ご訪問ありがとうございます。
図らずも前回のブログは超・長編になってしまいました。
さて、今回はやはり長編です(笑)
「さんふらわあで行く大分県出張の旅」の後編として、到着した日の出来事(仕事の時間を除く)についてお話ししたいいと思います。
なお、オモテ・ウラ・アナザーなど様々な言葉が飛び交いますが、その都度解説をします。では最後までよろしくお願いいたします。
- 午前中は聖地巡礼
- レンタカー屋さんに提案
- 聖地巡礼のルール
- この日の聖地巡礼プラン
- 温泉の前に時間つぶし
- 「ウラ聖地」と「ウラ巡礼」
- 露天風呂に癒される
- ライクの裏グッズ・風呂桶
- 遂にデビューの時が来た
- やまなみハイウェイを走る
- アナザー聖地を巡礼
- 日本一の大吊橋
- 午前のラストはランチタイム
- 最後の聖地巡礼へ
- 聖地巡礼はならず
- 捨てる神あれば拾う神あり
- さよなら別府、ありがとう別府
- 快適性に一点の曇りもなし
- エピローグ
午前中は聖地巡礼
仕事先は別府市から車で30分ほど北に走ったところにあって、しかも仕事はこの日の午後なので、午前中は観光の時間に充てようと考えていた。
いや、観光ではなく、ライクアウインド聖地巡礼という言葉が正しい。
バイク情報番組・Like a windで紹介されるツーリングスポット巡りをライクアウインド聖地巡礼と呼び、これを僕のバイク乗りとしてのライフワークとしているが、僕の九州でのライクアウインド聖地巡礼は圧倒的に鹿児島県側(特に大隅半島)に偏っていて、大分県周辺は長らくご無沙汰状態となっている。
そこで、今回の出張の空き時間を利用してライクアウインド聖地を巡礼することにした。
「出張なのに聖地巡礼? 真面目にやれ!」というお𠮟りの声も聞こえてきそうだが、こんなチャンスを逃すことは非合理の極みともいうものだ。
これが勤め人なら就業規則違反に問われそうだが、こちとら自営業なのでクライアントに迷惑をかけなければそれでいい。
レンタカー屋さんに提案
「どうせならバイクで行けばどうか」と言ってくる仲間もいた。そんなことは言われるまでもない。バイク乗りの心情としては当然そのようにしたい。そうできないか、必死で考えた。
しかし、この旅はあくまで出張だし、僕は人前で話をする仕事をしているのでそれなりの身だしなみが必要になる。だからヘルメットをかぶった頭髪で人前に立つのは非常識極まりない。普通の常識感に照らせばそんな選択は絶対にできない。
ということで、現地での移動手段としてレンタカーを事前予約した。
今回はトヨタレンタリース別府店さんでレンタカーをお借りした。僕は料金と安心感とのバランスでトヨタレンタリースを利用することが多い。
また、トヨタレンタリース別府店さんは、さんふらわあターミナルから最も近いレンタカーのお店の一つなのでこのお店を選んだのだけど、近いと言っても歩いていくとそれなりに遠い。
これは、さんふらあわあ くれない/むらさきの就航によりターミナルが従前の場所の北側に変更となったことも影響している。
LNG燃料の供給場所の問題、タラップの位置の問題、新造船の積載能力に伴って増加するトレーラーシャーシ置き場の確保の問題などがあり、ターミナル移設の必要が生じたらしい。
その分、トヨタレンタリース別府店さんまでの距離も長くなってしまい、徒歩で10分以上かかってしまった。
ちなみに、レンタカーを返却した後はターミナルまで送って頂けたので、これはこれでとても有難かったのだけど、朝のお迎えサービスをやってもらえれば最高に有難いし、そうすることでトヨタレンタリース別府店さんの利用客は増えるんじゃないかと密かに思う。
聖地巡礼のルール
ここで僕のライクアウインド聖地巡礼のルールをお話しておきたい。
