「黒タマゴ」が有名だ。

黒タマゴとは黒い殻のゆで玉子のことで、生卵を温泉池で茹でると地熱と火山ガスの化学反応で気孔の多い殻に温泉池の成分が付着し、殻が黒色になるそうだ。

4個で500円ということだが、賞味期限が2日間らしく、そもそも硫黄系が得意ではないし一人でそんなに食べられないので僕は買うのを諦めた。

ただ、キティラーの妻にキーホルダーの一つでも買ってあげれば良かったと、それだけが後悔だった。

 

 

皇室御用のホテル

大涌谷が初日の観光のラストで、この後は宿泊地へと向かった。

初日の宿泊場所は、あの「富士屋ホテル」である。

6年前の同社の社員旅行に連れて行ってもらった際、和倉温泉の旅館・加賀屋に宿泊させてもらったのだが、あの時以来の超有名ホテルでの宿泊である。

この旅行では初日に豪華なホテルに宿泊するのが恒例になっているようだ。

大涌谷からは、県道(外輪山の西端から東側は神奈川県)を走っていくが、途中で「小涌園」のそばを通った。

小涌園と言えば、正月の名物・箱根駅伝(5区・6区)の中継でよく目にする通過点だが、これだけの急な勾配の坂道をあのスピードで走っていくランナーの凄さを実感した。

 

さて富士屋ホテルと言えば1878年(明治11年)創業の老舗ホテルで、昭和天皇が宿泊されたことで有名だが、その他にもジョン・レノン&オノ・ヨーコ夫妻、チャーリー・チャップリンなどの有名人も多く宿泊している。

当初から「外国人を対象とした本格的なリゾートホテル」を目指し、古くは宿泊客に外国人が占める割合が高く、19世紀末に外国人専用ホテルに指定されたそうだ。

今回、このホテルに泊まると聞いて本当に楽しみだった。

改装されているとはいえ施設は新しくなく、高級感の比較だとリッツカールトンやセントレジスの方が上なのかもしれないが、ここには他には絶対にない「歴史と品格」があった。

www.fujiyahotel.jp

 

そして、さらにこのホテルの品格を感じたのが、夕食をいただいた別館「菊華荘」だった。

 

 

菊華荘での夕食会

菊華荘は、明治28年に明治天皇の皇女富美宮允子内親王のご静養場所として建てられた宮ノ下御用邸が起源である。随所に菊の紋が残されている事から「菊華荘」と名づけられたそうだ。

その後、高松宮家の別邸となり、終戦後に富士屋ホテルが払い下げを受け、現在は富士屋ホテルの別館レストランとして用いられている純日本建築の落ち着いた雰囲気の建物である。

今回の夕食は、この菊華荘でいただくということで当初からドレスコードには指定があった。少なくともカジュアルなスタイルはダメだそうで、このためにジャケットを持っていくことになったのだけど、それはそれで厳かに上質な日本料理を堪能させて頂いた。

個人的には、ソーヴィニヨンブランの白ワインが美味しくて、ボトル2/3ほど一人で飲んでしまったことは内緒にしたい。(恐ろしいほどの値段だったと思う。笑)

 

というわけで、第1話はここまでにさせて頂く。

「短編シリーズ」なのに初日だけで通常の1回分の文字数になってしまった(笑)

 

次回(第2話)は、2日目の午前の訪問地である彫刻の森美術館や芦ノ湖クルーズ、そしてランチタイムのことなどをご紹介したいと思う。

全3話で完結予定なので、良ければ次も読んでくださると幸甚である。

 

【つづきはコチラ】

junrei-rider.hatenablog.jp

 

 

 

 

この記事の目次

[:contents]