こんにちは。今日もよろしくお願いします。
女子旅参加レポート第3話はいよいよツーリングへの出発です。
志布志港で今回のモニターライダーツアーの主催者・おおすみ観光未来会議からSさんが合流し、ライク号に乗って我々に同行して下さいます。
さて、志布志港に着いた時、少し小雨がパラついていましたが、一体この先はどうなるのでしょうか。
最初の訪問地は曽於市
女子旅の最初の行先は、志布志港から真北にある曽於市。曽於市は溝ノ口洞穴などの有名観光地があり、宮崎県との県境になる大隅半島の最北端のエリアです。
個人的な感想で恐縮なのですが、志布志港に着いたライダー/サイクリストの多くは北上せずに西進し、雄川の滝へ行ったり、錦江湾へ出て桜島や開聞岳を見に行ったり、あるいは佐多岬へ直行する方が多いと思うのですが、ぜひ志布志や曽於にもいろんなスポットがあるのでぜひ目を向けて頂きたいと思います。
その曽於市にある「檍(あおき)神社」が最初の訪問地となります。
志布志港から「檍神社」までは約23kmの距離ですが、今回の参加者は全員が126cc以上のバイクなので自動車専用道路(都城志布志道路)を通ってワープしていきます。
ここからの走行の隊列は、千鳥走行(2列縦隊走行)。
先頭はZX-25Rのかすみん、その5台後ろに同じくZR-25Rの僕、さらにバイク最後尾はシゲスティ(しげっちの愛車・マジェスティ)に乗るガクちゃんで、その後ろにライク号のしげっちが走ります。
途中、信号ストップで隊列が途切れた時も「〇台目で止まったよ~」とか、そのあとに「全員が合流できました!」とか、片側2車線道路では「右車線を車が追い抜いていくので気を付けて~」などとスタッフ4人がインカムで連絡を取り合いながら走行するので、こういったコミュニケーションが安全かつスムーズなツーリングに繋がったと思います。
もちろん、個人的にはこの4人会話(たまにSさんもしげっちのインカム越しに参加していた)がとっても楽しかったです。
必然の幸運
9時20分に志布志港を出発した我々は、ちょうど10時に檍神社に到着。
志布志港を出発した時あたりから雨脚が強まり、都城志布志道路を走っているときには本降りとなってしまいました。2023年の大隅半島の洗礼はなかなかのものでした(涙)。
ただ、ありがたいことに、檍神社に到着する直前には雨は小降りになり、さらに我々の到着と同時に雨が上がってくれました。
これが最初で、実はこの2日間の全てで走行中には降っていた雨も、目的地に到着すると同時に止むという奇跡に恵まれました。
その結果、各訪問地でのアクティビティに一切の支障なく、楽しい時間を過ごすことが出来たことは偶然ではないと思っています。
「止まらないオンナ・かすみん」が先導する女子旅は、ツーリングの安全性を考えた彼女の走行ペースが見事であったため、信号ストップがほとんどありませんでした。
その結果、雨が止んでいる絶好のタイミングで訪問地に到着でき、そして降り始める前に出発できるということに繋がったのだと思います。
もちろん、止まらないオンナが生まれた背景には、参加者の皆さんの時間厳守の行動があってこと。つまり、女子旅ライダーズたちが自分たちで呼び込んだ偶然ではない必然の幸運だと思っています。
檍神社とは
さて、この檍神社については、すでにかすみんがロケハン(下見)をしてくれていて、その模様はLike a windの公式YouTubeチャンネルで配信されています。
もちろん僕はその動画を見て事前学習したわけですが、「オートバイ神社」に登録されている(第15号)こと、女性にご利益がある「おっぱい地藏」さんがいるくらいの認識の神社だったので、正直言って「ここで滞在時間として予定されてる60分をどう過ごすのか?」「皆さん時間を持て余すのでは?」という疑問をずっと抱いていました。
しかし、その疑問は到着した時にすべて払拭されました。同時に自分の考えの浅はかさを恥ずかしく思いました。
温かいおもてなし1
到着した我々を待っていてくれたのはグリーンのブルゾンを着た「南之郷もりあげ隊」の皆様。(下の写真中央は隊長さん)
まず感動したのは、雨で緩んだ土のバイク駐車場に木の板を置いて、サイドスタンドが地面にめり込まないようにしていてくれたこと。
続いて、神社に入り、茅の輪をくぐる作法について、また本殿での参拝の作法について、参加者の皆さんにご利益があるように詳しく説明して下さったこと。
そして、この神社の由緒・ご祭神・そして特に女性にご利益がある「おっぱい地藏」さんについて丁寧に説明してくださいました。