「巡礼ライダー」を名乗り、ライクアウインド聖地巡礼がライフワークだと宣言している以上、そこ(聖地)へ行くだけでは不十分極まりないと考えている。
ナビゲーター(出演者)が食べたものと同じものを食べ、あるいは同じ体験をすることこそが聖地巡礼の大原則である。
例えばこんな感じである。(写真左がオンエアの際のスクリーンショットで、右は聖地巡礼の際に撮った写真)
過去の聖地巡礼の一例
(1)ナビゲーターと同じものを食す
(2)オンエア映像と同じアングルでの写真撮影
(3)同じ体験をする/同じものを買う
感動と敬意が次のモチベーション
自己満足と言われればそれまでだが、実際に現地へ行って画面で見た風景を自分の目で直接見たときの感動はやはり忘れられない。
そしてその感動がまた次の聖地巡礼へと誘ってくれる。「達成感は次のモチベーションを呼び起こす最大の要因である」という学説は間違いないのだ。
その感動のために、オンエアや録画を何度も見て、これらのシーンを目に焼き付けてから聖地巡礼することにしているが、加えて、こうすることがLike a windという番組とナビゲーターへの敬意だと思っている。
今回はバイクではないけれど、自分自身の感動のために、そして番組とナビゲーターへの敬意を込めて聖地を巡礼させて頂こうと思った。
この日の聖地巡礼プラン
仕事は別府市内から車で3~40分のところにあり、しかも午後の数時間のみで終わる。
したがって僕に与えられた時間は「仕事前の約5時間」+「仕事後の約1時間」と算定した。この時間内でどのライクアウインド聖地を訪問するのか?これを決めないといけない。
では、「どの聖地を訪問するのか?」だが、これは時間と場所との関係を綿密にチェックし、1分たりとも無駄にしないプランを考えなければならない。
というわけで、今回はこの3か所を巡礼することとした。
- ひょうたん温泉
- 九重夢大吊橋
- 桂茶屋
1. 「大分県西部ツーリング」から
まず、九重夢大吊橋と桂茶屋は、大分県西部ツーリング(2022年10月OA)でかすみん(たはらかすみさん)とちよ(両澤ちようさん)が紹介してくれた聖地。
2. 「大分県・女子温泉ツーリング」から
そして、ひょうたん温泉は、大分県・女子温泉ツーリング(2023年10月OA)で、これまた、かすちよ(かすみん&ちよ)が教えてくれた聖地である。
ちなみにさおりん(奥沙織さん)もこのロケに参加していたが、この撮影シーンの時は、さおりんは体調不良で参加していない。
では、ここから時系列にこの日の出来事をご紹介していきたいと思う。
温泉の前に時間つぶし
最初の目的地は「ひょうたん温泉」。
別府観光港の北西、鉄輪というエリアにあり、地元では人気の日帰り温泉らしい。
ただ、開店は午前9時なので1時間近く時間をつぶさないといけない。
そこで、どこか展望台のようなところがないか探してみたところ、十文字原展望台というのが見つかった。
別府湾を一望できる高台の展望台で市街地を見下ろす人気の夜景スポットらしい。
ここへ来れば眼下にさんふらあわを見ることができるのではないかと思っていたところ、やはりそうで、かなりに遠くだが僕が乗ってきた”さんふらあわ むらさき”の姿を確認することができた。
ここからはかなりの夜景を見ることができるのだろうと思う。次はそれなりの時間に、淑女をお誘いして来たいものだ(笑)
ところで、後から知ったことだが、ここは「ウラ聖地」だったようだ。
「ウラ聖地」と「ウラ巡礼」
ライクアウインドのスタッフさんは、全国津々浦々をロケで旅しているので、オンエアで紹介したスポット以外のご当地グルメや現地の観光情報などにもかなり詳しい。
