今日もご訪問ありがとうございます。ブログ「さんふらわあライダー2021の旅」は、ようやく現地2日目に入っていきます。
さて八代市で宿泊したのがルートインホテル。
大浴場があるので出張の時も好んで使うチェーンホテルですが、この大浴場のおかげで初日の疲れを癒すことが出来ました。
一般道を行く
八代市から次の目的地・知覧(鹿児島県南九州市)へのルートですが、グーグル先生は九州縦貫自動車道~指宿スカイラインで向かうよう示唆をしてきます。
これなら約2時間半程度で現地に到着するようです。
しかしせっかくここまで来たのだから、景色を眺めながらゆっくり走っていきたいと思い、東シナ海沿い・国道3号を南下していくことにしました。
しかし、この一般道ルートでは3時間半以上はかかる見込みです。
目的地の知覧特攻平和会館は午前9時に開館するので、それに間に合うように行こうと思うと午前5時過ぎにはホテルを出発しなければなりません。
ということで2日目の朝は午前4時半起床となりました。
八代を出発した時の気温は10℃くらいでしたが、徐々に暖かくなり、出水市や阿久根市に差し掛かった時は南国風の景色もあり、寒さも忘れるくらいでした。
なお、寒さ対策としてのグリップヒーターの効果はかなりのものだったと思います。
手のひらが暖かくなると、体全体がポカポカしてくる感じがしたのは気のせいではないと思います。
知覧への道
一般道ルートとは言いながらも、途中で高速道路の無料区間があったりで休憩を挟みながらも順調に南下。
国道3号
出水市を越え、阿久根市あたりに入ってくるとロードサイドの木々により南国気分が徐々に出始めます。右手に見る東シナ海も朝日を浴びて美しいです。
指宿スカイライン
鹿児島市内に入ってからは、指宿スカイラインという有料道路でさらに南下します。
途中、桜島の勇壮な姿がチラホラ見え始めるとテンションもアゲアゲ。いよいよ鹿児島まで来たな~と実感がわきます。
指宿スカイラインには桜島が見れる展望台もあるので、ちょっと記念撮影です。
ここから桜島は遠くにしか見えませんが、このあともっと桜島に近づくことになります。その話はまた後で。
AM9:10 知覧に到着
そして午前9時過ぎに知覧に到着。
特攻平和会館の駐車場に繋がる導入路には左右に桜の木が目いっぱいに植えてあり、春には見事な桜の花を咲かせるのだと思います。
言葉がでない
僕の祖父は太平洋戦争においてサイパン島で戦死しました。
なので、祖父は靖国神社に祀られている一人ということで、これまでに東京へ行く折には何度も靖国の鳥居をくぐりました。その際、隣接の遊就館にも足を運び、戦争の歴史に触れてきました。
そして2017年、Like a windの肝付町ツーリングに参加させて頂いた時は、鹿屋航空基地がロケ地だったこともあり、隣接する史料館を見学させていただきました。
そして、知覧特攻平和会館にはいつか必ず来たいとずっと思っていました。
その願いが実現できたことは良かったのですが、
- まだ二十歳前の若者が出撃前に笑顔で写真に納まっている姿
- 父母に宛てた遺書の数々
- 実際に出撃していくシーン(映像)
- そして敵艦に突撃するシーン(映像)
限られた時間での見学でしたが、どれを見てもとにかく言葉が出てきません。
その感情は遊就館でも鹿屋航空基地史料館でも同じなのですが…
多くの若者がその命を戦場で散らしたという事実を絶対に忘れてはいけないと思うし、彼らの「この国を護る」「愛する人たちを護る」という尊い志をしっかりと受け継いでいかなければならないと思いました。
英霊の皆様の御霊安かれと祈るばかりです。
神々しい開聞岳
知覧の後はもう少し南下して薩摩半島の南端・開聞岳を目指します。
大隅半島から錦江湾越しには何度も見た開聞岳ですが、薩摩富士とも称されるその美しい山容を近くで見てみたいと思っていました。
海に浮かんでる?
薩摩半島の南端に聳えていることから、この写真なんかは海に浮かんでいるように見えますよね!?