境内にある「小戸池」に湧き出る清水は御神水とされ、これを妊婦が服すれば安産と成すといわれているそうで、拝殿横にある「安産子育地蔵(おっぱい地藏)」から勢いよく流れ出る御神水が「おっぱい水」として親しまれているそうです。
おっぱい地藏さんは、近づくとセンサーが反応し、両方の乳房から水が飛び出る仕組みで、僕もこのお水を飲ませて頂きましたが、とってもまろやかで美味しい軟水でした。
温かいおもてなし2
さらに感動したのは、地元の皆さん「南之郷もりあげ隊」が用意して下さった”おもてなしスイーツ”の数々。
甘くて香ばしい焼き芋(ひめあやか)、甘酒、ぜんざい、お漬物をふるまって頂き、おみやげにはおっぱいパンも頂戴しました。
この後はランチタイムなので、ここで食べ過ぎると後に支障があると思い、小さめの焼き芋を頂くことにしたのですが、とっても甘くて美味だったので、もうちょっと大きな焼き芋を食べておけば良かったと後悔。(他の方々も同じ思いだったようです)
この女子旅のために多くの人が準備をして下さり、温かくおもてなしをして下さいました。女子旅参加者の皆さんもホントに感激しておられた様子でした。
このあと、檍神社を出発する女子隊を「南之郷大もりあげ隊」の皆さんがお見送りしてくださいました。
お見送りまでありがとうございます😭 pic.twitter.com/MzoXWxnLh5
— バイク情報番組Like a wind (ライクアウインド ) (@likeawindTV) January 14, 2023
檍神社で60分を過ごすのは持て余して難しいのでは?と思ったわけですが足りないくらいでした。僕の浅はかな考えを恥じ入るばかりです。
さすがはかすみD。とても充実し、感激し、満足できた檍神社での60分でありました。
「南之郷大もりあげ隊」の皆さん、本当にありがとうございました~!!
お待ちかねランチタイム
檍神社の後は、また志布志市に戻ってランチタイムです。こんどは都城志布志道路を南下して行きます。
檍神社からは約20㎞の距離で、本来なら25分程度で着く距離なのですが、途中、かすみんが道を間違えたおかげで30分ほどかかったことは内緒です(笑)
ランチ場所は「茶音の蔵」という志布志茶を使った料理を提供してくれるお店で、なんと完全予約制のお店なのだそうです。
それだけ仕入れを厳選し、おもてなしに力を入れているということのようですね。
檍神社を出て、都城志布志道路を走っている時にはまた降り始めた雨も、茶音の蔵に到着する頃(12時15分)には上がっていました。
お茶を食べる
お店に到着したら、我々のレインウェアを干すためのハンガーとラックを貸し出して下さり、店内には濡れたヘルメットを置く台も用意して下さっていました。(感謝!)
早速2階に上がり、ジャズが流れる優雅な雰囲気の店内でお待ちかねのランチが始まります。
かすみんと10名の女子ライダーは同じ部屋で、おおすみ観光未来会議のSさん、しげっち、ガクちゃん、僕の4人は別室で食事をすることになりました。
このお店のコンセプトは、(お茶は)「飲むだけではなく、食べるという食文化も提案したい」ということで、志布志の安心・安全な茶の葉と大隅半島の食材にこだわったお茶たっぷりの創作茶膳「薫」というコース料理を食べさせて頂きました。
そのメニュー内容がこれ。
ご覧の通り、見事にお茶づくしの料理なのですが、料理が運ばれてくるたびに感動の連続でした。
▼ほうじ茶豆富(左端)、里芋ほうじ茶味噌田楽(串にささっている)
▼風呂ふき大根 鳥そぼろ 柚子茶味噌掛け
▼抹茶を入れて食べる一人鍋(ふたを開けての写真を撮り忘れました)
▼お茶入りおこわ とろろ蒸し
▼角煮にゅう麺
▼デザートのあらびき茶プリン(これがサイコーに美味かった!)
このコースの値段はなんと2,000円(税別)なのです。
しげっちやガクちゃんと「このコース料理を北新地で提供したら最低でも4,500円は取れるよな」とか話していたのですが、それくらいのクオリティでした。
女子ライダーの皆さんたちも大満足の昼食会でしたし、大隅半島を走るライダーの皆さんには絶対におススメのお店として強く推奨したいと思います。(檍神社とセットで!)
さて、このあとは西進して鹿屋市を経由し、垂水市にある「道の駅たるみず湯っ足り館」へと向かいます。
桜島を見ながら、フェリーさんふらわあのCMシーンのオマージュ撮影をするのですが、その話は次回(第4話)に。
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