以前、僕がしまなみ海道・聖地巡礼ツーリングに出掛けた時、きのせひかるさん(初代ライクアウインジャー/ぴかるんばイエロー)から今治市にある重松飯店というお店を教えてもらったことがある。
「このロケ(しまなみ海道のロケ)が終わった後にライクのみんなで食事したところです」と教えてもらったので、僕も寄ってみることにした。
これが「オンエアはされていないけど、ライクの皆さんがロケ旅の途中に寄ったスポット」の最初だったが、これにはライクアウインド聖地巡礼をするのとまた違った感動と楽しさを感じた。
この時以来、こういった「オンエアはされていないけど、ライクロケの途中に寄った場所」のことを僕はウラ聖地、そしてこれらを訪ねるのをウラ巡礼と呼んで楽しみの一つとしている。(たくさんありすぎてここでは紹介しきれない)
そして、この十文字原展望台が実はウラ聖地だったようで、過去の別府ロケの途中にかすみんがここに立ち寄ったということを教えてもらった。
(その時の写真を提供してもらいました)
露天風呂に癒される
ウラ聖地・十文字原展望台でうまい具合に時間をつぶすことができて、満を持してライクアウインド聖地「ひょうたん温泉」へと向かうことにする。
到着したらすでに車が数台止まっていた。皆さん開店を待っているようだ。
やはり地元の人気温泉だということが分かる。
一方、僕は並ぶ必要はない。それは、このひょうたん温泉では、かすちよがロケをした「川蝉」という名の貸し切り浴室を予約しておいたからだ。
この貸し切り浴場は、脱衣場にある備え付けのコインを機械に投入するとお湯が出てくる仕組みになっている。
常に新しいお湯で利用客をもてなしてくれるのだ。
およそ5分で湯が満たされたので早速入ってみることにする。温度はやや熱めだが、適度な範囲だった。
快晴の青空の下で入る露天風呂の解放感は最高だ。あっという間の1時間だった。
ライクの裏グッズ・風呂桶
さて、「聖地巡礼のルール」の章にも書いた通り、ナビゲーターと同じ体験をするのが僕なりの聖地巡礼ルール。
ということで、かすみんとちよが利用した「川蝉」を利用したのだが、貸し切り個室風呂を利用したのはもう一つ大切な理由があった。
その理由は「風呂桶」だ。
ここ最近のライクアウインドの温泉ロケでは、白い洗面器にライクのステッカーを貼った風呂桶が用いられていることはご存じだろうか?
これのことである。
これがはじめてオンエアで登場したのが【温泉モデルとバイク女子が巡る大分温泉ツーリング旅!】(2022年8月オンエア)だった。
ライクアウインド聖地巡礼者としては、この風呂桶を無視できるはずがない。
「欲しい!」
即座にそう思ったわけだが、これは番組公式グッズとして販売されているわけではないので自作するしかない。
そこで、このオンエアの翌日、近くの100円ショップで白い洗面器を買い、加えてライクの特大ステッカーを通販で買って同じものを作ってみた。
しかし、これを「いつどこでデビューさせるか」かが問題だった。
遂にデビューの時が来た
この風呂桶を使うことだけなら簡単だが、ライク聖地である温泉へ行き、そこで写真を撮るとなると容易ではない。その理由は公衆浴場内での撮影はできないからだ。
ライクが温泉ロケをする場合、そのロケの時間だけ共同浴場を貸し切りで使っていることが多い。しかし個人の立場でそんなことを申し込んでも許可が下りるはずがない。
こんな事情があって、この風呂桶をデビューさせる時機をずっと見計らってきた。
その絶好のチャンスが到来した。
ひょうたん温泉でのロケは川蝉という名の個室でのロケだったからだ。
ならば僕が今回の旅でひょうたん温泉の川蝉を予約すればいい。ここなら貸し切り個室風呂なので浴場内での写真撮影も問題ない。
というわけで、1,310円という大金を投じ製作したこのライク風呂桶を、1時間2,400円の利用料金がかかるひょうたん温泉・川蝉でようやくデビューさせることができた。