この辺りを走っていると、様々な角度からの開聞岳を見ることが出来ましたが、いずれの姿も美しく、その姿に神々しさを感じました。
西大山駅にも
開聞岳の北側(国道226号)通ってさらに東へ行くとJR九州の西大山駅があります。
ここはJR線としての最南端の駅で観光スポットになっています。
ホームには「JR日本最南端の駅」の碑があり、その背景には開聞岳があります。
僕が到着した時はカップルで記念撮影している人たちが多かったですよ。
この後、大隅半島に渡ってから錦江湾越しに開聞岳を見ることが出来ました。
ブログ・エピソード6でその写真も載せたいと思います。
非情の宣告
開聞岳を経て、次に向かったのが山川港。
この山川港と大隅半島(南大隅町)にある根占港との間にフェリー(なんきゅうフェリー)が就航していますので、この船を使って大隅半島に渡ろうと考えていました。
ただ、この船は大きくない(積載量が少ない)し、バイクは乗船の予約ができないそうなので、早めに行っておいた方が良いというアドバイスをもらっていたので、出航時間(午後0時)の1時間前に港に到着。
しかし港に入った途端、係の人がこちらに駆け寄ってきます。
なんかイヤな予感がしたのですが、それはやはり的中。
この日の錦江湾の波が高らしく、バイクはお断りだと言ってきました。(原付ならOKだったそうです)
ここまで走ってきて、風が強いとか、波が高いとは全く感じなかったのですが、係の人がそういうのなら抗いようがありません。
一方、その係の方が
「ここから北にある鴨池港から対岸の垂水へフェリーが出ている」
「垂水フェリーは大きいのでバイクも問題なく乗れる」
「鴨池港まではここから(自走で」1時間強」
と教えてくれました。
こうなると、その情報を頼りに鴨池港へ向かうしかありません。国道226号をひたすら北へと走っていくことになりました。
災い転じて…
教えてもらった通り、錦江湾沿いに北上していくと天気が急回復してきて晴れ間が見られるようになりました。そして右手には桜島の姿が見えます。
やがて、急に道路が片側3車線に広がり、ロードサイドに多数のお店が見えるようになりました。鹿児島市の中心部に近づいてきたようです。
そして山川港から約1時間、12時5分頃に鴨池港に到着。
鴨池港は鹿児島市街地に近い港でした。
誘導されるとおりにバイクの待合場所に行くと「あと5分で出航ですのでこのままここで待っててください」と係りの人。
そう、次の出航時間は12時10分だったのです。
「垂水までは約50分。バイクは一番に乗船です」
「料金は垂水港に着いてからの後払いです」
と、その係の人が僕が知りたいことを聞く前に説明してくれました。
そして、無事に一番に乗船でき、対岸の垂水港に辿り着ける見込みがついたわけです。
結果的にはこっちが正解!
大隅半島に渡った後に行きたかったところが、「ユクサおおすみ海の学校(鹿屋市)」と「佐多岬(大隅半島最南端)」。
最初の案では、根占港>ユクサ>佐多岬と、同じ道を何度も通るしかないと思っていましたが、根占港に着く時間と同じ時間(午後1時)に垂水港まで来れたのなら、鹿屋から錦江町を経てひたすら南下を続ければ佐多岬へと行くことが出来ます。
つまり、間違いなくこちらの方が効率的なコースとなります。
災い転じて福となったやん!
山川港で乗船を拒否された時、もしかしたら錦江湾をぐるりと回り、全て自走で志布志港まで行かないとダメなのかと腹をくくった時もありましたが、多少は遠回りになったものの効率的なルートでツーリングを続けることが出来たわけです。
山川港では「怒りに近い絶望感」を味わったものの、これってまさしく災い転じて福と為すってことですね。
ブログ後記
垂水フェリーに乗っている時間は実に快適でしたし、この時の天候が良かったので、間近に見た桜島も美しく大満足でした。
そして、八代市を出発した時、気温は10℃でしたが、垂水に着いた時の気温は25℃。
メッシュジャケットが欲しいくらいの暑さでした。
振り返って考えてみれば、薩摩半島をバイクで走ったのは今回が初めてなのです。
錦江湾を渡るフェリーを使っても使わなくても、薩摩半島は志布志港から日帰り圏内であることも分かりました。
次の機会にも、ぜひ薩摩半島へも足を延ばしてみたいと思っています。
さて、ブログ「さんふらわあライダー2021の旅」もいよいよ終盤です。
次回もぜひよろしくお願いいたします。
(つづく)
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