聖地巡礼とはお金がかかるものなのだ(笑)
これを持ってくるために、大きなキャスターバッグを使う羽目になってしまったが、そうしてよかった。おかげで思い出に残る聖地巡礼となった。
そうそう、大切なことを言い忘れていた。
お風呂に入った感想は、もちろん
「きもち~よ~」である(笑)
やまなみハイウェイを走る
さて次の目的地は、九重町(大分県玖珠郡)にある「九重”夢”大吊橋」だ。九重は「ここのえ」と読む。
その九重町へはやまなみハイウェイを走っていく。
別府から九重町までのルートをナビで検索すると、由布岳の北側を通る大分自動車道を使うルートが表示されるが、ここはやまなみハイウェイを走ることが絶対に正しい。
「やまなみハイウェイしか勝たん」のである。
残念ながら由布岳の山頂は雲に隠れていたが、梅雨時期にこれだけの景色を眺めることができれば十分だ。
この景色は何度走っても飽きることがないし、むしろ何度でも走りたいと思う。
今回は、360度カメラ・INSTA360 X4を持ってきたのでここで活躍してもらった。由布岳の登山口から、狭霧台を下り湯布院の町の入り繰り付近までを撮影したのでYouTubeにアップしてみた。
ご覧いただけると嬉しいです。
そして、別府(ひょうたん温泉)から約1時間で長者原に着いた。
九重”夢”大吊橋へ行くには少し遠回りだし、今回はバイクじゃないけど、やはりここの景色は見ておきたい。
アナザー聖地を巡礼
次に向かうのは「九重"夢"大吊橋」だ。人が歩いて渡る吊り橋としては日本で最大の大きさらしい。その"夢"大吊橋は、長者原からほんの数分の距離にある。
ところで、かすちよの「大分県西部ツーリング」のオンエアシーンで時に印象に残ったシーンがある。
それがこれだ。
「次どこに行くの?」と何度も聞くちよに対し、「いやあ~しらんな~」とかすみんがとぼける掛け合いのシーンだが、この白い看板を見たちよがその行き先が「九重"夢"大吊橋」だと確信するところだ。
この場所はアナザー聖地(ロケ地ではないが聖地と同様の格式がある場所)として認識しており、ぜひここを通ってみたいと思っていたところ、見事に聖地巡礼の神様は僕に微笑んでくれた。
それがここである。
しかし、月日の流れの中で草木は育ち、ご覧のようにこの看板の文字はその多くが隠れていた。
個人的にはこの看板を見つけることができて「やった~!」だが、これだと行先看板の役目は果たせない。
地元の観光協会の皆さん、ぜひきれいに刈ってやってください(笑)
日本一の大吊橋
さて「九重"夢"大吊橋」に来た。
2006年10月30日にオープンしたこの橋は、長さ390m、高さ173m、幅1.5mで歩道専用として『日本一の高さ』を誇る吊橋らしい。
ただ(当たり前かもしれないが)ここへ入場するのに500円が必要だとは知らなかった。
時間のこともあるし、橋の手前から写真を撮ってお茶を濁そうかとも思ったけど、そこへ行くまでに検札があるようなので諦めて500円を払った(笑)
かなり作りがしっかりした橋なので、歩いていて橋自体の揺れを感じることは無かったけど、時折吹く強い風には少し恐怖を感じたことがあった。
それとここでケータイを使って写真を撮影するのはかなり気を使った。
ちょっと手元が狂ってケータイを落とそうものなら、一巻の終わりだ。それがまた違う意味で怖かった。
しかし結論から言うと、渡って良かったと思う。
いい天候のおかげで素晴らしい景観だったし、橋から見える「震動の滝」も雄滝と雌滝の両方が見渡せた。(かすちよのロケの時は霧で雄滝の方が霞んでいた)
午前のラストはランチタイム
ここまでで、かなりの時間を要してしまい、あとは大急ぎでランチを摂って仕事へと向かわないといけない。
ランチは、この九重”夢”大吊橋からほど近い「桂茶屋」さんへ行く。2km程度、ほんの数分の距離だ。
ここも、かすみんとちよが紹介してくれた聖地だが、キツネやタヌキのメイクを施した店員さんがもてなしてくれることを楽しみにしていた。
そして、実際にこんな風なメイクの店員さんばかりだった。
そして、もう一つ期待していたことは、「~だポン」という独特のしゃべり方をしてくれることだ。
ただ、これに対しては見事にその期待は裏切られた。入店して「田舎うろんを一つ」とオーダーをしたら、「りょ~かい、田舎うろんね」との返答だった。
そう「了解だポン」「田舎うろんを一つだポンね?」とは言ってくれなかったのだ。
さすがに「ポンとは言わないのですね」とも聞けずに、それが心残りだった(笑)
さて、オーダーしたのは、かすちよと同じ「田舎うろん」である。「聖地へ来て同じものを食べる」という自己ルールに忠実に従うことにした。
それがこれである。
そう、ぐつぐつに煮込んだ鍋焼きうどんだ。
「煮込むので時間がかかるけど構いませんか?」と聞かれたが、ここまで来て他の物をオーダーすると必ず後悔する。
そのことが分かっている僕は迷うことなく「はい」と答えたが、さすがにこの暑さでは、ざるソバなどの方が正解だったと思う。
ただ僕は由緒正しきライクアウインド聖地巡礼ライダーだ。
オープンエアの席(かすちよが座った席の隣)で汗だくになりながらこれを完食した。
なお、この桂茶屋さんの前は九酔渓という紅葉の名所である。
叶うことなら涼しくなった頃にまたここにきて、改めてこの熱々の鍋焼きうどんを食したいと思う。
そうそう、大切なことを言い忘れていた。
この田舎うろんのお味はもちろん
「おいち~よ~」である(笑)
最後の聖地巡礼へ
このあと、ここから車で40分くらいの場所へ行き、午後3時半過ぎに約2時間の仕事を無事に済ませることができた。時間的には余裕だったので、プランは正解だったことになる。
さて、この日のさんふらわあ むらさきの出航時間は、午後6時45分。ターミナルにはその1時間前に到着しておけば十分だ。
そう考えると、約2時間が僕に与えられたことになる。仕事場所から別府へ帰るのに約40分なので、別府市内ならもう一か所くらいは聖地巡礼ができそうだ。
実はもしそんなことになれば、ここへ行こうと決めていたところが一か所ある。
それは「一休の泪」という別府冷麺のお店で、過去にサザキヒロシさんと福山理子さんがロケで訪れたところだ。
そして、最近でもライクのロケの合間にしげっちやかすみんも食事に来た場所である。
つまり、ライクアウインドのオモテ聖地でもあり、ウラ聖地でもあるこのお店へ行くチャンスができたと思い、大喜びをしながらお店の前まで来てみたら…
聖地巡礼はならず
お店に到着したのは午後4時20分。
お店の営業時間は午後5時までで、ラストオーダーは午後4時半と聞いていたのでその10分前に見事に到着できたのだけど、車をお店の前に止めたその瞬間にお店の方が飛びだしてきて放ったのは
「今日は麺が売り切れたので閉店しました」
という悲劇の言葉だった。
これまでに幾度となく臨時休業という悲劇に見舞われてきたが、またもや頭をハンマーで殴られた気分だった。
「大阪から来たんやけど」と縋る僕の言葉にお店の方も申し訳なさそうにされていたので、それ以上は為す術もない。
ここで冷麺を食べるということは、帰りのさんふらあわ むらさきでのディナーバイキングは諦めるというそれくらいの覚悟だったがもう仕方がない。
捨てる神あれば拾う神あり
そのことを友人S氏(Like a windに詳しい人は、このS氏とは誰のことか、もうお察し頂けることと思う)に連絡してみたところ、この僕の無念を共有してくれた上に、代替案を探してくれた。
チェックインまではあと1時間強なので遠くには行けないという事情を加味して彼が教えてくれたのは
『岡本屋』
というスイーツのお店だった。
一休の泪からは車で15分程度。往復の時間、現地で食べる時間を考えても十二分に間に合る。
この岡本屋とは、別府でも有名なスイーツ
『地獄蒸しプリン』のお店で、
Like a windの別府ロケの際にはよく足を運ぶお店らしい。つまりウラ聖地である。
まさしく捨てる神あれば拾う神あり。
別府の温泉から噴き出す熱風で蒸しあげた名物スイーツを美味しくいただけることとなり、何とか一休の泪での無念を晴らすことができた。
さよなら別府、ありがとう別府
レンタカーを返却したのが午後5時過ぎ。チェックインには余裕で間に合う。
そしてトヨタレンタリース別府店のスタッフさんが「さんふらわあのターミナルまで送ります」ということなので甘えることにした。
その車内で「別府には出張で来たこと」「時間さえ合えば、コストの観点でさんふらわあは出張のベストチョイスだ」などを話したら「そんな発想は今までになかった」ということだったので、「今後、そういったコラボプランを考えてほしい」「レンタカーを借りに来る出張組にぜひそのことを教えてあげて欲しい」と言っておいた。
今はまだ小さな声だけど、今後多くの出張組が大阪から別府およびその周辺に出張で来るときは、さんふらわあを用いるのが当たり前となってもらいたいと願う。
さて、さんふらわあ むらさきが別府港を離岸したのは定刻の午後6時45分。
たった11時間の滞在だったけど、聖地巡礼~仕事~聖地巡礼という恐ろしいほど効率のいい時間の過ごし方ができた。
そんな思いを抱きながら、船が別府の町を離れる瞬間を眺めていた。
このようにさんふらわあの地上スタッフさんたちに見送ってもらうのは、何度経験してもうれしい。しかし帰るのは哀しい(笑)
出来ればまた近いうちにここへきて、今度はバイクでやまなみハイウェイを走りたいな。
快適性に一点の曇りもなし
帰りも”さんふらあわ むらさき”は快適だった。
来島海峡あたりで舵を切るとき以外に揺れを感じたことはなく、エンジン音は全くと言っていいほどしない快適航行で大阪南港に到着したのは翌日の朝6時30分だった。
そして帰宅したのはなんと午前7時40分だったから、この時間効率の良さをなんと表現すればいいのだろう。
この日の仕事のアポは午後からだったが、これだったら午前中にアポがあっても全く問題はない。
「弾丸旅で疲れたのでは?」と思う人もいるだろうけど、この新造船の快適性は想像以上だ。疲れ知らずという言葉は決して大げさではない。大阪から別府方面に出張する皆さんに自信をもっておススメしたいと思う。
エピローグ
さんふらあわという船には一つだけ問題点がある。最後にこのことはしっかりと言っておかないといけない。
それは旅を終え下船した後に「さんふらわあロス」という厄介な病気に罹ってしまうことだ。
僕のような頻度でしか乗らない人は必ず罹るし、仕事で頻繁に乗る人でも一定期間 乗船しないことが続くとこの病に罹るらしい。
ただ、この病には特効薬がある。それはまたさんふらわあに乗るという薬だ。いや、乗ることが決まった瞬間に嘘みたいに病は治る。
そんな不思議な船・さんふらあわが好きでならない。
もしかすると、これは恋の病なのかもしれない(笑)
というわけで、さんふらわあで行く大分県出張の旅を「船旅編」と「聖地巡礼編」の2回に分けてご紹介させて頂いた。
「船旅編」は通常のブログの3倍以上、今回の「聖地巡礼編」は2倍以上と、長い長い記事になってしまったが、それだけお伝えしたいことが多かった結果である。
お読みくださった皆さんには改めてお礼を申し上げたい。
最後までありがとうございました。